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2005年8月30日 (火)

口座維持管理手数料

 ここ数年銀行口座を維持管理するためと称して手数料をとる金融機関が増えている。東京三菱が月額315円、UFJが月額630円、外資系の中には2100円と言う所もあるらしい。「よく分かる郵政民営化Blog版」に8月2日の参議院郵政民営化に関する特別委員会での桜井充議員と小泉総理・竹中大臣とのやりとりが掲載されている。

 アメリカでは約1100万人が銀行口座という物を持てないでいるそうだ。冒頭に描いた口座の維持管理手数料が払えないからだ。勿論アメリカには郵便局の様な国営の金融機関は存在しない。日本の場合ごく一部の金融機関しか口座維持管理手数料をとっていないのは郵便局が存在するために顧客が流れてしまうからだ。口座維持管理手数料は、大口預金者に対しては取らずに小口の預金者のみが対象となっている。国会の質疑では、郵便局が民営化された場合アメリカと同様になる事への危惧が語られていた。小泉総理や竹中大臣の場合、庶民に対してかけられる口座維持管理手数料など知った事かと言う様な答弁を行っていた。

 小泉総理は元々大蔵族で銀行業界との癒着が存在している。銀行にとって儲かる制度を作る事が彼の大蔵族議員としての役目だ。当然郵政族議員とは折り合いが悪い。様々な手数料が銀行には存在している。例えば通帳やキャッシュカードの再発行をする場合(郵便局は今年から導入)、ATMの時間外使用手数料、他行扱い手数料。送金する場合の手数料も郵便局に比べて銀行は高い。五千円を送金する場合、郵便局なら70円で住むところを銀行の場合同一行宛で105円、他行宛なら315円かかる。三万円を超える場合印紙税200円が追加される。郵便局の場合は必要ない。昔の話だが、銀行が支店間の送金のために郵便局の口座を利用して、現金輸送にかかる警備費用などを倹約していた事も有った。それから貯金箱などに小銭を貯めた場合、銀行で両替すると手数料をとられる。口座に入金する場合でも両替目的として取られるのだから困った物で、自動販売機などで商売をしている人は泣いている。

 郵便貯金法が「あまねく公平なサービス」をうたっている行政機関である事に対し、銀行は利潤追求を目的とした株式会社だ。郵便局が民営化された場合、当然のこととして営利企業になる訳だから様々な手数料が跳ね上がるだろう。民営化した方がサービスがよくなるなんて世迷いごと、いつまで総理は言い続けるのだろうか。いい加減、国民をペテンで誤魔化すのは止めて欲しい物だ。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 hiroさん大変失礼しました。コメントの中でハンドルを間違えて書いてしまいました。ごめんなさい。気を悪くなさらないで下さいね。

投稿: アッテンボロー | 2005年9月 1日 (木) 08時48分

 私も経済学について専門的に学んだわけではありませんから難しいことは言えないんです(笑)唯実際に金融機関で働いていてそれなりに同業他社の経営実態などは勉強していますから、現場の人間が見た寡占化とでも言うのでしょうか。私は地方都市で生活しているのですが、職場のある市には都銀が一つもありませんし、地銀の支店が四つあったのですが一つ統廃合でなくなりました。私の住む市でも昨年都銀が一つ撤退して都銀は一つだけしか有りません。郵便局以外の金融機関は地銀と農協くらいです。
 警察が国家権力だからいけないと言うことはブルジョア階級が労働者を始めとする被支配階級を抑圧するための暴力装置だからです。共産主義が目指す物は全ての生産手段の社会の共有、乱暴な表現をすれば全ての企業を国営にしてしまうことから始まります。nkさんは食品関係の会社にお勤めだそうですが、当然公務員にしてしまうわけです。
 お時間が有れば岩波文庫版の「共産党宣言」や「国家と革命」を読まれることを勧めます。割と簡単に共産主義が目指す社会のあり方が書いてあります。

投稿: アッテンボロー | 2005年9月 1日 (木) 08時29分

アッテンボローさんへ うーん経済の専門家ではないので良くわかりませんが、銀行の自由化は始まったばかりなので新生銀行やイーバンクなどがもう少し信用されることになれば活性化ができて、利用者により良い銀行になってくれるのではないかと期待しているのですが。見込み違いでしょうか。

