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2005年8月14日 (日)

郵貯・簡保の限度額

 仕事のことを書くのは久しぶりです。郵貯簡保の縮小という政策を民主党の岡田代表が言い始めたせいで少し書いてみる気になりました。元々民主党は郵貯・簡保の縮小と言うことを政策に掲げていました。今現在郵便貯金の預入限度額が1000万円と簡易保険の加入限度額が1000万円(特例として1300万円)となっていますが、これが縮小されたときにどうなるかというと、当然のことですが現在預けられている貯金についてはお客さんに払い出してもらうことになります。現在の1000万円の限度でも以前は名寄せが出来なかったために超過して預けてもらっている方が数十万人存在していまして、それらの方々には手紙を送ったり局員が訪問するなどして払い出しをしてもらっています。これが結構手間のかかる作業でして、お客さんの説得にかなり時間がかかります。一度ですまなくて何度も訪問することがあります。上司からは期限を切られていますし、毎日のように「○○さんの払い出しは終わったのか」と進捗状況を点検されています。現場の職員からすると労多くして功少ない、一番いやがられる仕事です。

 民主党が政権を取った場合、直ぐにも郵貯の預入限度額を700万に引き下げ、その後500万まで下げるそうです。と言うことはこの払い出しの作業が二回にわたって行わないといけない。多分これだけで日常の業務はストップするでしょう。それだけ手間暇のかかる作業です。

 簡保についてはどの様な形態で引き下げられるのかはっきり分からないのですが、今現在の契約についてはおそらくそのまま継続して、新規の契約を制限することになるのではないかと思います。そうなると今までは満期契約の支払い手続きの際に次の契約をお勧めする形で簡保関係の職員は歩合を稼いできたわけですが、それがほとんど無くなる。これまた労多くして功少ないしんどい作業になります。

 限度額の引き下げについて言うと現場の感覚ではこのようにやる気がなくなる政策になります。今現在郵便局の労働組合の多くは、民主党と支持協力関係にあるわけですが、きっと組合員の殆どは民主党を支持しなくなるでしょう。(自民党の小泉については当然、支持している者などいません)限度額が引き下げられると言うことは業務量が減るわけですから、当然のこととして郵貯関係職員、簡保関係職員への要員削減が行われるでしょう。以前に書いたように自民党が政権を維持しようが民主党が獲得しようが、現場の郵便局員については首切り合理化の攻撃が待っているわけです。

 今現在の制度では金融弱者のセイフティネットとして機能している面があるのですが、それもどうなるか分かりません。自民も民主も、一般庶民のことはどうでも良いと思っているのでしょうね。大企業・大資本のための政党であることは確かです。

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コメント

 労働者Lさん今日は。どうやら私のしたとラックバックが失敗していた様です。元々この記事は労働者Lさんの記事に触発されて書いたものですので、相互に補完する様になっています。再度トラックバックさせて頂きました。今度は成功しているかな。

投稿: アッテンボロー | 2005年8月15日 (月) 18時13分

 トラックバック張らせてもらいました。同じ問題をアッテンボローさんは主として現場労働者の立場から、わたしは利用者の立場から批判していて、相互に補完する内容になっているのではないかと思います。

投稿: 労働者L | 2005年8月15日 (月) 17時14分

 hitoriyogariさん初めまして。郵政自体はまだ国営企業ですからそれほど露骨な一企業との癒着は少ないんですが(俗に言うファミリー企業との癒着は酷い物が有りますが)、民営化された場合、いずれどこかの金融グループが株式取得を通じて支配下に置く事になります。国民の財産が私企業の物になってしまう点では大企業のための政策だと思っています。

投稿: アッテンボロー | 2005年8月15日 (月) 11時10分

 はじめまして。今をときめく郵政のこんなブログがあることを初めて知りました。
 「大企業・大資本のための政党であることは確かです。」
 ではお聞きしますが、郵政公社は大企業ではないのですか? まあ公社ですから企業ではないと言われるかもしれませんが・・・・・。 
 どちらにしても規模が大きすぎて近い将来、身動きがとれなくなること必定です。

投稿: hitoriyogario | 2005年8月15日 (月) 10時46分

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民主マニフェスト、郵貯限度額を段階的に引き下げ  民主党は13日、衆院選の政権公約(マニフェスト)の重点項目として、郵政改革案を盛り込むことを決めた。  具体的には、現在1000万円である郵便貯金の預入限度額を政権を獲得してすぐに700万円に引き下げ、その..... [続きを読む]

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