白梅学徒隊 アンカー終戦の日スペシャルを見て
関西テレビの夕方の報道番組であるアンカーで、今日は終戦の日スペシャルとして「知られざる沖縄女子学徒隊の真実」という特集を放送していた。青山という新聞記者がいつも時事問題などについて取材して報告しているのだが、今日は本当に心の底から戦争に反対するを訴えていたように思う。
ひめゆりの塔は何度も映画になっているので知る人は多いのだが、戦争当時沖縄にあった9つの女学校全てに看護助手の仕事をさせた女子学徒隊が編成されていたという。その内第二高等女学校の56人が配属されたのが白梅学徒隊だった。本来ならば卒業式である3月24日に徴用され、何の予備知識もないままに負傷兵の看護を手伝わされた。兵士は負傷直後での搬送ではなく激戦の最中症状が悪化してから運び込まれることもあったために生きたままウジ虫に集られている物が多かったという。手術によって切り落とされた手足を捨てに行ったり、注射のをさせられたりした。中には凄惨な情景に堪えきれずに野戦病院から逃げだそうとしたり、米軍が撒いたビラを拾って読んだだけで射殺された人もいたという。
6月の2日には医薬品などが尽きたために野戦病院と学徒隊は解散命令が下る。各自勝手に落ち延びるように言い渡され、戦場のまっただ中に放置されたのだ。避難民の行列が続く中、米軍の砲爆撃によって次々と試写が路を埋めていく中、屍を踏み越えて避難を続けた。白梅学徒隊の中で最も悲惨であったのは避難途中で日本軍と再合流した人々だった。軍と出会わなかった人々は生き延びることが出来たのだが、合流してしまった6人は自決することになった。生存者の取材映像の中で「軍隊が手榴弾を配っていた。それで自決した人がいた」と言っているように軍が貴重品である手榴弾を配っていたと言うことは無言の内にこれで死ねと自決を強要していることだ。
戦後遺骨を収集したが、どれが誰の物かが分からないために遺族に引き取り手はなかったという。それらの遺骨はまとめて白梅の塔の裏に掘られた穴に埋められ、蓋をされた。青山記者は27年前の新米の時に南部戦跡をタクシーで回り、新聞記者であることを運転手に話したために訪れる人も殆どいない白梅の塔に案内され、遺骨を見せられたという。青山記者は、国が何の資金援助もしない中で集められた遺骨に戦争を繰り返さないで欲しいという願いを感じ取れたという。また教科書から日本軍による住民虐殺や集団自決強要の記述が削除されたことに危機感を覚えた学徒隊の生存者たちが「青春をかたる会」として活動していることも報じていた。青山記者は特集の冒頭、広島は敵である米軍が原爆を投下した事による悲劇であるが、沖縄戦は日本軍が日本人を殺した悲劇なのだと前置きしていた。
「つくる会」教科書を出版したフジサンケイグループの一員でありながらまともな人もいる物だと思った。
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8月15日 午前8時20分頃小泉は靖国に参拝。(読者からのメールによる)もともとこの人は「靖国」には無縁の代議士。総理になって「日本遺族会」の票が重要と認識したから行っただけ。進言はそこから票を貰っていた「安倍」。それぞれの「平和」の紹介第二弾!先のエントリィは全国紙。今回は地方紙。*******「東京新聞」**********http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070815/CK2007081502041099.html
戦争の無意味さ 次世代... [続きを読む]
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News for the People in Japan(←クリック)が、ヒゲ隊長こと佐藤正久参議院議員に対して、弁護士を中心とする市民有志が公開質問状を送付することになったことを伝えている。
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人気ブログランキング ← 現在19位!感謝っす。これもブログの楽しみのひとつです。
終戦記念日、あるいは敗戦記念日ですね。8月15日。
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今日8月15日、日本は62回目の終戦記念日を迎える。
今年は、何十周年に当たるわけでもないのに、8月にはいってから、例年に
増して、TVで戦争に関わるものを扱っているように思うのは、私だけでは
ないだろう。(@_@。
NHKでは、sengo62というテーマで、戦争や憲法に関する特集番組を次々と
