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2006年9月 5日 (火)

革共同と中核派

 説明が面倒くさいので私は元中核派でとおしているのだが、厳密に言うと中核派に加盟したことはない。世間一般で言うところの「中核派」であったことは確かなのであるが、ロースクール1期生さんの書き込みに「国家公務員法における欠格条項にあなたはあてはまる。第三十八条  次の各号のいずれかに該当する者は、人事院規則の定める場合を除くほか、官職に就く能力を有しない。第五項 日本国憲法 施行の日以後において、日本国憲法 又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者」と有ったので、少々ややこしいのであるが「中核派」の組織について簡単な説明をしようと思う。

 革共同、正式名称は革命的共産主義者同盟全国委員会である。マル共連の記事「中核派と革マル派」に組織の変遷については詳しく記載されているので、歴史的経緯についてはそちらを参照していただきたい。少なくとも革共同の文献を元に私がまとめるよりは客観的な記述になっている。元々中核派というのはマルクス主義学生同盟中核派のことを指していたのであるが、革共同の指導を受ける労働者組織であるマルクス主義青年労働者同盟と併せて革共同に加盟するまでの候補者の組織である。大衆組織である全学連と反戦青年委員会が70年安保沖縄闘争の過程で党派系列に編成されたために革共同・マル学同・マル青労同・全学連・反戦をひっくるめて中核派と呼ぶようになり、今日ではこれが一般化している。反戦青年委員会については、中核派系は91年であったかに発展的に解消し、89年に結成された全国労組交流センターに移行した。

 暴力革命を綱領として掲げているのは同盟本体である革共同である。ロースクール1期生さんが言うところの「政党その他の団体」については、厳密に言えば革共同のみが該当する。例えば機動隊との市街戦やカクマルとの内戦で斃れた場合、機関紙に弔辞が掲載される場合も同盟員の場合には「同志○○」と記述されるのであるが、全学連の場合は「戦闘的学友」、反戦や交流センターの場合には「戦闘的労働者」と言う表現になる。特にマル青労同の場合私が除名される前後に性格が大きく変わった。革共同に加盟することを目指す労働者の組織から、マルクス主義を学び労働運動や反戦平和の運動を志す青年であれば誰でも加盟できるようになり「新生マル青労同」と呼ばれるようになった。革共同は革命を目指す党であるので権力の弾圧に対して非公然の党として形成されている。同盟員が誰であり誰がどの様な役職に就いているかは、政治局員や極一部の指導部を除けば公表されていない。20年あまり「中核派」の運動をしてきた私でも、大衆戦線で共に行動する人の場合は本名を知る人もいるが、同盟本体に誰が加盟しているのかなど全く知らない。天皇アキヒトの即位行事粉砕を掲げて数十波の革命的ゲリラ戦が先取された90年天皇決戦の際も、組織実態が解明できていないために破防法団体適用を見送る状態となった。

 郵政当局も私がどの段階の人間であるのか把握していなかったし、公安警察や公安調査庁も把握できていなかったはずである。家宅捜査や身体捜索を行ったりもしたが、結局押収した物と言えば機関紙・誌くらいしかなかった。つまり左翼関連の機関紙や書籍を販売している書店であれば誰にでも手に入る物でしかなかった。建前として日本は罪刑法定主義の国である。その為思想その物を裁く法律である破防法は滅多に適用されることがないし公務員に対する欠格条項が適用されることも無い。もちろん共謀罪が成立すれば戦前の治安維持法同様に無差別大量逮捕に繋がることになるし、それを口実として欠格条項適用もあり得るであろうが、少なくとも現時点では政府自らが法治国家の建前を公公然と侵すことが出来ないでいる。

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コメント

 センターさん初めまして。返信が遅くなり失礼しました。ここで私が書いているのは労組交流センターの位置づけではなくて反戦青年委員会の隊列を無くす際に行われた意志一致のことなのです。その点ご了承下さい。
 dkさん補足有り難うございます。
 まつきさん、お久しぶりです。実際問題反戦青年委員会は元々が社会党の青年対策の下部組織ですし労組交流センターは労働運動の新しい潮流を目指すことを掲げていますから現憲法を全面否定する組織ではないんですよね。ある意味1条から8条を削除したいという意味で改憲を左の側から主張しているという程度でしょうね。

