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2006年1月30日 (月)

「撃墜魔女ヒミカ」

 久々にハズレの本を掴んでしまったと後悔しきりです。「撃墜魔女ヒミカ」荻野目悠樹著、電撃文庫である。実はこの人、私が好きな田中芳樹さんと共著で「野望円舞曲」というシリーズを出している。時々田中さんの公式サイトである「ライトスタッフ」でも広告が載っているのと、とある人に勧められて購入してみた。それも近所の本屋に無かったので取り寄せまでして買ってしまった。田中氏は、「灼熱の竜騎兵」「七都市物語」「KLAN-血族」など自分が途中まで書いた作品の設定を新人の作家に提供してシェアードワールドなる作品群を世に出しているのだが、この作家もその一人で、実はその類を未だ読んだことがない。作家には文体という物があるから、どうしても本人の筆による物でなければ読む気がしなかったのだ。で、今回購入したのは荻野目悠樹のオリジナル作品である。

 小学生時代に読んだジュブナイルを思い出してしまうほど書き込みが浅い。もしかして粗筋だけを書いてある紹介本を間違えて買ったのだろうかと言うほどだ。粗筋を書いてしまったら読む価値もなくなると思うので簡単に設定だけを書いておくと、第一次世界大戦頃の複葉機に搭乗している魔女が主人公で、舞台は日露帝国主義が激突した中国東北地方をモデルにしているようである。一応戦闘機乗りであるのだが、空戦の描き方が拙い。小学生時代に「大空のサムライ」を始めとする坂井三郎の著作や、源田サーカスの評伝、あるいはルフトヴァッヘのエース達の伝記などを読みあさった人間にとっては、幼稚すぎてつまらない。作者の狙いは魔女の様々な怪奇譚なのかも知れないが、それ自体書き込みが浅いので、何じゃこりゃという感じである。唯一の救いは、田中さんのゴースト?を任されるだけに貴族を始めとする特権階級に対する敵意が感じられることくらいだろう。570円を出すだけの値打ちはなかった。せいぜい次女に暇つぶしに勧める程度の内容だろう。

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