放映しているし。民放でも「はだしのゲン」など戦争に関わるドラマが作られ
たり、夕方や夜のニュース番組でも、特別なコーナーが設けられたりしている。
特に今年は、今まで口を... [続きを読む]
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» 防衛省が騒がしい [護憲+グループ・ごまめのブログ]
07年8月16日・木曜日 防衛省が騒がしい
「しようがない」非常識発言で大臣が辞め。女性の大臣が登場して、国会開催中に海外に行ったと、三等席の国会議員がいちゃもん。
続いて、事務次官を、とうの事務次官に相談もせずに、次の事務次官の名前を新聞に流したと、等の事務次官が激怒したという。それでは大臣の事務次官でなく、事務次官の事務次官だ。
官房長官は俺の頭越しだとへそを曲げる。
そして、最高の責任者総理は、担当大臣が人事は握っている。しかし俺のところにはまだ揚がっていないという... [続きを読む]
受信: 2007年8月16日 (木) 15時27分
» 二部 NHK「考えてみませんか?憲法九条」 [護憲+グループ・ごまめのブログ]
07/08/16 ごまめのブログ 二部
NHK「考えてみませんか?憲法九条」の前編の護憲か?改憲かを見て感じたことを少々。
出席者はどのようにして選抜したか分かりませんが,護憲・改憲ほぼ同数のような感じがしました。
先ず、パネラーの小林よしのり氏は、日本の現状に合わせれば改憲論者のような感じがしましたが、なんだか宙ぶらりんで卑怯な感じでした。
年寄りの護憲派は、私のように自分の経験から語られていたようです。
私も一時期、強大な軍備をと思ったこともありました。しかし、敗戦の惨め... [続きを読む]
受信: 2007年8月16日 (木) 21時15分
» 原爆症認定・・・「裁判と見直しは違う」 はぁ??? [わんばらんす]
人気blogランキング 平和を願う人々の思いを全国へ届けたいと頑張っています。
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■得意技は「二枚舌」 / 原爆症の認定
迷走する暴走特急「安倍内閣」は、ど... [続きを読む]
受信: 2007年8月17日 (金) 01時35分
» 終戦記念日、全閣僚が靖国参拝せず [東洋の魔笛]
なんとも脱力感漂うニュースを目にした。
--------------
全閣僚が終戦記念日に靖国参拝せず、首相も行わない方向 2007年8月10日(金)13:42
安倍内閣の全閣僚が8月15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しないことが、10日の閣議後の記者会見などで明らかになった。
安倍首相は参拝について「するともしないとも言わない」として明言を避けているが、終戦記念日の参拝は行わない方向だ。
終戦記念日に閣僚が一人も靖国神社を参拝しなかった年は少なくとも過去20年間例がなく、極めて異例だ。
塩... [続きを読む]
受信: 2007年8月17日 (金) 09時46分
» 159151 米国金融機関の投資損失の救済が米連邦準備理事会(FRB)によって開始 [サラリーマン活力再生]
159151 米国金融機関の投資損失の救済が米連邦準備理事会(FRB)によって開始
猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 07/08/17 PM01
>米連邦準備理事会(FRB)は13日、公開市場操作を通じ20億ドルの資金を金融システムに供給した。オペ対象は米国債やモーゲージ担保証券(MBS)など。
『米FRB、公開市場操作で20億ドルを資金供給』リンクより
>米連邦準備制度理事会(FRB)は先週末の10日、信用収縮を緩和するために巨額の資金供給を実施したが、FRBの判断の速さは... [続きを読む]
受信: 2007年8月17日 (金) 13時34分
» 保守大敗(2)戦略の欠落など未熟さ露呈した一部保守も安部総理や衆愚有権者と同罪 [雅子皇太子妃殿下そして皇太子(東宮)御一家を憂う]
★利敵行為をしないことも戦術のうち.
★「今は安倍を利用してやろう」ぐらいの柔軟な発想を!
★安倍退陣は国家の根本に関わる問題をさらに後退・悪化させるのに….
★保守派までが「拉致事件解決」よりも「安倍退陣」ですか.
★安倍政権下だから保守運動ができる.人権擁護法で保守運動が潰される危険を忘れるな.
★
★一部保守の未熟さを露呈した"柳生すばる星条旗事件"と,新風連事務局の居直り対応.
★単なる”反日・左翼の裏返し”では反日・左翼に勝てない.