投稿: アッテンボロー | 2006年9月12日 (火) 23時35分

しかし、この欠格条項の条文はわかりにくいですね。
自民党員は「暴力で」にひっかからないからセーフだと思いますが、日本共産党員の場合、党が中核自衛隊(今の中核派や自衛隊には関係ありません。念のため)を組織して武装闘争を呼びかけていた時期もあるから微妙なところです。
素人の法律解釈としては、結成されたのが憲法施行前だからセーフと考えていましたが、加入が憲法施行以後だと、アウトになるともとれてしまいます。

投稿: まつき | 2006年9月11日 (月) 19時43分

なかなかだった。合格日が近いから緊張するが。

投稿: ロースクール1期生 | 2006年9月11日 (月) 12時15分

まー、この辺りは、法律を道具として使う「革命党派」と、法律遵守を求める「法律家」の違いかもなぁ・・・

欠格条項を厳密に云々言い始めると、自由民主党党員の公務員はほとんど欠格になるとおもうんだけどねぇ(w
だって、自主憲法制定<現憲法の破棄>を目指す党派だぜ

法律には解釈の<はば>があるわけであって、この欠格条項=破防法適応団体の場合に運用されることが前提の条文でしょうが。

だから、党としての革共同は、そういった最悪の事態になっても弾圧を最小限にするために、党員-党員候補-党系列団体-大衆団体とピラミッド型に組織作りをしている訳でしょう。レーニン型党の特徴だよね。

分かりづらいなぁと思うのは勝手だけど、例えば、本来的に、全学連はあくまでも<学生自治会の連合団体>だから、どこの党派系列というのは本来あり得ない組織でしょう。
中核系全学連や革マル全学連は知らないけど、民青系全学連には、ノンポリから、独立派、その他の諸党派が呉越同舟しているし、必ずしも民青同盟員の議案が通る訳じゃない。そういう部分を全く厳密に区別しないで、「あいつら中核派だ!」とかほざくのは、事実認定の部分で、法律家の態度だとは思えないけどね。

ところで、新司法試験の結果はどうでしたか藁

投稿: dk | 2006年9月11日 (月) 08時53分

「反戦青年委員会(中核系)が、発展的に解消し、交流センターに移行した」との説明がありますが、これは違うのではないでしょうか?
交流センターの位置付けについては様々な議論がありましたが、上記のようなことは聞いたことがありません。

投稿: センター | 2006年9月10日 (日) 23時55分

 護憲的コケシさん、世間一般で言えばあなたも「中核派」になると思いますが、厳密に言えばマル学同に加盟していなければ「中核派」ではありませんね。革共同は組織防衛のために様々な手段を講じていますので。
 Silver_PON さん、誤解の件は了承しました。で、その後の書き込みに関しては、本人が希望しても加盟させてくれなければ同盟員には成れないことは分かって下さいね。
 ロースクール1期生さんの書き込みに関しては組対法や暴対法が施行されてから、ヤクザの組織が非公然化するようになりましたね。あれは革命勢力を真似た物だと思いますよ。 くるるさん少々誤解があるのかな。シンパではなかったんですよ。シンパなら除名自体がありませんので。

投稿: アッテンボロー | 2006年9月 6日 (水) 22時52分

自分は法律についてはほとんど無知だからよくわからないです。ただロースクール1期生さんの言うことは正しいと思います。

自分も国から金貰って仕事している身です。それなりの血税を使っているという自覚が必要だと思います。郵政局だって自前でやっていると言う部分があるとは言うが、国民が郵便局というブランドを信じて預けているわけで似たようなものだと思います。

ましてや公務員である以上、外部から見たら「税金泥棒」であるわけですから、「税金食い」が好き勝手やっているという印象をもたれるのは良くないと思います。上が腐ると下なんてあっという間に腐りますよ。自覚というのは重要かと思います。


ちなみにロースクール三期生さんはもうちょっと捻りのある名前にしたらいかかです?

