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2006年10月29日 (日)

水溶紙

 一昨日の「モデムの故障であったらしい」に草加さんが懐かしい事を書いて下さった。表題の水溶紙がそれである。水溶紙と言って分かる方は少ないであろうから先ずは簡単にその説明をしておく。糊を乾かして作った特殊な紙で、私が幼稚園から小学生くらいの時代、つまり70年代などには子供向けおオモチャのスパイセットに入っていた。この紙は水に浸すと溶けてしまって書いてある内容が読めなくなる。秘密の文書を書くために使うようになっていた。そして71年の12・4反革命によってカクマルが完全な民間反革命に転落し、革命党の絶滅を党組織の目的とするようになり、いわゆる中核対カクマルの「内ゲバ」、実際には日本革命の将来を賭けた革命党対民間反革命ファシストカクマルとの内戦の時代に突入する。その過程で相互に殲滅した相手が所持していた文書を暴露したり内部情報を奪取することが常態化する。その過程でどの様な事情があったのかは分からないが中核派は上記の水溶紙、略して水紙を活用して重要文書はそれに書くようになる。

 水溶紙の効果は対カクマル戦争のみならず対権力の組織防衛のためにも非常に有効であった。例えば不当なガサ入れが起きた場合に、普通の紙に書いてあれば焼却したとしても全て燃えるまでに時間がかかり、相当量の内部文書を押収できるのだが、水溶紙は風呂の浴槽やバケツなどに常時水を張っておいてそれにつけるだけで二度と文書を読むことが出来なくなるため、対ファシストカクマル・対権力の防衛戦争上非常に効果を発揮した。もちろん文書を持ち歩く場合もあるのだが、その様な場合には短時間で水溶紙を溶かせるように常時水気のものと一緒に持ち歩いていた。方法を具体的に書くと差し障りがあるので書けないのであるが・・・

 その水紙自体は、ある時期は中核派の「党員証」とまで言われるくらい珍しい存在であった。草加さんに会って色々話してみると中核派以外の革命党派でも活用していたことが分かった。今現在、産業スパイなどの対策を考えた場合この水溶紙は大々的に売り出せば売れるのではないかなどと思ってしまう。運動を離れた今でも、自宅を探せばいくらかは出てくると思う。そして現役時代には秘密保持のために現場でレポートを書くことなどは禁じられていたので、事務所などの安全な場所に入ってから各種報告事項を書く訓練をさせられた。お陰で私は今だに記憶力が良い方ではないかと思う。ある人と対話した内容をかなり克明に思い出して記述することが出来る。青年部時代或る学習会で司会をしたことがあるのだが、その報告書を青年部常任委員会に提出したところ、よくここまで覚えているなと感心されたこともある。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

フロッピーディスクの時代だったら、割ればよいというのも、20年前にありました。

投稿: GO | 2006年10月31日 (火) 20時49分

>>久々さん
USBメモリでその手法は不味いと書いておく。さーてひどい午後が始まるぞ

投稿: K | 2006年10月31日 (火) 13時02分

連日徹夜で死にそうアヒャヒャ

と、そんな頭で考えてどんなものか考えてみる。
ようはトイレットペーパーのすごいバージョンでしょうか?

今ならそんな秘密は強度の弱いUSBにでも入れて、踏み込まれたら足でガンと踏み潰すとかいいかもな。

投稿: 久々 | 2006年10月31日 (火) 00時36分

まあ、中核派の真似でしょうけどね。
他にも解散闘争における尾行カットのやり方なども真似させていただきました。あれは権力の尾行などに非常に高い効果を発揮しました。

こういうことをはじめる前は、車両にゴミ袋とか貼って目張りしている中核派を見ては「あー、秘密主義で嫌な党派だなあ、これじゃ大衆も逃げるよ」とか思っていました。ところが、自分たちもはじめてみますと、逆にほとんど素顔で登場して、帰る時もぶらぶらと普通に帰り、電車の中で革命談義とかしているインターやプロ青のことが「なんて合法主義なんだ!本当に権力と闘う気があるのか?」と思えてしまうという(笑

両方の気持ちがわかる貴重な世代体験をしたかもね。

投稿: 草加耕助 | 2006年10月30日 (月) 22時51分

学生時代(20年ほど前)
友人の「活動家」が東○ハンズで
水溶紙のメモ帳を売っていたので買ってきた
といっておりました。

投稿: GO | 2006年10月30日 (月) 20時00分

それにしても、モデムのエントリーもそうなんですが、アッテンボローさんや草加さんのお話をお聞きすると、革命家と私らのような「『市民』な人」とは権力に対する意識に彼我の差があるなあと、改めて感じます。まあ、それが「革命的警戒心」というものなんでしょうけど。

「市民」への弾圧も強まりつつあるいま、アッテンボローさん達の経験から「市民」系が学ぶ面は少ないないと思っています。

投稿: まこと | 2006年10月30日 (月) 08時09分

ミカンの果汁なんかを使って秘密文書カキカキごっこしたことがありますね(笑)、ガキの頃。

投稿: まこと | 2006年10月30日 (月) 08時06分

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