それはそうとして、アッテンボローさんの話でよくわからないのは、警察は国家権力だから悪いとしながら郵便は国家がやるから良い仕事ができるという点と民間企業は利潤を追求しかないような言い方をされているところでしょうか。実は民間企業でもきちんとしたユーザー本位という理念がないと、うまくいかなくなると思っていますしその部分は国営よりも気持ちが強いと思うのですが、いかがでしょうか。

投稿: hiro | 2005年9月 1日 (木) 01時22分

 hiroさんと僕との間には、金融機関において自由競争が行われると予測しているか、既に寡占状態に入っているかの認識の違いがある様です。僕は既に巨大金融機関、メガバンクによる寡占支配が始まっていると思っています。ですから料金の低下は起こらず、むしろ利潤追求のために各種手数料の引き上げや不採算店舗の整理縮小が行われ田舎から都銀が開く有りつつあるのだと認識しています。
 税制の面で郵政産事業が優遇されていると行っておられますが法人税は40%を切っているのに対し郵政公社は利益の50%を国庫に納付する制度になっています。むしろ国営の形態の方が「税負担」は大きいのです。
 郵貯会館は立派ですが、あれは職員向けの施設ではありませんよ。職員向けはボロです。
 特定局制度については元々全逓は制度の廃止を求めていたのが「郵政民営化」攻撃の中で方針から取り下げるというおかしな事になっています。この点は民営化したからといってなくなる訳でも無いし国営だと無くせない訳でもありません。

投稿: アッテンボロー | 2005年8月31日 (水) 17時14分

アッテンボローさん何か勘違いをされているようですね。完全自由化になると競争が激しくなって利潤追求ができなくなるんです。この10年間は競争が激しく、物価はどんどん下がったではないですか。私の会社は食品関係なんですが利益率なんて5%以下ですよ。利潤なんて追求したくてもできないのが現状です。でも、この後あまりに利潤が追求できなくてつぶれる会社が出るようになると巨大な独占企業ができて、利潤を追求できるようになります。経営権がどこにあろうが独占企業は良くないのです。これは経営者が国であろうと民間であろうと同じことです。
銀行はいままで自らの利潤を追求し、社員は、それは良い暮らしをしていました。一部の人が不当に国から保護されているというのは民間からの怨嗟の種になります。郵政公社だって不当に(?)税制面などで保護されているから郵貯の宿泊施設は立派だし、特定郵便局に法外な家賃を払えるのでしょう?平等に行きましょうよ。

投稿: hiro | 2005年8月31日 (水) 12時29分

 hiroさん今日は。日本の場合郵便局が存在する事で銀行が露骨な利潤追求に走れないできたという事があるのです。国会の質疑答弁などにおいても国営の公社のままの方が黒字体質を維持出来るが民営化すると赤字に転落するといわれています。
 小泉総理は郵政を四分割、五分割する事で財務省や金融監督庁の天下りポストを増大させようとしています。決して国民のためにはならないのです。

投稿: アッテンボロー | 2005年8月31日 (水) 11時14分

アメリカで1100万人が銀行口座を作れないという話には正直驚いています。あくまでも一例ですがアメリカでは500ドル以上常時口座に入れておけば24時間引き出し、入金を無料で行うことができます。無人の引き落とし機もどこにでもあります。デビットカード、クレジットカードも併用されていてその手数料もかかりません。また、個人用の小切手も発達しているので送金手数料などは必要なく、郵便料金だけでお金を送ることができます。このように完全民営化されているアメリカのほうが日本より良いサービスを受けられます。なぜ日本のほうがサービスが悪いかというと、銀行が国家に守られて工夫をしてこなかったからです。
民間になって競争するということは、いかに工夫してお客様の指名を受けるようにするかということです。お客様に不便をかけて自らの利益ばかりを追求する会社は長生きできません。郵政公社も民間になって銀行や宅急便と一生懸命競争すればいいじゃないですか。工夫次第です。恐がることはありません。

投稿: hiro | 2005年8月31日 (水) 10時04分

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