■
安倍政権の大敗を受けて,一部保守派から安倍批判がさら... [続きを読む]
受信: 2007年8月27日 (月) 14時27分
» 限界を超えた攻撃能力を持つてしまった人間 [競艇場から見た風景]
ずいぶん前に読んだ動物行動学者の本(名前は忘れたケド)・・・それによればオオカミなど相手を倒す強力な牙などを持つ凶暴な動物ほど種同士の戦いでは致命的な攻撃をひかえる。逆に相手を一撃で倒すことのできない弱い動物は、攻撃を抑制する本能が乏しいので徹底的に攻撃..... [続きを読む]
受信: 2007年8月31日 (金) 01時06分
コメント
いたかどうかは命令書が無いからわからない。ま、実際困ってたから「標準語以外禁止!沖縄語を使ったらスパイと思え」ていう命令書が出たのかと。(昭和20年4月9日)
集団自殺の方は、もしあったとしてもそれが軍自体の問題か、個人の暴走かによって大きく話は変わってくる。もし軍の中央部が命令したとなると、そりゃあ日本軍自体に責任があると思うけど……
それとリンク。そう証言しないと兄貴に被害が及ぶ。利害関係のある人の証言ですからねぇ…… しかも「軍命令されたと聞いた」という伝聞の伝聞。やはり命令書などの物的証拠が無い限り決め手にはならないでしょう。
しかもこれ、その助役の妹ではなく弟の証言もあるのをご存知ですか?ちなみに弟も嘘の証言をしており(もちろん、補助金を貰うために)その後命令されたと偽った隊長に謝罪、「隊長命令説は遺族等援護法の適用を受けるためにやむを得ず作り出されたもの」
「米軍上陸時に、住民で組織する民間防衛隊の若者たちが非難壕を回り、自決を呼びかけた事実はあるが、軍からの命令はなかった。」
と発言していますが。
さらに言うと、それは助役が「邪魔になる村民を自殺させます」て言ってきたのを、軍の隊長が断ったという手記も残ってる。
果たしてどちらが真実やら。ま、物的証拠が無い限りは、軍命令とは言いがたいでしょうけど。
>当時の価値観からすれば、当時の法体系からすると合法だとなると、よその国の権力者による犯罪は告発することも不可能ですね。
意味がわからない。そもそも他所の国の内政に関わるのは内政干渉だと思うのですが。それに時間軸と地域を同一視するのもわけがわからない。
沖縄戦の悲惨な惨禍は皆が同情するでしょう。でも捏造までして日本軍を誹謗するのはやめてほしいです。
投稿: ROM人 | 2007年8月30日 (木) 22時45分
沖縄の方言を使うスパイが数多くいたというならば、その証拠はあるんでしょうか。多数いたんですよね。命令書はあるんでしょうか。多数スパイを使い、そのスパイの使用言語は当該地域の方言を話すこととか書いてある命令書って(私はいたとは思いますけど)。
命令の存在を基礎付ける資料も米軍側から公開されていますし(英語が堪能とは思えない弁護士さんの批判もあるようですが)、少なくとも当該資料からは一部の島において軍による自殺の命令があったことを間接的には示していると思いますが。
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-category-7.html
またですが、通州事件の影響が集団自殺にまったく影響がなかったとは思いませんが、教育の賜物でしょう。捕まったどうなるかとさんざんあることないこと吹き込んでいたんですから。
当時の価値観からすれば、当時の法体系からすると合法だとなると、よその国の権力者による犯罪は告発することも不可能ですね。その地域では合法ですし。金正日がやったことも、サダムフセインがやったことを正当であると評価することは、私にはできかねますが。
投稿: くま | 2007年8月30日 (木) 18時28分
>沖縄に行って大声でその主張をのべてみたらいかがかな。
事実を検証することと、人の心を傷つけることは別。
だけど歴史を考える上で思想を入れてはいけない。それと、当時のことは当時の価値観で見るべき。マジックマッシュルームで例えましょうか。合法時代だった頃に、マジックマッシュルームを食べていた。その人を責めることはできるでしょうか?
