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2005年6月20日 (月)

誤解と勉強不足の郵政民営化論議。

「郵政民営化論議で本当は何が争われているの?」「郵政民営化」の二つの記事で、事実誤認に基づく意見が記載されていたので、現役の郵便局員として黙ってはいられません。

 先ず、「政府はこれら多数の国家公務員の給料分支出が減る訳ですが」なる部分。郵政三事業が独立採算制であることを全く知らずに書いているとしか思えない文言です。郵便局員の給料は三事業の収益から払われているために、民営化しても税金の支出にはびた一文影響が有りません。これは郵便局と林野だったかの現業職場だけが独立採算になっていることをご存じないようです。

 次いで「現在、郵便局に預けられたお金は財政投融資ということで公共事業を行う際の原資として使われています。また、公共事業とも絡むのですが、赤字国債発行の際の原資としても使われています。」「政府側の郵政民営化の真の目的は郵政マネーを公共事業に使えなくして公共事業の発注を封じることにあります。」という部分なのですが、2001年に財投への支出はなくなり、自主運用に変更されたために、財投の改善には繋がらないです。「よく分かる郵政民営化」というブログで、かなり詳しく論じられていますので、時間のある方はそちらを参照してください。http://www.doblog.com/weblog/myblog/28388です。

 結局、郵政の民営化問題は、小泉総理の主張に沿って国会審議が行われているわけですが、国民の大多数は中身も知らずに「改革」の幻想を信じ込まされているようです。

 実際に小泉総理が行おうとしているのは二つの問題が考えられます。一つには中曽根政権時代に国鉄の分割民営化を通して国有財産を財閥にやすく売り渡して利権を確保し、尼崎事故に見られるように安全無視の営利優先体制を築いたこと、これに習って郵政の資産と預かり資産をメガバンクに廉価で譲渡すること。二点目には同じく中曽根政権が国鉄労働運動を解体することで総評・社会党を解体し、今日の大政翼賛会・産業報国会体制の短所を築いたことの仕上げとして、郵便局の労働組合を逓信報国団へと変質させ、日本の労働運動にとどめを刺して、イラク侵略戦争を始め自衛隊の海外派兵を全面展開することが狙いだろうと思います。

 

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コメント

 公社になる以前からごく普通に「有り難うございます」と言ってきましたから、特段変化はありません。どんな企業・団体にも無愛想な人はいますよ。たまたま人事異動や担当替えでそうなったのではありませんか?

投稿: アッテンボロー | 2005年8月 8日 (月) 17時30分

郵便局員のブログに郵政族議員について投稿するのは恐縮です。
日本郵政公社になってから、局員が有難うございます、と言うよしうになりました。そちらの局ではどうでしょうか。

投稿: 落選させるべき議員リスト | 2005年8月 8日 (月) 16時32分

アッテンボロー様


ご回答ありがとうございます。郵政公社の現役の職員の方のご意見、とても参考になります。でも、失礼ながらそれでもやっぱり疑問点が多々ありますが、それについては次の記事に詳細を投稿しようと思います。

ただ、政府側の方針は一見強引に見えて実は的を得ている節があります。(もちろん問題もある。)それに対する決定的な反論や代案が反対している側からでてこないので賛否を決めかねています。何せ推進派は経済学の博士号をもつ人なので。

あと、別な側面で郵政民営化に反対している方がいます。一言でいうと、「アメリカに要求されているから。」ということです。日本のアメリカ大使館の公式ホームページにちゃんと載ってるそうです。(但し英語)「民営化すると外資に郵政の資産をもっていかれてしまう。」のが理由だそうです。この意見はものすごく説得力がありますのでこの場で書いておきます。

では。1~2日後また新しい記事を投稿しますのでご覧になってください。

投稿: FeldDorf | 2005年6月20日 (月) 21時02分

 いえいえ、私こそいきなり熱くなってトラックバックしてしまいました。私もブログを始めてまだ一月ほどの初心者です。
 郵政三事業が独立採算制の事業だと言うことなんです。事業の経費の全てに元々税金が使われていないのです。ですから郵政事業を分割民営化しても税金の支出削減には繋がりません。報道では意図的に小さく扱われているようですね。新聞テレビの広告主には民間金融機関が多いですから、スポンサーに気を遣っているのだと思います。
 財投の件も同様ですね。制度としての財投融資は無くなったのですが、あまり報道されていません。財務省になってからの部署の名前は知らないのですが、昔は大蔵省財務局に郵貯・簡保の集めた資金の全ての運用を一任するようになっていました。徐々に自主運用が始まり、現在では全額がそうなっています。
 自主運用の実態は私は現場の郵便局員なので詳しくは知りませんが、株式投資等や公社債・財投債なとの購入に使われています。
 FeldDorfさんのブログで郵貯・簡保の資金をどこが管轄するのかについて財務省対総務省の暗闘が有るように書かれていたことには異論はありません。私もそう思っていますから。
 詳しい話は私のブログで紹介した「よく分かる郵政民営化」をご覧になった方がよいかと思いますので是非ともお勧めします。

投稿: アッテンボロー | 2005年6月20日 (月) 20時12分

すみません。またハンドルネーム間違えちゃいました。

×FerdDolf
×FeldDolf
○FeldDorf

まだBrog始めて日が浅いので…(言い訳) F1USGPがあまりにもショッキングだったので…(更に言い訳)

色々無礼が多くてすみません。

投稿: FeldDorf | 2005年6月20日 (月) 06時11分

すみません。先程うっかりハンドルネームのスペルを打ち間違えました。

×FerdDolf
○FeldDolf

ついでに質問があります。自主運用とおっしゃってましたが何の運用に使われているのですか?

投稿: FeldDolf | 2005年6月20日 (月) 05時33分

トラックバックありがとうございます。

初めに申し上げますが、私は郵政民営化に対しては現在のところ賛否の意見を決めかねています。そんなに熱くならないでください。

財政投融資と郵便局の採算性について事実誤認とのことですが、過去それらの報道はなされなかったと思います。となれば、我々は何を信じればよいのでしょうか?

あと、国家公務員の給与体系と会社員の給与体系は違うと思うのですが。(法律的にも)この点が疑問です。

投稿: FerdDolf | 2005年6月20日 (月) 05時18分

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