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2006年2月21日 (火)

今春闘での大幅賃上げを

 asahi.comより

今春闘、実質賃金改善など

柱 連合中央集会で確認

2006年02月03日21時40分

 連合(高木剛会長)は3日、東京都千代田区で、各産別労組を集めた中央集会を開き、今春闘では、実質賃金の改善、大手と中小企業の賃金格差の縮小、パートタイマーの時間給などの改善を主な柱に、経営側に求めていくことを確認した。

 高木会長は、企業業績が改善しているなかで、「格差社会の解消という社会的使命を担った交渉でもある。こんな条件のいいときに、成果を上げられないようでは労働組合失格と言われても仕方ない」などと述べた。

 昨日の朝日新聞においてもこの発言と同内容の記事が掲載されていた。連合結成以来、春闘における賃上げ要求は17連敗してきたと言える。文字通り「労働組合失格」である。連合はその結成当時に首相の竹下登から「抱擁したい」とまで言われた様に御用組合のナショナルセンターとして発足した。戦後曲がりなりにも階級的労働運動を掲げていた総評を解体し、現代の産業報国会を目指して結成されたのだからそれも当然の話である。国鉄の分割民営化によって20万の労働者が首を切られ、今日も1047名の闘争団・争議団が闘い続けていることに対しても取り上げないばかりか、バブル崩壊以来全産業で行われているリストラと称した大量首切りに対して、何か反対の取り組みでもしたであろうか?一切何もしなかった。昨年の連合大会では労働条件の改善などそっちのけで、改憲容認の路線を確認する始末である。職場労働者の怒りの声の前に、今頃になってアリバイ的に賃上げ要求を打ち出しているが、それとて今日の労働者の生活苦を改善する水準ではない。

 小泉内閣成立以来急速に広がる格差社会の現状は、止まるところを知らない。「中小企業と大企業との賃金格差も広がっている。資本金10億円以上と1億円未満の企業の従業員1人当たりの年収格差は、94年度は約260万円だったが、04年度は300万円近くになった。ここ数年、多くの大手企業はベアがなくても、年齢で自動的に上がる定期昇給は維持した。中小企業には定昇がないところも多い。」(asahi.com2月19日)「正社員と非正社員の格差も歴然としてある。04年のパート労働者の1時間当たりの賃金は男性1012円、女性904円。いずれも男性正社員の賃金の半分程度にすぎない。連合の調査では、勤続年数に応じて正社員の給与は伸びるが、派遣やパートはほぼ横ばい。勤続年数を経るごとに格差は広がる。」(同)低所得者層の割合も増大し、企業業績が向上し、景気が上昇しているとは言う物の、それは極一部の大資本に限られているし「労働政策研究・研修機構によると、製造業の就業者1人当たりの生産性は00年から04年までに10%上昇した。ただし、それは前向きな理由ではなく、『労働コストの削減によってもたらされたところが大きい』(宮川努・学習院大経済学部教授 asahi.com2月19日)「労働コストの削減」とはつまり連合が企業防衛主義の立場から労働条件切り下げに協力してきた結果である。

 もはや連合指導部をこのままにして置いては労働者総体の生活が成り立たないのだ。今春闘での賃上げ要求の低さはなんだ。大手企業に於いてすら僅かに1500円~2000円である。これっぽっちで労働者の生活が改善されるとでも言うのか。小泉政権が行っている医療制度改悪・年金制度改悪・社会保障制度の破壊の攻撃による国民負担増大の前にそんな物は吹っ飛んでしまう。労働者に必用なのは大幅な賃上げである。それもこの十数年の間に奪い去られた分を取り返す数万単位の賃上げでなければならない。連合指導部の春闘をお飾りにする方針に対して、現場の労働者は徹底弾劾の声を上げよう。現場から労働貴族共に対する追及を行い、今年こそ生活改善に繋がるような賃上げを要求しよう。

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コメント

 レッツらさん、こちらこそトラックバック有り難うございます。私の場合いちいちココログを閉じない状態でお気に入りのブログに目を通し、関連記事が有ればトラバさせて貰っていますのでその様なことはないのですが。色々使い方についても慣れが必用ですね。

投稿: アッテンボロー | 2006年2月24日 (金) 22時24分

TBありがとうございます。
ほんの数分前にアッテンボローさんのところを見て、この記事にTBさせていただこうかと思っていました。

前はココログを閉じた後でも、もう一度開くとログイン状態だったので、すぐにTBしようと思えたのですが、なんか変わってから毎回ログインが必要になり、ついついめんどくさくなってしまって(笑)。

あまりのタイミングのよさに笑ってしまいました。TBありがとうございました。

投稿: レッツら | 2006年2月24日 (金) 22時19分

 レッツらさんもご存知のように連合執行部は集団的自衛権容認を現場組合員の反対を無視して方針決定しました。このまま産業報国会への道をひた走りにさせないためにも、現場労働者が春闘を通じて機関役員を突き上げることが重要だと思います。
 私はレッツらさんのことを、少々意見の違いがあっても、小泉政権に反対する仲間だと思っています。仲間の心配をするのは当たり前のことです。

投稿: アッテンボロー | 2006年2月21日 (火) 21時24分

>連合が企業防衛主義の立場から労働条件切り下げに協力してきた結果である。
>この十数年の間に奪い去られた分を取り返す数万単位の賃上げでなければならない。
>連合指導部の春闘をお飾りにする方針に対して、現場の労働者は徹底弾劾の声を上げよう。
ですよね。連合ってなんなんでしょうって思う今日この頃です。

しかも、連合は集団的自衛権も認めるらしいんですよね。

「労働組合「連合」の新会長に就任した高木氏は、憲法改正に賛成だという。前原民主党と高木連合がともに集団的自衛権を認める憲法改正をめざすというのである。なんという愚劣! みんな改憲派だ。従米主義者だ。異常すぎる。」と森田さんも吼えられていました。(2005.10.14(その1)2005年森田実政治日誌[386]より)

追記:いろいろとご心配をおかけしました。温かいお言葉、ありがとうございました。

投稿: レッツら | 2006年2月21日 (火) 20時07分

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