投稿: くるる | 2006年9月 6日 (水) 18時57分

>>ロースクール三期生さん

では国家公務員倫理法第一条と国家公務員倫理規程第1条についてはどう考えているのか聞かせて欲しい。

投稿: ロースクール1期生 | 2006年9月 6日 (水) 18時33分

とりあえず二回目ほどの通りすがりですが、
ロースクール一期生さんの
>法律を志す人間にとっては不愉快な説明内容だ。

というコメント、全然不同意であって、
国家公務員であっても思想信条の自由がある以上

世間一般であればあなたは郵政公社に属する「国家公務員」だ。つまり「公僕」にあたる。国民に誤解の無い行動が求められる。

というコメントこそまさに
「法律を志す人間にとっては不愉快な説明内容だ」といわねばなりません。


投稿: ロースクール三期生 | 2006年9月 6日 (水) 17時12分

こんな事が通用するんだなあ。やくざ顔負の悪知恵だね。
いい人だと思ってたらたんなる性格破綻者だってなんて、泣くにも泣けないや。みーんみーん。

投稿: Silver_PON | 2006年9月 6日 (水) 14時08分

なんだぁ。中核派から除名された活動家と言っていたのに、その実ただのシンパだったんですか。

でも散々いろんなことに首突っ込んだ武勇伝をブログで公開しているのに、法律的には所属した物的証拠がないから問題がないというのも腑に落ちませんね。

投稿: くるる | 2006年9月 6日 (水) 13時58分

この説明で2ついえることがある。

世間一般における暴力団員でありながら非構成員であると言う、今の暴力団新法下での暴力団と同じ説明だ。入れ知恵した人間が同じなのか、それともどっちかが真似したのかわからない。法律を志す人間にとっては不愉快な説明内容だ。
もう一つは団体加入者としての証明が警察によって成されたとき、国家公務員としての身分の剥奪対象になる。だが雇っている本体の郵政公社の監督責任も含まれるので、結果としてはうやむやにされるだろう。
とはいえ国家公務員倫理法における第3条の適用の可能性があることを忘れないで欲しい(あれは経済的贈与のみを言うわけではない)。

世間一般であればあなたは郵政公社に属する「国家公務員」だ。つまり「公僕」にあたる。国民に誤解の無い行動が求められる。

投稿: ロースクール一期生 | 2006年9月 6日 (水) 12時00分

http://rounin40.cocolog-nifty.com/attenborow/2006/09/post_0c4b.html
で書いたコメントを撤回します。
どうやら俺は勘違いしていたらしい。

投稿: Silver_PON | 2006年9月 6日 (水) 02時36分

 厳密には「中核派」と言われるものは「党」ではない、ということでよろしいのでしょうか?たしかに『前進』で出てくる組織名にはいちいち末尾に「中核派」と明記してありますし。

 そして、この説明を見る限りにおいても、アッテンボローさんが「欠格規定」に引っ掛かるとは思えません。ご自身が述べていらっしゃるように「厳密に言うと中核派に加盟したことはない」上に物的証拠も無いのですから。

 また、現状では全学連やマル青労同に加盟すればそれで「中核派」に所属することとなるのでしょうか?昨年「潜入」した全学連定期大会では革共同そのものが掲げる禁欲さは学生からは感じず、一般の新聞を広げ、女子学生が「○○が出ているドラマは見たい」というなど、休憩時間は「普通」に過ごしていました。これが本当に「革共同」の党員なら「腐敗」とみなされるような気が(少なくとも中核派HPにある革共同の説明と規定を見る限りにおいて)するのですが…

 左翼の世界は奥が深いと、不謹慎にも思ってしまいます。

投稿: 護憲的コケシくん | 2006年9月 6日 (水) 00時51分

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