>右翼ははまるでそれを日本軍だけが極悪非道だったのではないというように書いている。
その原因は、左翼側が捏造や間違いや針小棒大の記事を持ってくることにあるのでは?基本右側は持って来る資料を否定しているだけ。だから左側の信頼が低下して、右側が上がっていくことになる。バランスを崩さないためにも、左派の人らにはちゃんと突っ込まれない資料を使っていただきたいです。
>左翼はインターナショナルなのだよ、本質的にさ。だからその国々で左翼は自国において自らの責務として権力と戦っているのだよ。
これはただの自己満足にしか見えません。結局は政治家がダメなんだから、俺がやってやると言った旧陸軍と同じじゃないですか。ソ連だって元々は左翼が肥大化したもの。左翼の悪い所は、一つでも意見が違うと徹底して排除する所かな。貴方方が俗に言うネトウヨなる人々は、別に歴史感覚は右側だけど、社会感覚は左寄りに見えます。何で少しでも意見が食い違えば排除するんですか。理想と現実には必ずギャップが存在するんですから……
と、話がそれすぎたのでこの辺で。
投稿: ROM人 | 2007年8月28日 (火) 00時30分
前のコメント、名前を入れ忘れました。すみません・・・
投稿: kko | 2007年8月27日 (月) 22時16分
みなさん、すごい議論が続いていますね。
過去の戦争は人と人が殺し合い傷つけあう悲惨なものだった。もう二度と起こしてはならない。というのは国民みんなの共通の思いではないのですか?
それがなぜ右とか左とかの思想闘争になってしまうのでしょうか?
ROM人さんの「戦争は合法だったのだから問題はない」というものの考え方はよくないし怒りを感じるというのは当然だと思います。しかし、日本軍が行なった暴力は極悪非道で中国などの行なった虐殺はやむおえないともいわんばかりの不公平なものの見方もどうかな?
やはり、戦争の歴史認識というのは政治的なものも関わってくるから本当に平等なものの見方でみるというのはなかなかむずかしいということなのでしょうか?
投稿: | 2007年8月27日 (月) 22時11分
>そりゃぁ合法だったとしても、勝ち目の無い戦争やるのはねぇ。
勝ち目があってもなくてもついつい運命にまかせるがままにしちゃうのが帝国主義段階の資本主義における「帝国主義的侵略戦争」というもの。
>まぁ治安維持法はやりすぎだけどね、うん。
治安維持法を用いることなく維持できない貧弱な合法性 、貫徹できない侵略戦争。遅れて資本主義を始めた日本の業。
話ははなから思いっきりずれていると思う。沖縄に行って大声でその主張をのべてみたらいかがかな。歴史の重さというやつを身をもって感じることができるとおもうのだが。
戦争なんてどこの国でもやってるし、どこの軍も戦地で略奪やら虐殺やらをやってる。それが日本軍の免罪符になるわけではないのは当然としたうえで、右翼ははまるでそれを日本軍だけが極悪非道だったのではないというように書いている。(そのつもりは無いのかもしれないけど、傍から見ればそうとしか見えない)いわゆる左の人間はそれが許せないだけ。
そして、どこの国でも戦争があるところではかならず戦争に抗する勢力がある。それが左翼だ。アメリカ軍も、かつてのスターリンの指導下のソ連軍も極悪非道だった。フランス軍だってアルジェリアでは極悪非道だ。イギリス、ドイツは言うに及ばず。3流帝国主義のベルギーでさえコンゴでは悪逆非道の限りをつくした。どこも皆極悪非道だ。左翼はインターナショナルなのだよ、本質的にさ。だからその国々で左翼は自国において自らの責務として権力と戦っているのだよ。
権力によって首に巻かれたロープの一端をしっかりと握りしめ、まさに権力と一緒になって自分の首を絞めることに喜びをみいだす右の人間の気分が理解できないのは、私たち左翼の側の主体的力量が不足しているのだという反省で終わりにします。
ちょっと辛辣な表現は反省しつつおわります。ROM人殿へ
投稿: 薩摩長州 | 2007年8月26日 (日) 23時49分
>当時の戦争が非合法のものであったなら、国民だれもが文句も言わず戦争に行くわけないじゃん。
そりゃぁ合法だったとしても、勝ち目の無い戦争やるのはねぇ。
それと共産党の手下か。
まぁ治安維持法はやりすぎだけどね、うん。
話がずれてきたので。
・日本軍は自殺強要してません。(命令書も無いし、そんなことを強要する人間ならその場で殺すだろうし)
