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2005年12月11日 (日)

内なる差別意識

 先日「うけたうけた」に書いた一言が性的嗜好の少数者に対する差別的な表現ではないかとの指摘を頂いた。キーロフさんのコメントは以下の通りです。

「> 出来ることならゲイの方は影響されないで欲しい。

この一文は、捉えようによっては差別的と思われても仕方のない表現だと思いますがどうでしょう?

論争という行為自体嫌いですし、する気もありませんが、記事が書かれてから、一日が経つのですが、コメントが誰からもないようなので気になって書き込みました。

余談です。関西の人ならご存知でしょうが、レイザーラモン住谷はあくまでネタとしてやっていて、「彼女」(これもよく分からない概念です)もいるらしいです。」

 言われてみれば自分自身の中にゲイという物についての偏見が存在しているようです。元々日本においては江戸時代までは衆道と言って男色はごく普通の一般的な習俗でした。詳しいことは知らないので簡単に触れるだけにとどめますが織田信長と森欄丸の関係など当時は人も羨む関係であったようです。それが明治以後の国家政策による「産めよ増やせよ」のスローガンにあるように生殖を伴わない性行為がタブーとされていくようになったようです。また、レーニン存命中のソ連においても同性愛については病気の一種として捉えていたようで、その事で差別してはいけないという考えがあったようです。スターリンが実権を握って以降は「西側の悪しき風習に影響された物」として迫害の対象になったようです。

 同性愛については簡単に流させて貰いますが、差別の始まりには自分自身の無知と、その問題に対して無関係でいようとする意識が関係しています。まず差別とは何かを知らないために知らず知らずに差別行為を行う場合、また、目の前で差別行為が行われているにもかかわらず、それを糾すことが出来なくて見逃してしまう、実はこれらの行為も差別に他なりません。私自身部落差別を巡って二度自己批判したことがありますし、「障害者」差別を巡って、当該の人から突き詰められたことがあります。日本共産党のように「前衛党」の中に差別は存在しないなどと言う立場を取ることは実はそれ自体が差別意識の固まりであるといえるでしょう。現代人は差別を温存助長している帝国主義の社会で生活していますから水を飲むように、空気を吸うようにして差別意識を知らず知らずのうちに注入されている存在です。この事を曖昧にして差別問題を自分とは関係のないことのように考えてはならないと思います。部落差別や障害者差別、民族差別に関しては日頃意識してそれと闘うようにしていましたが、同性愛者に対する差別偏見については自分自身の自覚が足りなかったことを率直に反省する必用があると思います。

 最後にキーロフさんのコメントではレイザーラモンHGが、ネタとして扱っているとのことでした。これはこれで問題があるのではないかと思います。ゲイという物を笑いものにすることで、差別意識を拡大再生産しているのではないかと思えるのです。また、芸能界にもテレビにも興味がない私にとって、彼が本物のゲイなのかどうか、あるいは女性の恋人がいるのかどうかと言うことは全く知らないことです。私は基本的にテレビを見ない人間なものですから。家族が見ているときに背を向けて本を読んだりパソコンをしていることが殆どです。息子が物まねをしなければレイザーラモンHGその物の存在すら知らなかったと思います。

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コメント

 レッツらさん、私の弁護をして頂いて有り難うございます。唯、もし万が一にも私の文章を読んで傷つくゲイの方がおられるやも知れませんので、半生と自戒を込めて文章にし次第です。実際息子の子供を見たいとの思いもありますので、おっしゃって頂いている書き込み内容についてはありがたく感じております。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月16日 (金) 21時27分

連続コメントになってしまって申し訳ないです。でも、どうしても書きたかったのでお許しください。
>> 出来ることならゲイの方は影響されないで欲しい。
>この一文は、捉えようによっては差別的と思われても仕方のない表現だと思いますがどうでしょう?

