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2006年4月17日 (月)

多勢に無勢

 中学一年から剣道を始めて二十歳まで剣道をしていました。数年前に近畿郵政武道会の剣道部を紹介されて十四五年ぶりに再開したのですが、病気の為もあって既に二年近く幽霊部員状態です。去年などは地元近畿が主催して、京都で郵政内部の全国大会があったのですがそれにも参加できませんでした。ちなみに地元の話で言えば組合の全国大会も近畿地本が担当で奈良で開催されました。こちらも傍聴はおろか本部批判のビラ撒きにすら行くことが出来ずに終わりました。学校の剣道部の他に地域のスポーツ少年団の中の剣道教室も掛け持ちしていたのですが、ある時指導員の先生がおもしろ半分に小学生複数相手に中学生・高校生と試合をさせました。小学生の中には僕より剣道歴が長い子もいたのですが体力も体格も圧倒的にこちらが上ですから、一対一では負けることがありません。処が二対一になると一方を攻撃すれば他方が仕掛けてきます。一人の攻撃の防御をしていると、もう一人がその隙をついてくるので互角の勝負が精一杯でした。三対一になると防戦一方で何も出来ませんでした。その後、五段の先生を相手に中学生高校生が二対一や三対一で試合をするとやはり同じような結果になりました。新撰組の幹部で維新後も生き延び、名前を変えて警視庁に勤めていた斉藤一は、何でも五六段の猛者が数人がかりでも圧勝したそうなのですが、その斉藤が沖田総司と立ち会うと手もなく捻られたと言うから、沖田の強さは想像を絶する物があったのだと思います。

 もう一つの剣道に関する思い出で、高校の授業での剣道が怖くて仕方がありませんでした。剣道部や剣道教室で稽古するときは相手も当然経験者ですから、ちゃんと防具のあるところを狙って打ち込んでくれます。また、相手の動きに対処する練習も積んでいますから体が自動的に反応してくれて防御したり反撃したり出来るのですが、素人で基本の稽古をしていない人間が相手だとそうはいきません。竹刀を真っ直ぐに振ることすら出来ずデタラメに振り回します。防具のないところを打ってくるし、戦後の剣道では反則になる足を狙った攻撃すら有りました。本当は真剣で斬り合いをすると足への攻撃というのは非常に有効で、新撰組の幹部らが修めていた試衛館の流儀では「スネ切り」という技があったそうです。ですから経験者相手の場合と違い、何をしてくるか分からないだけに息を抜く暇がないのです。本当に怖かった物です。

 何でこんな事を書くかというと、実は同じような思いを今感じているからです。度々ここでも書いた「イスクラ」と、ミクシーの「戦争反対」・「九条の会」コミュでネット右翼の相手をしているのですが、今は左翼の側が少ないですから次々書き込まれるネット右翼の書き込みに対処しきれないと言うことと、まともな右翼と違って左翼に関する基礎知識を欠いているので話が通じないと言うことなのです。例えば僕のブログに書き込みする人はある程度左翼的であったり反戦平和を考えている人ですから対話の共通の土台がありますし、右翼的な人が来ても数が少ないですから丁寧に対応できます。組合で論争するときも同様で、労働条件や共同闘争についての学習会で下地がありますから、保守的・反動的な人であってもトンチンカンなことを言う人は少ないのです。ネット右翼の殆どが、単純に今流行だからと左翼を叩く人間ですので、本当に疲れます。僕の資質や力量では手に負えないと感じてしまいました。

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コメント

 護憲的コケシさん、確かにネット右翼との対決は重要です。ただ今日の記事で書いているのですが、ネット右翼の巣窟である2チャンネルの正体が分かってきました。おそらく100人前後の集団がインターネット上で匿名を良いことに一日同じ事を繰り返しているわけです。当然ヒトラーの「嘘も百編言えば本当になる」訳で元々は普通の人であったのが洗脳されたりするようですが、所詮街宣右翼と何ら変わらない張り子の虎であると言うことです。
 右翼の大型バスが100台走っていたとしても一台に2三人しか乗っていないのと同じで、少数の人間がハンドルを使い分けたり名無しの状態で書き込んであたかも人数が多いが器用に見せかけているだけです。
 断固として闘い抜けば必ず勝てます。奴等にはマニュアルしかないのです。事実を突きつけていけばいずれ破綻します。小林と2ちゃんを叩きつぶせばネット右翼の供給源は無くなるでしょう。