・沖縄人を殺害する日本軍人が多数存在したことは事実。
・沖縄人が集団自殺しようとしたことはあり、それの原因は「外国人に捕まったらむごいことをされる」という考えから。(その原因は尼港事件や通州事件、米軍のやり方にあると思われる)
また住民虐殺にしても、それに対して軍部に連帯責任をというのはあまりにもおかしい話。それが、通信もろくにできない敵中となればなおさらのこと。非難されるは虐殺をした日本軍の人間であって、軍全体を非難するのは違うかと。
戦争なんてどこの国でもやってるし、どこの軍も戦地で略奪やら虐殺やらをやってる。それが日本軍の免罪符になるわけではないが、左翼はまるでそれを日本軍だけが極悪非道だったというように書いている。(そのつもりは無いのかもしれないけど、傍から見ればそうとしか見えない)いわゆる右の人間はそれが許せないだけ。
投稿: ROM人 | 2007年8月26日 (日) 22時21分
>当時戦争は合法且つ有効な外交手段だったんですから、なんら問題は無いのです。当時の価値観で考えてください。
暑い日が続きますね。おひさです。
当時の戦争が非合法のものであったなら、国民だれもが文句も言わず戦争に行くわけないじゃん。そして、そんな国家権力が強制する不正義の戦争に反対することは、思いっきり非合法な行為で、「非国民」の誹りをうけ、パクられたら獄死を覚悟しなくては貫けない非常に厳しい国家権力との闘いであったわけで、「当時の価値観」などといわれたらあんぐり口が開きすぎて顎が外れてしまいます。
「白梅学徒隊 アンカー終戦の日スペシャルを見て」というエントリーにこの程度のコメントしかつけられないのなら、ROMに徹していていただきたいものです。
少々階級的怒りをおぼえた薩摩の長州でした。
投稿: 薩摩長州 | 2007年8月26日 (日) 20時48分
>大混乱が元で少々資料の間違いなどがあった場合云々
大混乱の中で少々の日本軍の罪があった場合、それを鬼の首でも取ったように日本軍を悪役しようとする左の側にこそ問題があると思っています。
尼港事件、通州事件に関しては、つまり当時合法的に行なった行為に対して、気に入らなかったら相手を虐殺しても良いってことでしょうか?どっちも、協定を結んだ後、それを無視してやって来てるんですがねぇ。アッテンボローさんのおっしゃっていることは「それが合法と言っても、気に入らないから虐殺しちゃえ」と言ってるのと同じですよ。当時戦争は合法且つ有効な外交手段だったんですから、なんら問題は無いのです。当時の価値観で考えてください。
また、まるで中世の魔女狩りさながらの拷問のような殺害方法を「度を越した」で済まされるものでしょうか?
投稿: ROM人 | 2007年8月26日 (日) 01時54分
沖縄ではスパイ事件がどの程度あったか右翼側はあまり証拠を出してきませんね。スパイ事件があったとしてもウチナーグチを使っただけでスパイとして殺害して良いという論理は成り立たないと思います。そして口封じのために実際に日本軍が沖縄県民を殺害した例は沢山あります。
通州事件も尼港事件については、ROM人さんの論理が少々飛躍しているように思えます。どちらの事件も軍に護衛される形で植民した人々が犠牲者ですよね。元々中国人などの土地であった訳です。きっかけがあって奪い返そうとするのは侵略された側からすればある意味当然のことです。そしてその過程で今まで日本軍が行っていた残虐行為に対する報復が度を超して行われて訳です。ROM人さんの論理で行けば過激派が誰かを殺して、その家を乗っ取り、そこに誰か穏健左派の人を住み込ませるとかでもしない限りおかしいでしょう。そんな事例は全くありませんよ。
左右の間で色々問題になっているのは殆どの場合実際に起こった事件について、大混乱が元で少々資料の間違いなどがあった場合、それを鬼の首でも取ったように全てを否定しようとする右の側にこそ問題があると思っています。
投稿: アッテンボロー | 2007年8月25日 (土) 07時56分
>沖縄戦では県民がウチナーグチを使っただけでスパイ扱いして殺害していますよね。
実際、アメリカがその手でスパイしてて、軍は対応に悩んでいたそうです。
>軍の情報が漏れることを恐れるあまり自決を強要した
そんな軍人なら、自殺させる前に自分で殺害しません?
