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2007年4月19日 (木)

戦争と革命の基本問題 その1

 一昨日は日米両国で銃を使用した凶悪事件が起きた。アメリカではバージニア州の大学構内での32名もの大量殺戮、日本では長崎市長伊藤一長氏に対する白色テロルであり議会制民主主義の根幹をなす選挙活動中の銃撃であった。そして大阪本社版のみの掲載かも知れないが、和歌山においても銃撃によって主婦が死亡し、犯人が自殺する事件があった。どの事件も現時点では詳しい調査結果が出ていないが、銃器を使用した殺人という点では同じかも知れない。おそらく世論は暴力反対という一点が主張されるであろうし、現にそうなりつつある。共産主義者は暴力一般を否定するものではない。支配階級による暴力の独占を批判し、搾取・収奪・差別・抑圧のための暴力を否定するのであるが、被支配階級・被抑圧人民の自己解放のための暴力は肯定する。日本共産党のように暴力一般を否定するのは共産主義とは相容れない思想であるし、偽善である。

 そこで本多延嘉著作選第2巻から「戦争と革命の基本問題」を学習することで共産主義と暴力との関係について自分の考えを整理したい。この論文を学習するのは21年ぶりである。如何に私が基本文献の学習を怠っていたかが如実になるが、それはそれで置いておいて、実は年明け早々に読み始めており、序章 戦争と内乱の時代・第一章 戦争の基本問題・第二章 暴力の構造-戦争と社会まで進んでいたのであるが、ここ暫く更新が滞りがちになっていた理由によって学習も停滞していた。残るは第三章 暴力革命・内乱・蜂起・革命戦争を残すのみである。問題なのはこのブログを読んで下さっている人々に少しでも理解して貰えるようにノートを取って噛み砕いて体得することが出来るかどうかである。今回は予告編と言うことでお茶を濁すが、次回以降能力の及ぶ限り現在の社会情勢とも噛み合う形で記事を書いていきたい。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 Kさんは私の反論の基本的部分については言葉がないようで、長崎の新市長が実務経験を持っているかどうかの件で言えば裏金問題に関わってそれを居直る人間を選んだ長崎市民は感覚がずれているというのが私の見解だね。
 薩摩長州さん、書き込み有り難うございます。お陰で時間を無駄にしなくて済みました。

投稿: アッテンボロー | 2007年4月24日 (火) 23時21分

俺はすし屋でカレーでもかまわないがね。むしろコハダか中トロかという話だろ。
雑食的な考え持たないと、置いていかれるぜ。いまや変革者より庶民の方がはるかに優秀だ。

長崎でもお涙頂戴のジャーナリストは落選した。実務経験を優先しているのが証左だ。庶民も結果を求めてそれに準じた存在に投票している。
思想がオプションになっている。オプションがメインでないんだな。