アッテンポローさまの実直なお人柄、よくわかります。きょっぺ様が書かれていた「家族団らんの風景描写として、私は問題ないと感じます。」で私もいいのではないかと思います。

私は、その一言が差別的と思われても仕方がない表現と書かれていますが、そう捉えられる可能性はあるとしても、その文章全体からは察しが着くことなので、差別的とは思いません。アッテンポローさまがお子様にそう願われるのは、子孫繁栄を願う親として当たり前のことだと思います。たとえば、大きくなって「俺、ゲイが好きなので、ゲイの方々と生活するよ」って言われたら、その意思を尊重してあげる必要があると思いますが、通常、親は子孫繁栄を願うものだとすれば、生物的に考えてそれが当たり前だとすれば、ものすごく素直なお話だと思うのです。決して、ゲイの方たちを差別したものには思えません。差別的表現として書かれたものか、そうでないのかは全体を見ないとわかりません。そのために、その一文をとって差別的だというふうに思うと、子孫繁栄を願って、将来おてんばで流産しないようにという思いから「女の子は女の子らしく、おしとやかにしましょうね」という教えすら、男女平等なのにおかしいということになります。その子の将来を考えて、子孫繁栄も願った言葉が差別だということになります。将来、大人になってその女の子が「おなべになりたい」といえば、それは尊重してあげるべきだし、「一生働きたい」といえば、尊重してあげるべきだと思いますが、子供の間はきちっと子孫繁栄的な考えで教えてあげるべきだと思います。差別は不当な扱いを受けることであって、それを主張することによって、他の考え方を不当なものにすることではないと思います。差別は、尊重されず、高圧的な態度で不当な扱いを受けるときに主張すべきことだと私は思います。

なので、私も家族団らんの一般的風景として問題を感じません。お気になさらなくていいのではないでしょうかと思います。まして、子孫繁栄を願う親の願いとしましては、大変、納得のいく表現だと私は思います。長文失礼いたしました。

投稿: レッツら | 2005年12月16日 (金) 20時51分

 怪星人カピア さん、サラダさん今晩は。自分の中では差別をすまい許すまいと思っていても、心の隙に忍び寄ってくるから困った物ですね。出来る限り指摘を受けたときには素直に受け止めて反省したいと思います。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月13日 (火) 00時15分

実は私も読んだ時に、直感で「ん?」と思ったひとりです。
指摘しようかどうしようか迷って書き込みませんでした。こうやって、差別意識を温存していってしまうのでしょうね。

投稿: サラダ | 2005年12月12日 (月) 23時29分

こんばんわ。
差別の問題は、解放同盟や全障連等の団体、共闘した左翼、民主主義的諸団体、既成政党内の心有る議員等、多くの人々の活動によって、大分改善されてはいるかも知れませんが、其でもやはり、一般生活の中で既成事実化している物も多く、忘れた頃に現れる場合が多いと、自分は考えます。
只、自分としては、こうした事を一つの経験として活かせれば良いのであり、懺悔的に深く受け止め過ぎてはいけないと思います。

投稿: 怪星人カピア | 2005年12月12日 (月) 23時07分

 きよっぺさん、お早うございます。性格ですね。人に問題点などを指摘されると真剣に考え込んでしまいます。まあ、こんな性格だから鬱病になりやすいらしいです。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月12日 (月) 08時46分

別に革命党の機関紙じゃないんだし、もっと気軽にとらえたらいかがですか?「気ままな日記」ですよねー。家族団らんの風景描写として、私は問題ないと感じます。

投稿: きよっぺ | 2005年12月12日 (月) 06時36分

 へロスさん今晩は。差別を許さないと思い、差別根絶のために行動していてもなお、自分の心の隙間に差別意識が忍び寄ってくることがあります。如何にして差別をしないですむ社会を築き上げるか、これも共産主義にとっての重要な課題です。

投稿: アッテンボロー | 2005年12月11日 (日) 22時46分

自分が入社してすぐの研修のときに「差別問題」についての講義がありました。それは自分が生活してきた中で、イジめる側・イジめられる側に立ったことがあったからこそ、深く考えさせてくれる内容でした。
そして、今でも差別意識としての問題は多々あると思います。企業のPRから仕事場での評価制度云々ですかね。
人として生きているからには、差別に対する意識を完全に捨て去るまでとまではいかないのかもしれませ。それを理解して且つ克服していくのが本来的なことではないのでしょうか。

投稿: ヘロス | 2005年12月11日 (日) 22時12分

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