>通州事件も尼港事件も日本が侵略さえしていなければ起こらなかった事件
その発想なら、過激派左翼に親族を殺された人々は、穏健派左翼を虐殺してもいいて論理になるんじゃないですか?
当時合法かつ有効な手段を用いた行為に対して、非合法な手段で戦ってくるのが外国人。
そんなイメージがあるなら、そりゃぁ自殺したほうがマシと思えるでしょう。
>自由主義史観と称する云々
おそらく彼らは(私もそっちの気ですけど)、左翼は日本人のごく一部の云々、というんでしょうw
というより、一部強調どころか、全面否定の方が多い気がしますが。
慰安婦、南京、強制連行etc.(また話が長くなるので詳しくは突っ込まないでくださいなー)
寧ろ問題なのは、右側は左側の否定だからそういう事は殆ど無いけど、左側の場合は証拠の捏造という物が結構存在している。
一度捏造だとわかると、他のものも胡散臭く聞こえるものです。ですから、資料が正しいか間違っているかは、速めに自浄しておかないと、また突っ込まれてさらに信用が落ちることになりますよ。
投稿: ROM人 | 2007年8月22日 (水) 00時00分
ROM人さん、沖縄戦では県民がウチナーグチを使っただけでスパイ扱いして殺害していますよね。軍の情報が漏れることを恐れるあまり自決を強要したというのが自然な流れではないでしょうか。無差別砲爆撃に関して言えば確かに県民の間に恐怖心を植え付けるには十分だったでしょうね。只それ以前の日本の教育が拍車をかけているでしょう。通州事件も尼港事件も日本が侵略さえしていなければ起こらなかった事件ですから、当然の報復をされただけだと思いますよ。マインドコントロールについては確かに何所の国でも行っていましたが、その事で日本を免罪できる訳ではありませんね。アメリカも日本もアジアを侵略した帝国主義であることに変わりはありません。
Tさんやとおりすがりさんが言われていますが、寧ろ自決を押しとどめた軍人の方が例外ですね。自由主義史観と称する歴史修正主義・現代の皇国史観または自慰史観の持ち主達は例外を強調することで日本の戦争犯罪を誤魔化そうとしますから大勢がどうであったのかと言うことを見落としてはならないと思います。
投稿: アッテンボロー | 2007年8月21日 (火) 21時59分
軍人全てが、善人ばかりとは言いません。
けれど、捏造とか、針小棒大な話はやめてください。
証言でなく、物的証拠を出してください。
証言は証拠を裏付けるものであって、それ自体が証拠にはなり難いです。
という事だけでしょう。
自分は、軍の命令による集団自殺は無かったと思っています。大体、「自殺やれ」というような人は、その前に自分で殺すと思います。日本軍が善人の集団ではないのは当たり前ですから、一部の連中が住民を殺害したのも事実でしょう。
ここで問題なのは、日本軍人の行動ではなく、日本軍が命令して虐殺したか否か、が問題でしょう。既に無法地帯なわけですから、軍法会議を起こせるはずもない。指揮官である人間が、本当に自殺命令を出したのか、が一番のキーポイントだと思います。
投稿: ROM人 | 2007年8月20日 (月) 22時51分
命令書はありません。
けど、軍隊が自殺を強制しました。
自殺をさせなかったのは一部の軍人で、殆どの軍人は態々貴重な手榴弾を使って住民を自殺させました。
自殺させる意味はわかりませんが、とりあえず自殺させました。
自殺の汚名を着せられた軍人?
そんなことは知りません。
汚名を着せられた責任は左翼にはありません。
こんな主張ってことでおk?
