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2006年8月14日 (月)

レバノン停戦に思う

 日本時間の今日14時に、レバノンの民兵組織ヒズボラと侵略者イスラエルとの間に国連の仲介による「停戦」が発効したようである。だがイスラエルは13日の「停戦」受諾後も攻撃の手を緩めることはなく、また現在レバノン領内に侵攻している部隊を撤退させる気もないことを表明している。asahi.comによると13日だけでもレバノンの50の町に対して空爆を行い、少なくとも22名が虐殺されたという。また読売新聞のサイトでは、14日未明もイスラエルの攻撃が続き、レバノン人は29名が虐殺されたとある。既に千を超える死者が出ているイスラエルによるレバノン侵略だが、そもそもの口実はヒズボラによってイスラエル軍兵士2名が捕虜となり、イスラエルに囚われている政治犯の釈放を求めたからだという。だがイスラエルによる侵略を取り扱っているサイトや掲示板に飛び交う情報では、そもそも「2名の捕虜」自体が嘘であるらしい。ソースがハッキリしていないのであくまでも噂であるが。そしてレバノン領内に軍隊を展開していることを「自衛のため」と主張している。他国に軍隊を派兵し民間人を大量殺戮することは侵略というのだ。イスラエルが行っているのは奴らが幾ら美辞麗句を並べ立てようとも侵略以外のなにものでもない。

 中東およびパレスチナ問題については正直言って勉強不足の点が多々あるが、そもそもヒズボラはイスラエルの侵略に対して抵抗するために発生した民兵組織である。レバノン政府軍が敗北を重ねるばかりか、政府中枢を握るキリスト教系の勢力がイスラエルと一体となってパレスチナ難民キャンプを攻撃したりする中で、正規軍に任せておいてはイスラエルに蹂躙されるばかりであるという危機感から発足したという。悪逆非道な侵略者に対しては武装して抵抗する権利と義務が人民の中にはあるのだ。ヒズボラによる対イスラエルの抵抗運動は全く正当な行為である。だがしかし「停戦」提案の中で、ヒズボラの武装闘争を圧殺するために、レバノン正規軍の訓練を国連が行う計画があるという。これは7日に行われたアメリカ領事館に対する申しいれ行動の際に聞いたことであるのだが、レバノン人同士での殺し合いを強要することでしかない。「レバノン政府がしっかりしていないからヒズボラがのさばるのだとして」国連の名によってヒズボラ弾圧を要請していることでしかない。

 徹頭徹尾イスラエル政府の行為は不正義である。82年のレバノン侵攻以来どれだけ多くのパレスチナ人民とレバノン人民が血を流してきたことか。米帝による中東分割支配のために打ち込まれた「人工国家」であるイスラエルが、「建国」以来国境線を定めることなくパレスチナ人を追放し、その跡地に大量の入植地を作り上げて領土を拡張し続けていることこそがパレスチナ問題および中東問題の本質なのである。イスラエルは打倒されるべきである。ヒズボラやパレスチナ自治政府には様々な問題点が存在することは確かではあるが、パレスチナのハマスにせよレバノンのヒズボラにせよ、イスラエルの侵略に対する抵抗運動の中から生まれ、成長してきた組織である。そもそもの発端であるイスラエルによる侵略がなければその様な組織も運動も生じはしなかったのだ。私はイスラエルによるパレスチナ獅子区およびレバノンに譚する侵略および民間人を始めとする被抑圧人民虐殺を徹底的に弾劾する。イスラエルに対する抵抗は正義である。日本において彼の地の人民に協力できることは私の能力の及ぶ限り協力したい。イスラエルは侵略を止めよ。パレスチナ人民およびレバノン人民を殺すな。国連はアメリカの言いなりになってイスラエルを擁護する「停戦」提案を取り下げよ。イスラエル軍は無条件に撤兵せよ。米帝を通じてイスラエルの侵略行為に協力する日帝小泉政権を打倒しよう。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

日本人なら強い国には対抗心を、弱く非力だが将来性のある国や民族には慈愛をと思っています。

そして弱者を装い、強いものには媚び弱いものにはやけに強く、被害者意識だけは強く、やたらと裏切る卑怯者民族や国家は、抹殺すべきか核を落として駆除すべきと常々考えていますよ(←これは夢想の段階)。

投稿: くるる | 2006年8月22日 (火) 19時18分

なるほど、理解しました。

一部賛成はできませんが答えて下さった事には感謝します。

投稿: AIM | 2006年8月22日 (火) 19時11分

父を始め国の外で仕事した経験をもつ身内や自分の関係者に「ユダヤは警戒すべきという立場」という人間が多かったからです。これが一番大きいと思います。

大手電気メーカに勤める先輩や友人も何かしら海外勤務後そう言いますしね。何かあったかは深く聞いていませんが・・・。

あと個人的な考えですが、ユダヤ人が被差別、虐殺対象でしたら反ユダヤにはなりませんでしたよ。今のユダヤは強いですし強力です。強い相手に対する対抗心が変な形になったのがユダ公と言うようになったの原因として大きいのかも。