投稿: K | 2007年4月24日 (火) 22時11分

↑なーんだ、ウーの別宮の文章じゃあ-りませんか。これと「戦争と革命の基本問題」となにか関係があるのでしょうか?
寿司屋でカレーを出されたような気分であります。

投稿: 薩摩長州 | 2007年4月24日 (火) 20時48分

 管理人様、皆様方
 「戦争と革命」という命題については、是非こちら↓をご覧下さい。

http://ww1.m78.com/topix-2/red%20terror.html

 彼ら「共産主義者」も「成りすまし」だったのかもしれないですね。

投稿: 歴史好き | 2007年4月24日 (火) 16時35分

俺はね世間一般の事実言っているだけだよ。事実ほどつらいものはないからな。

>>寧ろニセ部落民が部落のイメージを悪化させるためにワザと悪口雑言を書いているのではないかと疑うことの方が多い。

詭弁ここ極まれり。
現実としてあなたのような人間を「地域」は全く必要としていない。

投稿: K | 2007年4月24日 (火) 06時57分

 そもそもブログという形式自体十分取っつきやすいと思うのだが、それすら拒絶反応を示すのはどうかと思いますけどね。結論を先に持ってくるか後に持ってくるかはそれぞれの個性。気に入らないからと言って文句を言われるのは筋違いです。理系だ文系だというのは間違っている。
 昨今増加しているマニュアル人間のように熟慮熟考が出来ない人間にとっては確かに結論だけが先に有れば楽でしょう。しかしそれでは本当の思考能力・物事の本質を捕らえる力は身につきませんよ。
 Kさんから「言うことが汚いね。もうちっと品というのを持ちなよ。」などと言う書き込みがあるとは意外だね。その言葉そっくりお返ししておきますよ。大体いつも貴方がけんか腰で書き込むから荒れるのだから。
 それから、私には貴方が本当に部落出身者なのかどうか確認する術はない。寧ろニセ部落民が部落のイメージを悪化させるためにワザと悪口雑言を書いているのではないかと疑うことの方が多い。そして部落解放運動とも共闘してきた私としては「そのうち『地域』出身者というか部落出身者はとか言われそうだな。」などというレベルまで落ちたくはない。
 tatu99さんもこのブログを読むようになって結構長いけれど、未だに革命的共産主義の立場から物事を論じようとしている事を理解して貰えていないようですね。それだけに古典の紹介、基本文献の紹介は重要だと実感しますけどね。

投稿: アッテンボロー | 2007年4月23日 (月) 22時30分

理系文系と二分することは本意でないですが、アカヒなどの斜説では意味不明で仲間内だけに通用する予定調和で反戦平和めでたしめでたしとなる世界に一般人は馴染めません。(アカヒ的文系がキライ)
なんだかよく判らないが学校のエライ先生の言うことだから点数をもらうためについて行ったのが過去のサヨク?でも大学紛争では教授と言えど糾弾されたからそうでもないか?
ソ連様中共様と崇めてベルリンの壁崩壊、ソ連崩壊と続き中国は最悪の権力資本主義、半島の独裁国家の崩壊を目の前にして共産主義を美化し信奉する中で善意の人は傷ついているはずです。
地方自治体の長でも三期十二年でほぼ腐敗します、戦後六〇年サヨクは完全腐敗です。

投稿: tatu99 | 2007年4月23日 (月) 08時47分

久々さんどうも。

親方日の丸に浸りきった頭だと俺の言っている重要性がわからないらしいな。頭固いね、というより使っていないのか。

いいかい。わからないやつが悪いんじゃなくて、わからせない奴が悪いわけ。
それに対して文章のひとつひとつが重要となってくるわけだ。過去記事見る限り「垂れ流し」だけ、または「切り貼り」だけだ。

それに俺の言っているのは「顧客に対する態度」の基本だよ。労働者以前に社会人の基本がなっていないよ。アッテンボローさんは。20年以上一体社会で何やってきたんだい?

社会人としてまともでない人間に変革の啓蒙はできない。若手を馬鹿にしすぎているよ。

>>貴方に私の記事が理解できないのは反革命として奴隷根性にズブズブに浸りきっているからである。

はっはっは。まぁ俺に対して奴隷根性だと言うのが好きだそうだがね。やれやれ情けない。
そのうち「地域」出身者というか部落出身者はとか言われそうだな。言うことが汚いね。もうちっと品というのを持ちなよ。

投稿: K | 2007年4月23日 (月) 02時08分

いや、俺もどちらかと言うならK氏指示。

というか、理系文系の違いだわなぁ。

理系は基本的に最初に結論を持ってきて話す。
最初の数行でわかりやすくまとめて、それ以下は「詳しくはこちらをどーぞ」的雰囲気。

>過去の偉大な革命家たちが懸命な思想的格闘・思想的営為によってたどり着いた論文を如何にして現代の若者に伝え、団塊の世代以上の人々に対して思い出して貰うかに主眼を置いている。

だとしても、K氏の言い分には一理ある。
伝えようとしても、初っ端から長い専門書を読む人間はいない。
最初は軽い基本から行くもの。
一つの文章において、その基本となる土台は最初の十行程度でしょう。
そこでまとめておかないと、普通の人間は途中で飽きると思います。
とくにこのような硬い内容は。

