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2005年7月23日 (土)

日本近現代史のおさらい。その2

 今日は台湾の植民地支配について勉強したいと思うのですが、その前に。とある大学生さんとの論議の中で歴史教科書に対する評価が違っていることに気がつきました。私の場合は教科書という物は階級闘争の結果が反映されていると思っています。つまり、時の権力者が教科書検定の基準を設けているのですから基本的に日本政府に都合の悪いことは書かせたくない。しかし日本の民衆が歴史の教訓を忘れず教育問題に取り組む中で、嫌々ながら掲載を認めざるをえない歴史的事実が存在していると思うのです。逆に政府にとって、権力者にとって都合の良いことを書きたいのだけれども、それがあまりに薄弱な根拠しか存在しない、酷い場合には根拠も存在しないために書かせたくとも書かせることが出来ないことがあると考えています。「あたらしい教科書をつくる会」の教科書は、国内の階級関係、アジア民衆との関係を無視して、強引に教育を通じた戦争国家化への攻撃としてあるのだというのが私の認識なのです。

 ところで教科書には載っていても、授業の進展具合などにより学習していないために近現代史を知らない人は沢山存在します。とある大学生さんは理系の学生さんだそうですから、おそらく高校で近現代史の授業を十分に受けておられないのではと推察します。受験に関係ない教科はカットされますから。虚心坦懐に通説を学ぶところから始めませんか。

 本題。一八九五年日清戦争の講和条約によって日本は台湾の領有権を獲得。日清両国政府に反発する人々が五月二三日に台湾共和国を樹立。約五カ月間の抵抗を行うが、日本軍の武力で制圧される。その後も一九一五年までゲリラ的な抵抗闘争が続く。台湾総督は陸海軍の大将・中将がその任にあたり軍事力と警察力で強力な治安維持体制を築く。「土地調査」を行い共同耕作地などを日本の国有財産に編入したのは朝鮮と同様で、これらも日本企業などに安く払い下げられた。日本企業への様々な優遇措置も有り多くの日本資本が台湾に工場などを建設する。また、日本人向けの米の開発を行い、灌漑利水事業を行って食料不足の日本に輸出した。

 台湾議会設立を求める運動などが行われたが実現しなかった。三〇年一〇月には霧社事件が発生し、先住民によって日本人一三二名が殺害される。様々な形で日本への抵抗や自治を求める運動が続いていた。台湾人の「皇民化」台湾産業の「工業化」、日本の東南アジア進出の基地とする「南進基地」が統治政策の基本方針となる。日中戦争勃発後は中国本土と同民族である台湾人の動向を警戒し、「天皇陛下の赤子」にするために更なる皇民化が、新聞の漢文欄の廃止日本語常用運動、神社参拝の強制、中国風の偶像・寺院の撤廃、旧暦正月行事の廃止・禁止などを実施。四〇年二月一一日を期して日本名の使用が「許される」改姓運動が始まる。日本の大政翼賛会発足に合わせて皇民奉公会が設立され各地に組織される。東南アジア進出要員養成のための、農業戦士訓練所、拓南工業戦士養成所、海洋訓練所などが設立される。これらは戦時体制の完成と戦争遂行に向けて台湾人を組織するための物だった。

 戦争の深刻化に伴い台湾人は軍属・軍夫として徴用され、前線に送られた。ついで志願制が引かれて軍人としても動員され、四四年九月には徴兵制が施行された。約二〇万人が動員され、戦病死者約三万。しかし、戦後は日本領ではなくなったために何の保障もされていない。欧米各国が植民地出身者に対しても保障していることとは大きな違いである。

 朝鮮においても台湾においても長期にわたる独立運動や抵抗の闘いが存在していたが、中には諦めから日本の支配下での同化政策に従う者や、戦争に協力することで朝鮮人台湾人の地位向上を図ろうとする動きも少なくなかった。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

証言:
近代天皇制は海賊某の孫大室寅之祐を明治天皇にすり替えた大陰謀で成立した
 -大室寅之祐の弟の玄孫地家[Jike]やすまさ氏が証言した!

