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2005年12月19日 (月)

今こそ本務化闘争を

 今日の郵政職場では27万人の正規職員と約13万人の非常勤労働者、そして日本郵便輸送などの関連会社等合わせて45万~50万の労働者が働いている。「隣の芝生は青い」で全ての労働者が公務員になれる社会を作るべきだと私は書いた。既に過去の全逓はその様な取り組みを行っていたのだ。全逓結成30年を記念して75年5月に発行された「全逓闘争小史」からの引用を交えて、今本当に非常勤労働者の無権利状態が放置されるならば、我々本務者も又使い捨てにされるのだと言うことを明らかにして、全ての労働者が共に労働条件改善のために一致団結して闘うことを訴えたい。

 「全逓闘争小史」より引用。同書92~94ページ。

「 増員闘争
 非常勤の本務化闘争 一九四九年にきめられた定員法によって、郵便物が激増してもそれに見合う定員増をせず、人手不足は、郵便物の遅配慢性化という自体を生み出した。郵政省は安い人件費と悪労働条件で非常勤を採用し、人手不足と郵便物遅配解消の一石二鳥をねらった。
 一九五八年十月の郵政省調べでも、非常勤の賃金は日額平均二四六円であった。その上病気でもするとすぐ首になってしまうと言う状態であった。一九五九年の郵政事業の定員は二六万四五六六名で、このほかに約四五〇〇名の臨時補充員と定員外職員として三百名余の常勤労務職員がいた。さらに二万余名にのぼる非常勤が雇用されていた。非常勤二万人のうち三分の一が勤続一年以上、一割が勤続二年以上、五年以上のものは三〇〇人となっていた。その上この人たちは、本務者とまったく同じ仕事をしながらも低賃金であって、休暇も被服も大きな差別をつけられていた。
 第十二回全国大会が一九六〇年七月山形県上ノ山で開かれた。電通合理化反対、ILO八十七号条約の早期批准の要求とともに非常勤職員の本務化闘争を展開することを決定した。そして非常勤の本務化は民間の臨時工、社外工、国公・地公の臨時職員問題とも関連するので総評規模で闘う。二ヶ月以上雇用されている非常勤職員の本務化のため、九月からの予算編成期において、定員法の撤廃を要求して闘うであった。全逓はこのたたかいを年末決戦の方針に決めて人権闘争としてたたかいを展開した。
 十二月十二日郵政省は「非常勤職員一万七七○五名を来年度中に本務化する。賃金日額を十月一日にさかのぼって二十円アップする」と回答した。総評は「民間、官公労をとわず臨時工闘争の中での最大の成果である」と評価をした。
 定員大幅増員の闘争 一九四九年の定員法制定当時の郵便物は年間総数三十億通で、郵便定員は七万六〇〇〇人であった。一九三四年を例にとると年間郵便数は四七億通に対して、定員は九万四〇〇〇人であった。一九六〇年には郵便物数七〇億通に対して、定員は八万一〇〇〇人である。年々郵便物が激増するのに定員は増大されないでいるのが実態であった。
 第十三回全国大会が一九六一年六月松江市に開かれ、大幅増員闘争をすすめる方針を決定した。このころ日本生産製本部は、郵便物の遅配をとりあげ遅配の原因は、「全逓のサボ」と「労務管理のまずさ」にあると指摘し、全逓と郵政省に申しいれをしてきていた。また読売新聞は世田谷桜堤団地の例をとりあげて、「一五三棟、一八二九戸の団地がこつぜんと麦畑のなかにできあがった。階段数一万三三三六段で、普通郵便は日に二回の配達だから毎日富士山を登り降りする勘定になる」と報道をした。
 郵政省は遅配は全逓の闘争に名をかりたサボにあると悪宣伝を行い、札つき反動管理者を遅配局に配置させて、全逓切り崩しにやっきとなった。全逓は職場闘争と地域住民との共闘をはかった。その結果、地域団体を中心に「遅配解消懇談会」が至るところで生れた。文化人を中心にした「郵便遅配をなくす会」も結成された。
 中央執行委員会は十月二十四日、三万九三九三名の増員要求を決定した。全職場では「四万人増員で遅配を解消しよう」とのスローガンやリボンをつけて、たたかいにたち上がった。まさに世論の支持を得ながら闘いは展開された。十二月十、十一日と団交はつづけられた。郵政大臣は「省の一万一七〇〇名の予算概算要求に対して、業務増に見合う分として予定した非常勤二六〇〇名を定員に組みかえ、予算の大幅手直しを大蔵省に申し入れた」と回答した。この結果基礎数字を一万五〇〇〇名として、欠務補充賃金要員一万七〇〇〇名を加えて三万二〇〇〇名の増員をかちとった。」

 ここで私たちが教訓にしなければならないのは、当時の政府・郵政省・財界団体が一体となって全逓労働者の「サボ」が悪いと、今日の「公務員悪玉論」とまったく同じことを言っていたにもかかわらず、マスコミと地域住民とを味方につけて世論を労働者側に有利に作り上げたことにあるのではないだろうか。それは、労働組合が単に本務者・本工のみの利害を求めたのではなく、底辺に置かれている非常勤労働者・臨時工などの処遇改善を求めた闘いを総評というナショナルセンター全体の取り組みとして闘い、全ての労働者のための闘いであることが一目瞭然のものであったと言うことだ。今日の企業防衛主義、社会排外主義の帝国主義社民である連合・JPU本部を打倒して、全労働者階級の先頭に立って闘うのならば、私たち全逓労働者は全ての労働者から圧倒的な支持を受けることが出来るだろう。それは韓国において、民主労総が「非正規職を撤廃せよ」との要求を掲げて激しく闘っていることが、多くの労働者市民に支持されていることから見ても明らかである。断固として階級的労働運動を再生しよう。同じ職場で働く労働者である限り、身分の差を超えて団結しよう。

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コメント

 非常勤というのはアルバイトと思っていただいて間違い有りません。中京局でも闘いがあるのですね。今の郵政の劣悪な労働条件、その中でもアルバイトに対する扱いは最低ですから、各地で闘いに立ち上がっているようです。連携が取れたらいいのですが。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月21日 (水) 11時52分

 そういえば、昨日(12月20日)に京都市中京局の前で、トラメガで懐かしい口調が聞こえたので、近くに寄ってみると初老の方が「団交貫徹 アルバイトの会」というゼッケンをつけて1人でアジっていました。

 赤鉢巻をつけていました。何を話しているかは聞き取れないのですが(アジは、お経のようなもので、何を話しているかよりも、その雰囲気にこそ味がある)、明らかに郵便局に対して闘っているのはわかります。2人の職員が離れたところで観察していました。

 この「アルバイトの会」って、くだんの「非常勤労働者」のことですかね。

投稿: 元祖趣味者 | 2005年12月21日 (水) 07時16分

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