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2005年12月12日 (月)

「RED」

 村枝賢一の西部劇マンガ「RED」の完結編を金曜日に購入して読んだ。19巻まで続いた長編だ。一般的な西部劇のマンガとは違い最近のネイティブアメリカンについての検証が進んでいることから、白人による侵略万歳という内容ではなく、ネイティブアメリカンによる復讐劇である。十二三年前になるが川原正敏の「修羅の刻」第四巻陸奥雷(あずま)の章でもネイティブアメリカンを助けて活躍する話しで、泣けてしまったけれど、「RED」も次の展開がどうなるのかと色々と気をもんで読んでいた。

 スーの一氏族であるウィシャは、たった一人少年のティヨーレを除き一族全てが虐殺された。下手人はブルー率いる特殊部隊の一小隊で、カスター中佐(後に戦死して二階級特進し、将軍となる)率いる西部劇では有名な第七騎兵隊に所属していた。復讐のために部族名を捨てたティヨーレはレッドと名乗りブルー小隊を一人一人処刑していく。その内ブルーにも復讐者の存在が知れ、逆襲のために次々と刺客を送り込んでくる。いつの間にかブルーが合衆国陸軍内部に張り巡らしていた特殊部隊の存在に気づいた大統領が、私設捜査官に命じてレッドを支援し始める。ブルーは実は二重階級の持ち主で、本当は中尉ではなく将軍であったらしい。その辺の理屈はもう一つ良く分からないのだが、陸軍内部にブルーの命令にしか従わない特殊部隊が存在することが気に入らなかったようだ。旅を続ける間に得た多くの仲間と共にレッドはついにブルーを追いつめ復讐を果たす。残念なことにレッド自身も倒れることになるのだが。

 話の途中、カスター率いる第七騎兵隊を皆殺しにした英雄(名前は忘れた)やジェロニモなどと言った往年の西部劇ファンには懐かしい人物も登場する。出来たらもっと色々と活躍してくれればとも思ったが、それは本筋から脱線するから余計な思いだろう。

 で、「RED」を読んでいて思い出したのだが、高校生の時に実はモルモン教のオルグを友人と一緒に受けたことがあった。統一協会・エホバの証人と並ぶ三大カルトの一つだ。英語を教えますよと、最初は宗教色を隠して寄ってきたのだが、その内モルモン経を出してきて布教しようとする。これはジョセフ=スミスという腐った人種差別主義者が、ネイティブアメリカン以前にアメリカ大陸には白人が住んでいて、コロンブス以後の侵略は失地回復運動なのだというトンでもない代物だ。で、又侵略の歴史が後ろめたいから、それを合理化しようとする連中が群がって結構な勢力を持っている。奴らに対してはネイティブアメリカンに対する虐殺などをどう思っているのか問いただしたら、答えることも出来なかったのでそれっきり縁を切った。日本でも結構こいつらにたぶらかされている人が沢山いるようだ。真面目なキリスト教徒は、モルモン経・統一協会・エホバの証人の三つはキリスト教とは一切関係ないというのが普通のことである。統一教会は儒教の一変種。

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コメント

 みるさん初めまして。そうでしたかクレイジーホースとシッティングブルでしたか。案外覚えていない物ですね。子供の頃は父が西部劇が大好きなので、一緒になってよく見ていましたが、年月が流れると忘れてしまう物ですね。
 「RED」は単行本でしか読んだことがないので掲載誌のことはよく知らないのですが、何にしても未完にならずに良かったと思います。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月13日 (火) 20時17分

カスター中佐の部隊を全滅させたのは、クレイジーホースやシッティングブルの連合でしたっけ。
REDは掲載誌が無くなってどうなるのかと思っていたら、他誌に移ってラストまでやりましたね。主人公が世話になった部族を出て行く際の「俺の友(コラ)は闇の中へいっちまったよ 俺もあいつらのいる闇へ行くんだ」とかが印象的です。

投稿: みる | 2005年12月13日 (火) 16時03分

 怪星人カピア さん、「仮面ラーダーSPIRITS」も何冊か持っています。確かに面白いですね。下手したら原作よりもよりライダーらしいかも知れません。
 モルモン教については、カルトには近寄りたくありませんが、向こうが寄ってきたら排除します。その時のために紹介いただいたサイトは読んでおく方が良いかもしれませんね。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月13日 (火) 00時18分

仕事が一段落したので、又もお邪魔させて貰います(明日から三日間、又激務です…)。
村枝賢一というと、仮面ライダーの新解釈的な作品『仮面ラーダーSPIRITS』を描いていますね。
ライダー作品を手掛ける漫画家は多いですが、彼の作品は、又一味違いますね。
其はそうと、モルモン教ですか。
自分が昔勤めていた職場に、信者の女の子がいて、いつも教義を嬉々として語っておりましたが、其の時の(恍惚とした)目付きが、何かコワかった事と、創世記4章の『カインとアベル』の話を、黒人差別的な解釈で述べていた事で、少し揉めたのを憶えています。
モルモン教関連のサイトには、『モルモン教は信ずるに足るか(http://garyo.or.tv/mormon.htm)』
と『聖徒の未知(http://seitonomichi.maxs.jp)』がお勧めです。

投稿: 怪星人カピア | 2005年12月12日 (月) 23時34分

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