現代天皇家も虚構である

昭和天皇裕仁は大室寅之祐の息子、大正天皇はリベラリスト大隈重信の息子だった

天皇家の血統は久しい以前に途絶えている

天皇は保守と革新の対立で国民統合の象徴ではない

現行憲法第1条も自民党改憲案第1条も虚偽、虚構である

天皇家は全員カトリック信者で、心はアメリカ人だと米国では見られている

宇宙管理界の1981年決定で 天皇家は民間人化する運命にある

天皇制廃止。

「先制核ハルマゲドン」の米世界戦略に日本を組み込む売国的な自民党改憲案をまかり通すな

必見: http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/24.html

                   前田 進  jcfkp201@ybb.ne.jp


大室寅之祐=明治天皇の弟の玄孫地家[ジケ]やすまさ氏の証言の一部を要約すると:

昭和天皇裕仁は大正天皇の息子ではなくて、海賊某の息子地家作蔵の息子大室寅之祐(すり替え東京明治天皇)の息子である。つまり海賊某の子孫である。

現天皇明仁は裕仁の息子ではなくて、徳川斉昭の息子中川宮朝彦の息子東久邇稔彦の息子三笠宮崇仁の息子である。つまり徳川の子孫である。

皇太子浩宮は天皇明仁と美智子の息子ではなくて、前記大室寅之祐(すり替え東京明治天皇)の弟大室庄吉の息子大室儀作の息子大室近祐の息子徳川恒孝の息子である。つまり海賊某の子孫である。

敬宮愛子は、橋本龍太郎の第二夫人の娘和子の娘で、皇太子浩宮と雅子の内密の養子である(雅子の鬱病はそのせい)。つまり庶民の子である。

橋龍は橋本卯太郎と前記大室庄吉の娘大室ヨネとの息子橋本龍伍の長男である。

投稿: 前田 進 | 2005年11月30日 (水) 23時10分

 「別に気にしなくてもいいんだが」のKamakazuさんが教科書の変遷と階級攻防についての解説をトラックバックしてくださいました。「2冊の教科書を読み比べる」を是非参照して下さい。

投稿: アッテンボロー | 2005年7月24日 (日) 10時58分

 ハンドルのことを答え忘れていましたので追記します。おっしゃるとおりポプランも考えたんですが、僕はもてない方なのでちょっと使えませんでした。アッテンボローのように恋愛と無縁であったわけではないですけど。

投稿: アッテンボロー | 2005年7月23日 (土) 14時18分

 hiroさん初めまして左翼にも右翼にも色々な人がいます。私も若いときはムキになって論争したことが有ります。
 教科書の内容に階級闘争の力関係が反映されているというのは、例えばどの学説が主流を占めるかによると思うのです。家永三郎さんという歴史学者が教科書検定を巡って裁判を闘って来られたことは御存知でしょうか。唯物史観・マルクス主義史観の立場で書いた教科書が検定で不合格になりその事を巡って争われた裁判です。
 80年代などには、「侵略」を「進出」と書き直させる検定が行われ、諸外国から日本の教科書に対する抗議なども行われまして、それに連帯する国内の動きも有りました。
 そのような攻防の成果の反映が教科書、特に社会科の教科書には有ると思うのです。専門家ではありませんから、歴史学者や教育労働者の方などに答えてもらえるとはっきりすると思います。
 台湾については確かに清の時代に明の残党が征服した歴史的事実があります。その時代から中国人が大量に台湾にわたる様になりました。勿論先住民族との間で様々な闘いが合った様です。その後明の残党が清に降伏して清国領になっていますね。

投稿: アッテンボロー | 2005年7月23日 (土) 14時02分

すいません書き忘れました。台湾が中国本土に侵略されて中国の一部になったのは民の時代からだと記憶しています。したがって本土の人と同じ民族というのは間違えではないでしょうか。
ちなみにこの場合は侵略ということで良いのですよね。

投稿: hiro | 2005年7月23日 (土) 12時55分

初めてメールをします。私が会ったいわゆる左翼といわれる人は独善的で質問をするとすぐに怒鳴るような人ばかりだったので、嫌いだったのですがアッテンボローさんは面倒見が良さそうなので質問させてください。

教科書は階級闘争の結果の反映という説は初めて聞きました。具体的にはどの階級とどの階級の闘争の結果なのでしょうか。もし支配階級と被支配階級ということであるのならば、どのレベルの人が支配階級でどのレベルの人が被支配階級でどういう闘争の結果今の検定結果になっているのでしょうか。ちなみにちまたを騒がせている教科書は40代の私が習った教科書とほぼ同じ内容だと思っています。つまり教科書は30年間で変化したと考えられるのですが、どちらの階級がどのような闘争の結果勝利を得たのでしょうか。解説いただけると幸いです。

ちなみにアッテンボローはなんだかんだ行っても艦長で支配階級なのでポプランのほうがお似合いかと思っていますがいかがでしょうか

投稿: hiro | 2005年7月23日 (土) 12時52分

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 左手に自虐的史観があるとすれば、右手には正当化史観があります。今までの歴史観シリーズ((1) (2) (3) (4)  [続きを読む]

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タイトルを見て、期待した方、ごめんなさい。つくる会の教科書ではありません。持ってません。一円も金渡したくないので買いません(笑)くれるなら、もらいます。 2冊の教科書とは、 1.昭和55年3月文部省検... [続きを読む]

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