投稿: くるる | 2006年8月22日 (火) 19時05分

欧米が反ユダヤなのは当然ですが、私が問うた事は、教育観や経済観ましてや渋谷のユダヤ人についてではなく

>どうせ抵抗しなくてもユダ公は調子に乗ってアラブ人を殺しまくるに違いないのにね。

という観念をくるるさんが持つに到った経緯が気になったのです。
まぁ、自分の周りは反ユダヤだからというのも一つの答えではありますが。

投稿: AIM | 2006年8月22日 (火) 18時14分

教育観、経済観念などユダヤには学ぶべきとこは多いです。教育観や親子の考え方などは評価すべきものと考えます。

しかし、彼らは恐るべきまで非寛容な民族であるともいえます。暴走しだしたら一番厄介な民族だと考えています。

自分の知るアジア圏の研究員たちは、アジア危機のあおりを結構受けているので反ユダヤですし(ジョージ・ソロスのせいか?)、欧米でもユダヤに対する警戒感は中々のものだと帰国者たちからは聞きます。露骨にユダ公には気をつけろという帰国者もいます。我々には知らない何かがあるのは事実だと考えます。

高校時代に知り合った渋谷でアクセサリーを売っているユダヤ人などはいい奴らでしたが、ユダヤ人全体では、「敵にはすべきではないですが警戒すべき対象」と見るべきだと考えます。

投稿: くるる | 2006年8月22日 (火) 17時28分

今回の紛争だけを見るならばイラストリアスさんの言う事にも一理はあると思いますよ(ダライ・ラマはともかく)。

ヒズボラもイスラエルの軍隊だけを狙ってロケット弾を撃った訳でもない以上、ヒズボラの武装勢力は特別立派な行動を取っているとは言えない。そもそもヒズボラはパレスチナからイスラエルを除く事を望むハマスとは違う。レバノンからの異端者排除が目的でしょう。
それを人質交換を目的にイスラエル兵士を拉致したりするからますます正当性が無くなる。

イスラエルの行動は国として妥当。


怪星人カピアさん

>そもそも最初に問題を持ち込んできたのは、どちらなのかな。

どちらかというと反イスラエル側です。ついでに言うと和平を邪魔しているのもアラブ側の場合が圧倒的に多い。

くるるさん
>どうせ抵抗しなくてもユダ公は調子に乗ってアラブ人を殺しまくるに違いないのにね。

基本的には私はくるるさんの論調はそれなりに好きですが、ユダヤ人に偏見か何か持っていませんか?

投稿: AIM | 2006年8月22日 (火) 16時26分

↑↑の人の考え方は非武装中立主義の典型ですよ。左のメインな人にとっては望ましい考えでは?

抵抗するから攻撃されるというやつです。どうせ抵抗しなくてもユダ公は調子に乗ってアラブ人を殺しまくるに違いないのにね。

戦後教育はある意味で「大成功」ですよ。

投稿: くるる | 2006年8月22日 (火) 11時33分

↑の人へ。
そんな台詞はイスラエル政府と軍に言ったらどうかな?
イスラエルは何をしても問題無しだが、アラブ人側には自制と無抵抗主義を求める。そもそも最初に問題を持ち込んできたのは、どちらなのかな。

投稿: 怪星人カピア | 2006年8月21日 (月) 23時33分

それは違うよ。毎日のようにロケット弾を打ち込まれたらイスラエルも戦わざるおえない。
ヒスボラなんて市民を盾にして戦う卑怯者だよ。
彼らが祖国のことを本当におもうならダライ・ラマのような高潔な抵抗をすべきでは?

投稿: イラストリアス | 2006年8月19日 (土) 10時29分

 よく考えたら護憲的コケシさんはこの春大学卒業でしたね。現役だった場合イスラエルによる82年のレバノン侵略は生まれる前の話ですし、浪人や留年の経験があったとしても物心付く前ですよね。自分が知っているから相手も知っているに違いないという勘違いをしていました。
 イスラエルが当時行った残虐行為については「シャロン前首相の無節操」というトラックバックが付いていますのでそちらを参照してください。当時も民間人を大量に虐殺しています。

投稿: アッテンボロー | 2006年8月16日 (水) 18時28分

 やはりイスラエルがレバノンに侵略した歴史があるのですね。それに抵抗する権利がレバノン人民にあることは明らかですね。

 抑圧されていることを以ってしても、国家的行為として侵略をすることは許されないはずです。もちろん、元をたどれば帝国主義にその原因があるわけですから、僕達にとっては日米帝国主義に抗することが何よりの連帯意思表示でしょう。

 しかし、抑圧民族の民族主義が侵略イデオロギー(もしくはスターリン主義)に転化してしまう可能性も考えなければならないですね。だからこその国際連帯なのでしょうが、そう簡単にはいかないでしょう。難しいところですね。

投稿: 護憲的コケシくん | 2006年8月15日 (火) 01時36分

こんばんわ。
日本が米国の51番目の州だとか、属国であるとかの意見は(左右双方で為されてますが)、自分的には否と思いますが、イスラエルに関しては属国も越えて前線基地其の物じゃないかって、考えております。
アラブ諸国、パレスティナ民衆に対し悪虐非道の限りを行わせ、核弾頭搭載の誘導弾すら所有させながら、国連で追求されようとも、其等に関しては一切無問題化して擁護する姿勢からも窺える様な気がして・・・。
欧米白人社会からの被差別者である事を逆利用して、歪んだ民族主義に大衆を集約させ、周辺諸国に侵略と殺戮を繰返すイスラエルの姿は、或る意味嘗ての大日本帝国、そして其の後継たる日本の国権と其の擁護者等にも似ているんじゃないかって、思う処であります。
今の自分に出来る事はたかが知れてるけれど、兎に角こんな事に、"否"の声を上げるくらいはしたいですね(今の処は、マックやスタバなんかのシオニスト企業を利用しない事程度なのが哀しい・・・)。

投稿: 怪星人カピア | 2006年8月14日 (月) 22時54分

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