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2005年7月 8日 (金)

罵愚さん、侵略の事実を素直に認めませんか。

 度々トラックバックやコメントをしてくれている罵愚さんという右翼的な人がいる。先日も「読了靖国問題」にコメントがあったのでこちらもコメント欄に返事を書いておいたのだが読んでもらえなかったようで、再び、今度は「石橋氏のトラックバックを検証する」にコメントをもらった。なんか言いがかりにしか思えないのだが、降りかかる火の粉は払っておこう。

「国事殉難者の顕彰は国家事業だろう。どこの国でも、自国の戦死者の顕彰は、国家がおこなっている。それができない、現在の日本のほうが異常だし、それを追認するあなたが異常だよ。
 他国からの干渉は、侵略そのものだ。ありもしなかった日本の侵略を前提にして、隣国からの侵略を肯定しているあなたの議論は、論理回路が逆転している。

名前: 罵愚 | 2005年7月 5日 午前 03時40分

 やれやれ、ネット右翼がまた来ましたね。植民地を獲得したり他国を軍で的に占領することを侵略というのだ。朝鮮・台湾を植民地にしたことも日本が中国東北に方に「満州国」という傀儡国家を作ったのも。、中国各地を占領し、インドネシア・マレーシア・タイ・ビルマ・ベトナムなどを軍事支配したことも知らないようだ。

名前: アッテンボロー | 2005年7月 5日 午前 10時43分

結局、話題は日本の近代をどう解釈するのかの、歴史認識に戻る。日本が勝手に近隣アジアを侵略したと主張する侵略史観の持ち主だけが、靖国を否定する。
 アッテンボローさんもまた「侵略ありき」の地点から話題をスタートさせていて、「どこに侵略があったのか?あれが侵略と呼べるのか?」の疑問には答えられない。
 わたしの結論としては、日本がきらいなら、日本から出て行けばいいじゃん、というものだ。

名前: 罵愚 | 2005年7月 8日 午前 02時28分」

 と言うのが罵愚さんとのやりとり。

 先ず第一に侵略とは何かについて罵愚さんは理解していないようなのでどの様に捉えているのか検討しよう。戦場はどこだったのか。空襲の惨禍をのぞけば、大日本帝国が成立した当初の日本で戦場になった土地は一つもない。沖縄は琉球王国という別の国だったのだから。ついでに言うと北海道も松前藩の旧領以外はアイヌモシリで、日本ではなかった。日本の軍隊はつまり明治以後に獲得した領土及び外国でばかり戦争をしていたわけだが、唯の一度でも要請を受けて軍隊を派遣したことがあるのだろうか。寡聞にしてその様な連は聞いたことがないし、右翼の人々もその様な事実があれば大々的に宣伝してくれるであろうがそれもない。

 日本は勝手に他国に軍隊を派遣し、戦争をし領土を広げていったのだ。これを侵略と言わずして何というのだろう。世界の歴史では、要請を受けて出兵してさえ侵略扱いされている例も多々ある。それなのに日本は要請を受けたことすらない。全て日本の勝手な都合からである。「ありもしなかった日本の侵略を前提にして、隣国からの侵略を肯定しているあなたの議論は、論理回路が逆転している。」などと言うが、侵略はあったのだ。繰り返して言おう日本は侵略をしたのだ。

 「国事殉難者の顕彰は国家事業だろう。どこの国でも、自国の戦死者の顕彰は、国家がおこなっている。それができない、現在の日本のほうが異常だし、それを追認するあなたが異常だよ。」というのだが、侵略戦争をしないことを誓った人間にとって、政府にとって、侵略戦争の結果戦死した人々を奉る靖国神社をおおっぴらに奉ることが正しいかどうかを考えて欲しい。「靖国問題」を読んだ記事では侵略戦争のために、天皇のために死んだ人間を顕彰する施設としての靖国の本性について述べたので、ここでは詳しくは述べない。靖国神社の見解が、例えば過去の侵略戦争を反省し、反戦を誓う物ならば話は変わるが、そうではない。

 「他国からの干渉は、侵略そのものだ。」韓国や中国が靖国参拝を批判することについて、罵愚さんはこのように言う。被害者が加害行為を肯定する首相の公式参拝に抗議するのが日本への「侵略」なのだそうだ。しかし、事実を事実として認めるよう求める両国の抗議が侵略なのだろうか。日本における歴史修正主義=「自由主義史観」=現代の皇国史観の跳梁に危機感を持ち、抗議するすることが侵略なのか。両国には小泉首相を批判する資格が有ると思う。

 「わたしの結論としては、日本がきらいなら、日本から出て行けばいいじゃん、というものだ。」これも右翼がよく使う論理展開だ。なるほど私は今の日本が嫌いである。正確には侵略と侵略戦争を肯定しようとする勢力が幅をきかせている日本が嫌いである。そうでない日本に作り替えたいと思っている。だから、今の否定すべき日本を、二度と再び侵略戦争をしない日本として作り替えたとき、誰に対しても私は日本が大好きだと言える日が来るだろう。

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コメント

 そうですね。確かに対話不能な点を言い表している言葉だと思います。只、基本的に左翼はいまの日本を変えようという立場で運動していますから、右翼への反論は出来ます。ところが右翼団体の場合、あまり自衛官にならないんですよね。その辺で、私は左翼の方がマシかなって思っています。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月30日 (金) 23時13分

ちょっと冷やかし気味の発言をお許しくださいね

 「わたしの結論としては、日本がきらいなら、日本から出て行けばいいじゃん」

上記は右翼が発言に詰まるとよく言う言葉

「そんなに戦争に賛成するなら、戦争になったらまずオマエが前線に行け」

は左翼が発言に詰まるとよく言う言葉

どっちも事の本質をよくあらわしていると思います。すなわち「両者はかみ合わない」という。

投稿: 霧雨 | 2005年12月30日 (金) 22時29分

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http://rounin40.cocolog-nifty.com/attenborow/2005/07/post_6513.htmlへのTBです。  近代を理解できずに、琉球やアイヌ民族と、近代国家としての日本の領土問題を混濁させた議論には閉口する。こんな初歩的な知識を、手とり足とり教えてあげる親切心はもちあわせていないから、議論にはならない。ただ、考えるヒントとして、沖縄や北海道の領有権に疑問があるのなら、李朝朝鮮の主権はだれのものだったのですか?朝鮮は朝鮮人の独立国ですか、それとも...... [続きを読む]

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