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2005年7月 8日 (金)

天皇制はファシズムかボナパルティズムか

 草加さんの天皇制=「かしこきところ」説を読んで中核派の天皇制論を思い出した。

 世間一般に左翼の間では天皇制をファシズムの一種として批判することが多いのだが、中核派の場合は天皇制をボナパルティズムとして捉えている。手元にマルクスのフランス三部作も清水丈夫著作選もないので記憶に頼りながら書くとする。

 ボナパルティズムとは、拮抗する二つの階級の調停役を装い、その実支配階級の利害のために立ち働く、危機の時代における支配形態の一種として存在する。日本においても天皇は階級や宗教を超越した存在として現れているように思う。その点で高橋哲哉氏の「靖国問題」で、キリスト者や仏教者までもが靖国で「英霊」を祀ることに取り込まれていった経緯を解く鍵があるのではないだろうか。

 正直、ここで詳細に分析する力量は、私にはないのだが、単純に草加さんの記事を見て中核派はこうだったなぁと思う次第です。

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コメント

 ご指摘有り難うございます。一般的なファシズムではなくボナパルティズムでもない、二歩本独特の反革命・労働者圧殺体制の形態として捉えるべきなのでしょうか。
 現代の天皇制はそもそもたかだか明治天皇ムツヒト以来四代の歴史としては非常に浅い存在だと思っています。たまたま家系図が研三百年ほどたどれることを大々的に利用しただけの存在。少なくとも継体と応神、天智と天武、南北朝で血統的には断絶していますから。「嘘も百編言えば本当になる」の類だと考えています。

投稿: アッテンボロー | 2005年7月11日 (月) 21時11分

ファシズムもまた、疑似革命的な大衆運動を基盤に権力に到達することを特色としています。その結果のブルジョア民主主義の破壊=労働者組織の破壊、というのが単なる保守反動と区別するトロツキーの考えたメルクマールですが、私もその点は優れた規定だと思っています。(『金融資本のテロ独裁』というディミトロフ・テーゼなんかと比べて)となると、天皇制はそれとも違う。大日本帝国はその基本構造を維持しながら、翼賛体制の成立期にすべての無産者組織をつぶしていきますよね。
じゃあいったい何なんだと(笑)
だから、いっしょに考えていきましょうということなんです(^^)。既製品(『ファシズム』とか『ボナパルティズム』とか)のなかに答えはないと思います。私のおぼろなアプローチ方法は、階級構成からの直接的な規定ではなく、もうすこし表層的な機能から眺めることですね。「表層的」というのは、いっぽうでやたらに千年単位の歴史など持ち出してきて、不必要に「日本人」の心性の深部に天皇制の根拠を求めようとする議論が、左派の側からもあるからです。
数世代にわたって染みついた感覚を払拭するのは容易ではないけれど、それを政治的あるいは文化的実践によって克服するのは不可能ではないし、歴史社会的な条件の変化によっても変容を被る(戦後のように)、という程度のスタンスに立つべきではないでしょうか。

投稿: 主義者Y | 2005年7月10日 (日) 15時14分

 正直言ってあまり理論家ではないので上手く言えませんが、天皇制をファシズムとして捉えるのも、イタリア・ドイツ・フランスなどの例とのあまりの違いにとまどうんです。どう捉えるべきなのか。

投稿: アッテンボロー | 2005年7月 9日 (土) 19時10分

「天皇制ボナパルティズム」・・・ひさびさに聞きました(笑)
オリジナルはナポレオン1世、3世の帝政を支える階級力学からの説明概念ですが、それを戦前期日本の天皇制にアナロジーするのはちょいと無理があるかな、というのが私の意見なのですが。
階級分化は明治国家による殖産興業以降のことだし、宗教統制は徳川幕府から基本的にひきついでいるでしょう。
と、ちょっとツッコミ(^^)

投稿: 主義者Y | 2005年7月 9日 (土) 18時53分

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