>貴方に私の記事が理解できないのは反革命として奴隷根性にズブズブに浸りきっているからである。

よく左翼は「若者が排他的に~」とか言うけど、結局は左翼も同じ、か。

投稿: 久々 | 2007年4月22日 (日) 22時50分

 的外れな意見を一日千住の如く書き込んでくれるKさんへ。少なくとも私は革命運動を指導できるような存在ではない。そこから出した結論は、過去の偉大な革命家たちが懸命な思想的格闘・思想的営為によってたどり着いた論文を如何にして現代の若者に伝え、団塊の世代以上の人々に対して思い出して貰うかに主眼を置いている。貴方のように情勢が革命のための武装蜂起段階に至ったときに反革命として登場する人間に理解して貰おうなどとは全く思っていない。貴方に私の記事が理解できないのは反革命として奴隷根性にズブズブに浸りきっているからである。

投稿: アッテンボロー | 2007年4月22日 (日) 21時33分

学習の結果を披露というが、過去の記事見る限りだとただ単に「垂れ流し」なんだよな。「垂れ流し」だと全然心に響かない。
書く以上そうでないことを祈るが。

3行から5行程度の概要でまとめてくれよ。
仕事でもそうだと思うが、長く書けばいいってもんじゃないんだぜ。

ついでにいうとまとめられないというのは、すなわち「全く理解していない」に等しいんだ。

投稿: K | 2007年4月21日 (土) 15時21分

>日本の美点だけを強調し韓国に関しては欠点だけを強調するというのは、これはこれでおかしいことだと思いますよ。

日本なんて欠点だらけの国だと思いますが。


じゃぁ逆にアッテンボロー氏に聞きます。
韓国の美点を挙げてみてください。

投稿: 久々 | 2007年4月21日 (土) 00時51分

 久々さん私はハングルが読めないので風刺画を見ただけですが、あまり品の良い物とは思えないのは確かですね。唯、日本人であれ韓国人であれ、アメリカ人であれ、良い人間もいれば屑もいます。日本の美点だけを強調し韓国に関しては欠点だけを強調するというのは、これはこれでおかしいことだと思いますよ。
 薩摩長州さん、対象となる論文が論文ですので、私には荷が重いかも知れませんが、それでも力の限り取り組みたいと思います。出来ましたら色々助言など頂けましたら幸いです。
 うりぼうさんご紹介の映像見ましたが、あくまでバラエティー番組のギャグだと思いますよ。

投稿: アッテンボロー | 2007年4月20日 (金) 22時35分

>久々さん
>いつもやってくるクセ
これですなw
http://www.youtube.com/watch?v=5fV_Pfo7c4s&eurl=

投稿: うりぼう | 2007年4月20日 (金) 22時02分

戦争と革命の基本問題ですか、幾度となく私も読みましたよ。本多著作選では、第2巻が一番の力作ではないでしょうか。なかでもそれはダントツ一位で、暴力の復権のためにが二位、亡国の記念日が三位でしょうか、私的には。

壮大なエントリーですので、アッテンボロー様と読み合わせるような気持ちで追ってゆきたいと思います。楽しみにしてます。

投稿: 薩摩長州 | 2007年4月20日 (金) 02時04分

>アメリカにおける少数民族に対する差別抑圧に対して正しい反撃が出来ずに短絡的に犯行に至ったという面を見落としてはいけないと思います。

いや、犯人が韓国人という事はいいんだ。
別にそれが問題じゃない。
問題はその後……

朝鮮日報が、米国批判の漫画を載せてるわけだ。
人格が疑われるようなのを
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/959456.html
で、その後さらに
「この漫画をアメリカに広めた日本人は許せん!」
とか
「当分は韓国人と名乗れない、日本人か中国人と名乗ろう(いつもやってくるクセに今更ってのがありますが)」
とか言ってるわけですよ。

ちなみに謝罪画像がこれなんですが……
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20070418500017
謝罪画像じゃねぇよこれ

と、こんなことをやってるから基地外と思うわけで。

犯人のことはスマソ。
ちょっとソースを確認してなかった。

投稿: 久々 | 2007年4月19日 (木) 23時56分

 怪星人カピアさん、誠にその通りだと思います。支配階級に逆らうもの、権力に従わない物に対する支配者・権力者の暴力を放任した上で暴力全般に対して反対することは完全な間違いです。ただ、カピアさんも書かれているとおり「一人歩き」させてはならないと思います。被支配階級・被抑圧人民の正義の暴力には恒に武徳が求められます。安易に行使してはならないという自覚・自制が絶対条件であると思います。