投稿: アッテンボロー | 2006年4月20日 (木) 00時40分

 ネット右翼の対応は本当に難しいですね。

 ところで思うのですが、このネット右翼と紙一重の存在なのが「SAPIO」という雑誌の一部の論客であると考えています。たいてい見出しには排外主義的な言葉が並び、論文も一部に感情論が見え隠れしているように思えます。昨年秋頃には「反日的日本人」として『靖国問題』の著者である高橋哲哉さんや戦後補償と朝鮮史に詳しい高崎宗司さんなどがそれにあたるとしていました。詳しいことは忘れましたが、その特徴としては「平気で二重基準を使う(「暴力」や「反日デモ」の評価などで)」、「『公』の概念を理解していない」などがあったように記憶しています。

 この雑誌がここ数年で売上を伸ばしていることとネット右翼の急増は何らかの因果関係にあるような気がします。ましてあの『ゴーマニズム宣言』が掲載されているのですから。となると、ネット右翼の心情を探るには『ゴーマニズム宣言』における主張をある程度知っておく必要があるかもしれません。

 ちなみに、小林よしのりがまだ「反米」になっていない時のもの(最初の『戦争論』)を少し読んでみましたが、巧みな絵画表現と感情に訴える言葉の「乱用」が目に付きました。また、服装からして中国人を殺した場面の写真を「中国人の蛮行」と言ってのけるところもありました。少し考えれば「おかしいぞ」と気付きそうなものでしたが、当時はその「衝撃」でそうした感覚が「麻痺」してしまっている人が多かったのかもしれません。

 今も小林よしのりシンパは多いと聞きます。『ゴーマニズム宣言』のイデオロギーともいかにたたかうかがこのネット上で試されているのだと考えます。

投稿: 護憲的コケシくん | 2006年4月20日 (木) 00時31分

 tatu99 さん、先日のことなのですが「オレンジが着たい」にコメントをくれていた人が、単に分からない問題点を質問していただけであることを伝えてくれました。同じような質問を他所でしたところネット右翼と規定されて削除ばかりされていたそうです。その人は私が丁寧に答えたことについて喜んでくれていました。先入観で無用の敵を作るよりは、少しでも理解者を増やすために、ネット右翼との闘いは必用だと思います。

投稿: アッテンボロー | 2006年4月18日 (火) 18時24分

アッテンボローさん ネットウヨと正面から斬りあっても骨折り損のくたびれもうけとなります、(一人一人考えが違う)僕自身はウヨでも無視されても馬鹿でもなんと呼ばれても言葉遊びと割り切っています。
論理的な主張の前にアカピ新聞的教育指導、特亜三国協賛への反発があって失礼と思いながらイスクラ他でツッコミを入れています。
右(日替わり熱湯欲?)からの書き込みで炎上するブログがありますが、朝日新聞のHPで書き込み可能なら個人ブログ炎上がなくなり朝日に集中すると思います。(ワクワク)

投稿: tatu99 | 2006年4月18日 (火) 15時00分

 土岐幸一さん今晩は。拝見していて酷い水準の書き込みをしている人がいるのは知っています。本当は拘わらないで無視するのが良いのかも知れませんが、中には単に物を知らないだけで説明すれば分かってくれる人もいると思いついつい相手をしてしまいます。幸い私のブログには悪質な人はあまり来ません。
 酷いのは「イスクラ」とミクシーですね。この記事にあるように手に負えません。

投稿: アッテンボロー | 2006年4月17日 (月) 23時09分

私のところにも「君が代」のことを、ほんの少しだけ書いたら、来ましたね。右よりの方が。
左翼といえば、私有財産を認めないくらいの内容で、国歌=君が代を批判する人間は、日教組の回し者というレベル。

前提が全部違うのですから、まともにやりとりができません。
そういう人と交流しても、こちらが開かれて行かないのですよネ。
したがって、削除と決めました。

まあ、この市民社会の反映として受け止めています。

投稿: 土岐幸一 | 2006年4月17日 (月) 21時00分

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