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2006年1月11日 (水)

06春闘始まる

 今日午前、経団連会館において日本経団連と連合との労使首脳懇談会が開催され、春闘が事実上開始された。連合は景気の回復を背景に賃上げ要求を強め始めているのだが、その内容は残念なことに日本経団連側の賃上げ抑制の論理に対して発行から反駁しうる物になり得ていないように思える。連合の意見では「短期的な病咳は一時金で還元するという考えは否定しないだ、基本は月例賃金の改善はあってしかるべきだ」という、非常に弱い調子の物に過ぎない。

 労働貴族である連合首脳は、今日の労働者人民が置かれている窮状を全く理解していないようである。既に小中学生に対する修学補助は膨大な金額にのぼっており、東京のある学校では授業の際に教師がメモ用紙と鉛筆とを配布しないと授業が出来ない状況も起きている。これらは親が企業のリストラによる賃金切り下げなどの結果、子供の教育均等の機会すらが奪われている現実を示している。義務教育に置いてすら現状はこの様に悪化しているのだ。既に数年前から高校や大学においては、親の賃金切り下げや失業のために中途退学する生徒・学生が急増している。この現実を突破するためには、賃金とは何であるのかの原則に立ち返り、生活に必用な賃上げを全産業で要求するのでなければナショナルセンターとしての存在価値その物が問われると言えるだろう。

 労働者にとって賃金は生活を支える絶対必要不可欠な物なのだ。それがバブル崩壊以降この間の様々な賃金切り下げの攻撃によって、既に最低限の生活すら保障されていない貧困層が大量に生み出されている。ニートやフリーターと呼ばれる青少年の失業者の増大も、すべては連合が資本の攻勢に屈服する中で発生している問題なのだ。連合は労働組合の最低限の責務である賃上げと要員増の要求を今春闘で果たすべきだ。

 以下、毎日新聞夕刊より引用
 06年春闘:実質スタート 日本経団連、連合が首脳懇談会
 日本経団連、連合の労使双方の首脳懇談会が11日、東京都千代田区の経団連会館で開かれ、06年春闘が実質的にスタートした。景気回復で多くの企業が業績を上げるなか、連合側は賃上げを求める動きを強めている。一方、経団連は「横並びのベアではなく個別企業の判断で」という立場。好業績を背景に賃上げできる企業と、できない企業の差が際立つことで、「企業間格差」が一段と広がりそうだ。

 懇談会の冒頭、連合の高木剛会長は「二極化、デフレ下の格差社会への強い懸念がある。大企業と中小企業で働く人の労働条件の格差も拡大している。パート、派遣で働く人たちの処遇問題も、働き方の二極化という点で将来の懸念材料の一つだと感じている。この十数年間、労働者もがんばってきた」とあいさつした。経団連の奥田碩会長は「日本経済は外部環境が順調に進み、企業業績はここ数年来なかった一番いい状況になった。しかし、今年は石油など資源価格の問題も抱えており、企業業績も昨年のような大幅な向上は期待できない」と述べた。

 懇談では、経団連側は「個別性が高まっており、横並びでの賃金水準を底上げする横並びベースアップは今後ありえない」と各企業の個別判断を強調。さらに、エレクトロニクス業界からは「国際競争力を念頭に置きながら、従業員の処遇や賃金を考える必要がある」との意見も出た。これに対し、連合側は「製造業を含めて業績が回復している。短期的な業績は一時金で還元するという考えは否定しないが、基本は月例賃金の改善はあってしかるべきだ」と述べた。

 春闘は2月ごろから企業別労組の要求額が決まり、3月中旬以降に企業側の回答が出てくる予定。【須佐美玲子】

毎日新聞 2006年1月11日 11時08分 (最終更新時間 1月11日 12時50分)

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 レッツらさん、お言葉に甘えてトラバさせていただきました。組合の春闘資料があればもっと詳しい記事に出来るのですが、仕事を休んでいると組合の新聞や資料が全然手に入りません。ネットで調べられる範囲で新たな状況なども書きたいと思っています。

投稿: アッテンボロー | 2006年1月12日 (木) 01時24分

お久しぶりです。アッテンボローさんのこの記事、楽しみにしてました。

>バブル崩壊以降この間の様々な賃金切り下げの攻撃によって、既に最低限の生活すら保障されていない貧困層が大量に生み出されている。

景気がよくなったっていうんだったら本当になんとかしてほしいですね。先に奥田さんに専制パンチ「業界内でも企業間格差があったり」「石油高だったり」するからってニュースでありましたものね。

従業員を大切にしない利益優先主義はどこまでいくのでしょう。恐ろしい限りです。

また、TBしてくださいね。

投稿: レッツら | 2006年1月11日 (水) 23時20分

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