投稿: 通りすがり | 2007年8月20日 (月) 13時41分
まぁ、ほとんどの事例が軍命令だったでしょうね。
本まれな者を取り上げたところで全くの無意味で無内容なものだと思いますが。
投稿: T | 2007年8月19日 (日) 23時17分
ま、歴史を見直す場合は、情とかそんな物を移入してはいけないわけで。
沖縄集団自殺が軍命令だという疑問はいくつか。
・そも、日本軍が住民を自決させるメリットはなんなのか?(それよりも、放っておいて逃げたほうが有益。時間も武器も消耗する)
・武器弾薬が欠乏している中で、何故手榴弾を渡すのか。(その場で首を斬るなりすればいいのに)
で、なんで集団自殺のような事が起きるかという点については、確かに戦陣訓があるのは確か。けどそれと同等、若しくはそれ以上に恐怖だったのは、過去にあった事件。
通州事件と、尼港事件。
敵軍に捕まったら、このようにされるという恐怖があった。(マスコミが米軍に捕まったらこうなると宣伝。それが事実かどうかは、占領後の米軍の行動を見ればわかるけど)
そりゃぁ、いきなり町中を地形が変わるような無差別砲爆撃して、洞窟ごと火炎放射器で焼き払う軍隊相手なら、そんな思考にもなりますよね。
そんな中で、住民とか、急遽収集された防衛隊員が正常な思考状態とはいえないでしょうし。集団自殺とかに追い込まれても不思議じゃないです。
ちなみに、住民が「自殺用手榴弾くれ!」と言ってきたりしてます。軍はこれを断りましたが……
マインドコントロールに関しては、別にどこでも行なっていたことですからねぇ。
いや、今もか。
「米兵に捕まれば強姦され、苛め抜かれて
殺される」
というのがマインドコントロールならば
「日本軍は全員が極悪非道な軍だった」
という今までの日本の教育がマインドコントロールになってしまうわけで。
この辺は学者さんの領分でしょうね。
ま、大本営の嘘戦果の責任は大きいとは思いますけど(ちなみにアメリカも真珠湾でやってたり)
投稿: ROM人 | 2007年8月19日 (日) 22時32分
ニャンケさん今晩は。返事が遅くなりました。
日本の戦争犯罪を風化させないためにも、私たちは加害の歴史を語り継いでいかねばなりませんね。共に頑張りましょう。
bitterさん、ROM人さん、tatu99さん、当時の日本が巨大な上九一色村のような状況だったことを分かっていないのではないでしょうか。軍の命令には逆らえない状況と「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓が国民の心を強く縛っている状況で、敗走中に手榴弾を渡されることが何を意味していたか。「自決せよ」という以外の何だったというのでしょうか。
良く右翼が自己弁護のために当時植民地支配が常識であったことを引き合いに出して日本の侵略・植民地支配を正当化しようとする論理がありますが、このような事例の場合には当時の常識を忘れたがるのですね。
千葉428さん、本当にデタラメの論理を振りかざす人が多くて困りますね。沖縄の人々のみならずサイパンなどでも自決した人々が沢山いる訳ですが、当時のマインドコントロールの恐ろしさを理解していないか、今日行われている新たなマインドコントロールによって正常な思考能力を失っているかでしょうね。
ここ数日は体調が良かった上に暇でしたので沢山記事が書けました。またその内確実程度の更新になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
投稿: アッテンボロー | 2007年8月18日 (土) 21時13分
『集団自決強要→日本軍が悪い』の図式がいつも持ち出されますが、命令体系として軍の将校クラス→下士官→一般兵卒なら常識的ですが、民間人への指令となると民間人のトップとして市町村長課長クラス、学校なら必ず校長教頭が指示命令系統で重要な役割を果たします。
軍の命令を更に過酷なものとして通達するか、逆の場合なら拒否するかです。
軍が悪いとどのような意図からか非難を続けるも中間の市町村長公務員の悪逆非道追求が漏れている。
これでは謝罪と賠償目的のいかがわしさを感じます。
戦中の市町村長と現在の市町村長も同様に地方権力者の家系に属するケースが多い。
実態のわからない(出身地階層)一般軍人に非を押し付け当時の自治体の役職者に対する責任追及がない、これは現在の地方公務員議員につながるからだ。
投稿: tatu99 | 2007年8月17日 (金) 13時40分
軍隊は基本、第一線で働く連中は礼儀正しく、後から来る第二戦が極悪非道と言うのが常。
満州と沖縄には、結局第二軍しか派遣できなかった。
アメリカもソ連も、マジで非道なのは、第一群が占領した後に来た二軍。
そういう連中は、国民のことを考えるんじゃなくて、自分の保身を……
あれ、国民≪自分の保身て、どこかで見たような……
とりあえず、日本軍が民間人に被害を与えたのは、あったと思います。
だけれど、無いことまでひっくるめると、後々突っ込まれますのでご注意を
投稿: ROM人 | 2007年8月16日 (木) 23時18分
よくもまあ言うわというコメントが続いていますね。以前沖縄に言って聞いた話では、集団自決ではなく集団強制死だといっておりました。よく国を守るために軍隊はあるのだといいますが、沖縄の現実が軍隊は人を守るものではないということを明らかにしています。満州の関東軍も開拓団を守ることなく真っ先に逃げてしまっています。
休職だと暇なようで。更新が早いですね。いいことです。職場を忘れて気楽にしているのが大切では?
