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2005年5月30日 (月)

並木さんのコメントを検証してみましょう

  特に丁寧に作った訳でも無い、あるがままのブログに一つ一つコメントを付けて下さる並木さんに感謝します。元々は趣味や身辺雑記のブログにするつもりだったのですが、生来の議論好きな性格に火がついてしまい、並木さんへの反論が記事の大部分を占めている次第です。このまま行くと「共産趣味」のブログになってしまうのではないかと危惧する次第です。(共産趣味とは左翼オタクの事です。有名なサイトではマルチメディア共産趣味者連盟等が有ります)

「 まさに貴方の言うとおりです。ヤマト、佐川いい加減な人いるでしょう。では公社にはそういう人はいないのですか」おりますので、十把一絡げにしないで下さいと書きました。

「私はヤマトに手紙託したくとも出来ません、規制されているからです。」少なくともセブンイレブンではメール便を発送する事が出来ます。

「同じ条件で競争する環境が欲しいのです。」企業から見た場合、クロネコの方が遥かに有利な条件で競争しております。と、言うのは、国営・公務員による運営であるため、郵便局は表立って労基法違反をする事が出来ないでいますが、クロネコさんの場合は、繰り返し繰り返し労働基準監督署の是正指導を受けているのですが一向に是正せず、ただ働きが当たり前の職場環境が厳然としてあります。郵便局の場合、労基法違反は刑事罰に問われますから勤務時間が終了したら「帰れ」と職場を追い出される現状が有ります。

「国鉄の赤字国鉄の国家支配に原因が有るとすれば当然民営化での自主管理に任されるべきです。当時の民営化も国の横槍を防ぐ為でもありました。」実は民営化したとはいえ、整備新幹線等の建設計画はJR各社ではなく国の裁量で決定されますから、国鉄当時と変わらず赤字路線を押しつけられる問題は解決されていません。前項で私が書いたように利権構造は温存したママに残されているのです。

「事故原因については運転手を血祭りにしろと言っているのではありません。まず真の原因は検証しなければいけないと言っているのです。」国鉄を民営化してJRにしたのは運転士でしょうか?福知山線と東西線の乗り入れを決め、事故現場に急カーブを建設したのは運転手でしょうか?新設の路線であるにも拘らず旧式のATSを設置したのは運転士でしょうか?ダイヤ編成の中で「余裕時分」を設けなかったのは運転士でしょうか?オーバーランなどに懲戒的な「日勤教育」を設けたのは運転士でしょうか?全ては一運転士の責任では有りませんね。JR西日本会社の経営方針から生じた問題であり、「真の原因」はやはり会社に有るのではないでしょうか。

「例えば公社のファミリー運送会社の運転手がうっかりしてインターを降りそこなったとして、30分の遅れをだしたとします、事故の巻き添えで10分遅れましたと虚偽の報告して20分をスピードをオバーして取り戻そうした結果事故に成りました。これは郵便を翌朝配達する為の過密スケジュールのせいだ、運転手にプレッシャーをかけた公社のせいだと言うのでしょうか。」ファミリー運送会社の問題については、実際に関わる事が殆ど無いので分からないと答えるしかないのですが、郵便配達の現場においては過密スケジュールが強制されています。仮に道路交通法を厳守した状態で、労基法を厳守した一日8時間45分の拘束時間の間に配達出来る郵便物の量を100とします。ある日110の量に相当する郵便物が到着しました。本当なら一時間程度の超過勤務(残業)をしないと郵便物を配る事が出来ません。そこで管理職はこう言います。「時間内に配達出来ないのはお前の能力が劣っているからだ。次の四月の昇給の査定はマイナスにするからな」で、郵便外務員は休憩時間を削り、速度違反をして、歩道を走行したり一方通行を逆走したりして時間内に配達しようと焦ります。当然事故の確立は高まります。プレッシャーが無ければそんな無茶な運転はしないで済むと思いませんか?

「事故だ民営化のせいだと即決め付けるのはおかしいし、本当の原因から会社の体制に遡るべきだと言っているのです。」分割民営化の際にJR各社は長期債務の約一割を返還する義務を負わされました。西日本の場合約2兆円です。この債務を返済するために、端的にはアーバンネットワークとよばれる対私鉄対策が講じられた訳です。「国鉄赤字」の項でも書きましたが、本来責任のない赤字を押しつけられて、それを返済するためにJR各社は極限的な労働強化と安全切り捨てを行った訳です。分割民営化に責任が無いと言えるのでしょうか。

「外資の例は一例で民営化により様々なが効率のいい運用につながるといっているのです。」さて、今朝の毎日新聞朝刊のコラムでアメリカの金融資本が資金の引き上げを開始したために円安の基調にあるとの記事が有りました。「米国のヘッジファンドが大損したようだ。その穴埋めのために、いろいろな投資をやめ、資金を回収している。損した理由はゼネラルモーターズ(GM)。GMの社債の格付けが「投資不適格」に引き下げとなり、社債が暴落した。それで大けがをしたという」資本主義社会では景気の循環、好景気・不景気の変化は避ける事が出来ません。外資に任せても損する時は損をするのです。

「道路公団は改革は必要ないという意見なのか、改革に失敗したと言う意見なのかどちらですか。道路公団の改革がうまくいけば民営化に賛成なのですか。」僕は道路公団の改革は小泉総理の建前としても失敗したとの主旨で書いたのですが、局解されているようです。先ず、道路公団が採算を度外視して高速道路を次々に建設する構造は、国鉄での鉄建公団が赤字ローカル線を建設した事や、今日でも整備新幹線の建設などを通して利権構造は温存している事と全く同じですし、小泉総理はそれに手を着けませんでしたし付ける気も無かったようです。道路公団にしろ国鉄にしろ、本当の意味で改革をするなら、利権の甘い汁を吸った政治家、財界人、官僚の財産を国庫に没収するくらいのことをしなければ真の意味での改革とは言えないでしょう。

「言い忘れましたが小泉君の民営化案に賛成ではないのです民営化の方向に賛成なのです。やる気のある皆さん国の支配から脱却して正々堂々と民営化して勝負してみませんか」とおっしゃるのですが、郵政の場合、私たち職員の人件費には一銭たりとも税金が使われていない独立採算の事業です。ついでに戦前から郵政は実力主義、能力主義の賃金体系が有り、賃金に反映されてきました。仕事の出来る労働者は、二十歳そこそこでも50を超える先輩より多くの給料を受け取っているのです。何を今さらと言うのが現場の感覚です。

  もしより詳しく尼崎事故と国鉄分割民営化の関係を知りたいとお思いなら、国鉄千葉動力者労働組合のサイトhttp://www.doro-chiba.org/又は国労共闘のサイトhttp://www31.ocn.ne.jp/~kokurouk/をごらんになる事を勧めます。

  

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