投稿: アッテンボロー | 2007年4月19日 (木) 23時02分

こうした事件では、外国ではいざ知らず、日本の場合被害者となるのは、圧倒的に一般人、そして様々な理由で主流から外れた政治家でしょうか。理性有る以上暴力其の物は100%肯定出来ませんが、反撃の手段迄否定したら、力有る側の良い様にされてしまいますから、避けては通れない問題ですよね。
只、暴力に依る手段って、下手をすると一人歩きして、取返しの付かない結果も招きかねないから、注意しなければならないかと思います(日本の社会運動の歴史を見るとそんな感じが・・・・・・)。

アメリカでの事件、嫌韓依存の手合には朗報だった様で、他のBlogなんかでも嬉々として書込んで来るのが居ますね。尤も、この事件の余波に神経を尖らせているのは、日本人も含めた在米アジア人全てだという事を言っている者は居ない様ですが。

投稿: 怪星人カピア | 2007年4月19日 (木) 22時39分

 GOさん、誰がどの様な政治目的を持って暴力を行使するかによって正しい暴力と不正義の暴力とがあると言うのが共産主義者の見解だと思っています。その辺を本多書記長は丁寧に分析していますので、近日中に学習成果を公表したいと思っています。
 久々さん、アメリカでの大量殺戮事件の犯人が韓国人であったことをもって反韓・嫌韓に結びつけることは間違っていますよ。アメリカにおける少数民族に対する差別抑圧に対して正しい反撃が出来ずに短絡的に犯行に至ったという面を見落としてはいけないと思います。日本人が犯人であったとしてもおかしくない事件だと思っています。
 そして長崎の件については既に長崎県警にデン突した人が人が県警の回答をネット上で公表していますが、ネット右翼の「博士の独り言」がデマ情報を流していることが明らかとなっています。参考までに私のブログの左にあるお気に入りのブログの「低気温のエクスタシーbyはなゆー」をご覧下さい。「博士の独り言」の今回の件と過去のデマが暴露されています。
 

投稿: アッテンボロー | 2007年4月19日 (木) 22時35分

もう一つ。

長崎の事件も結局『奴ら』でしたね。
あいつらは何処でも色々と騒ぎを起こして……

投稿: 久々 | 2007年4月19日 (木) 22時22分

米の銃乱射は結局犯人は韓国人でしたなぁ。
反韓が全米に広がりますねぇ
しかしまたコリアンどもは色々と……


長崎市長の件ではテロ朝が、犯人から送りつけられたビデオを警察に提出せず、差し押さえられたそうです。
中身はなんだったんでしょ、気になるところです。


>おそらく世論は暴力反対という一点が主張されるであろうし、現にそうなりつつある。
まぁねぇ。
けど全部がダメってわけでもないですよね。

>共産主義者は暴力一般を否定するものではない。支配階級による暴力の独占を批判し、搾取・収奪・差別・抑圧のための暴力を否定するのであるが、被支配階級・被抑圧人民の自己解放のための暴力は肯定する。

現在米国で銃を取り扱っていますが、その理由は何か知っていますか?
銃の製造会社によれば「政府が圧力をかけてきたときに対抗するため」だそうです。
その結果の銃社会がどのようなものか、言わずもがな。
暴力全てがダメというのもどうかと思うけど、被支配階級の暴力の全てがオッケーてのもまた問題かと。

投稿: 久々 | 2007年4月19日 (木) 22時06分

何年か前、イスラム復興勢力による「爆弾闘争」の犠牲になった英国人への「追悼」がなぜ日本の某反戦平和団体から出されるのか、いろいろ議論している中で「階級闘争にきれいごとなど無い。」と言われました。最初から人民の手足を縛って(要するに武装闘争放棄)革命なんかできるかということです。
 まあ「暴力」についてしっかり考えることは必要なことですね。

投稿: GO | 2007年4月19日 (木) 21時47分

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