ところで猛暑の中水分補給はまめにするようにと朝礼でいったら、市民の目があるから、外で飲まないようにといちゃもんをつけてきました。ばかな管理者、未来はありません。
投稿: 千葉428 | 2007年8月16日 (木) 21時12分
上の人のようなことを言う人も居るけど、自分もそこまでとは言わないけど、誇張表現があるのは事実だと思う。
現に渡嘉敷島集団自殺もそうだった。
当時、一般市民の死者に関しては保障がなかった。
しかし、軍の命令で死んだ、つまり「準軍属」であれば保証金がでる。
そこで村民は赤松元大尉に、「軍命令で自殺させられたことにしてくれ!」と懇願。
そうして、軍の命令書が出来上がったわけで。
ちなみに赤松大尉の件について調べていたら(不謹慎な言い方かもしれないけど)面白いことが浮上。
赤松大尉は、元々『震洋』(ソースで艦船に爆弾を積んだ人間魚雷と言ってるので多分これ)の乗組員だったけれど、諸事情により攻撃に参加できず、北の山で迎撃しようとしたそうです。
当時赤松大尉と村民との間のやり取りは、町の巡査が行なっていました。
しかし上記にもあった通り、目の前の敵に精一杯で、大尉は住民のことを考える暇もなくて。
巡査「どうしたらいいかね?」⇒大尉「とりあえず一箇所に集まっとけ」
で、これを村民が軍命令と勘違いしてあつまる。
さらにその中に防衛隊員がいて、手榴弾を持ってきていた。(つまり、軍が「自殺しろ」と渡したものではない。)
で、その内グループで自殺しようする⇒不良品ばっかで不発が多発⇒集団心理のパニックか、若者が女子供老人を虐殺(死者329)
と、まぁこんな感じで。
梅澤隊長も、自殺を止めたのにも関わらず、自殺を強要したみたいに言われたしなぁ。
日本軍が住民を殺した場合もあると思うけど、誇張表現はきっちり潰しておかないと、後々突っ込まれることになります。
ちなみに、手榴弾を渡したのが自殺用だってのは事実かと。
でも、ここには大きな落とし穴があるわけで。
「軍人は拳銃やら刀があるけど、村民には自殺したいときにできるものが無い」
ということ。
実際問題、洞窟から出てこなかったら火炎放射器やら手榴弾やらでドカドカやってきたり、無差別にロケット弾をばら撒いてくる連中が相手ですし。
女は出会ったら犯されるというのが通説でもあったわけですから。
(現にそうだった事件も多いですし、(アメリカに限ったことではないですけど))
現に満州、ソ連進行の時、病院に自殺用の青酸カリを求めて人が殺到することもありましたからねぇ。
自決用手榴弾渡す=自殺強要てのはちょいと飛躍かも。
投稿: ROM人 | 2007年8月16日 (木) 20時48分
論理飛躍が過ぎますね。
手榴弾を渡した→自殺を強要→日本軍が日本人を殺した。
矛盾ですね。
手榴弾を渡しただけでは、自殺の強要にはならないし、日本軍が日本人を殺したことにはなりません。
沖縄の方々に選択肢を与えただけでしょう。
だいたいアメリカ軍が、沖縄の人を殺した数の方が多いでしょ!
投稿: bitter | 2007年8月16日 (木) 13時15分
アッテンボローさん、いつもトラバ送っていただきありがとうございます。残暑厳しいですがお体大事に頑張ってください。
このブログは保存しておきたいですね。まだ少女と言うべき世代の人々に強いたあまりに過酷な歴史の事実、具体的な事実、こういうのをなんとかして風化させようと努力している人々には、われわれも絶対に負けるわけにいかないです。彼女たちの苦しみと悲しみを受け止めるためにも、二度と戦争を繰り返させないために地道に頑張っていきましょう。あらためてそういう思いを強く持たせていただきました。
投稿: ニャンケ | 2007年8月16日 (木) 10時00分