4・28闘争全関西報告集会が80余名の結集で大成功
8月26日尼崎労働福祉会館で開催された「8・26 つかんだぞ! 処分撤回・現職奪還! 4・28裁判闘争完全勝利! 全関西報告集会」が、会場の収容人員を遙かに超える80余名の大結集で成功裏に開催された。当初は先着順に配布する予定であった4・28闘争勝利記念に作成したTシャツ50着が残るのではないかという危惧もあったのだが、予想以上の参加者のお陰で早々にTシャツは配り尽くされた。
集会は定刻の午後1時30分より開始され、司会者の簡単な挨拶の後、関西の闘いの報告として元阪神東支部長の酒井さんの闘争報告が行われた。郵政職場の不当労働行為を糾す会代表として、先ず冒頭に4・28闘争が解雇・首切りという労働者にと手最も重い攻撃と闘い抜いて最も良い結果である解雇撤回・現職復帰を勝ち取ったことについてお祝いがあった。
権利の全逓がJPUとして民営化に向けて全郵政と統一することは、旗の色を変え名前を変え過去と決別することであると弾劾した。そして民営化と組織統合のこの時に4・28闘争の勝利は決定的であると提起した。多くの職場で活動家が職場の活性化と称して配置転換される中で、経営と組合が一体として攻撃し来る中に企業内組合の弱さを痛感し、阪神東支部はゆうメイトの組織化を積極的に行い雇用形態の壁を越えて自分以外の仲間を自分のこととして考える運動を作り上げた。
労働者が闘う時、諦めなければ夢は叶うと言うのが4・28勝利のメッセージである。酒井さんはハワイの諺「ノーレイン、ノーレインボー」闘わなければ虹も架からないと締めくくった。
続いて関西合同労組関西トランスポート分会の辻本分会長が発言に立った。関トラは郵便局の下請け労働者が労働条件改善を求めて組合を作った途端に全員解雇された。請負形式で小包一つ配達して105円という条件であったために12時間働いても一日の収入が2000円という事もあった。改善したいと関合労に加盟し、労組で闘うしかない。奪われた権利は組合として闘って奪い返すとの決意を表明した。
JPU加古川分会が連帯する中、二度にわたるストライキを打ち抜くことで物を止め、スト破り業者を撤退させるせいかを勝ち取った。現在は裁判闘争と中労委闘争を闘っている。地労委では勝利したが、中労委では公益医員が悪質で労働者の意見を聞かない。何とか6月に2人の尋問をこじ入れる中、和解条件を巡って会社と団交を行った。関トラは組合員の内2名しか労働者性を認めず、未払い賃金などについて交渉したが、請負なら全員受け入れると言い放った。ふざけるな!! 組合員全員が一致団結して闘うとの決意を明らかにし、職場に闘いを、地域に共闘をと訴えた。
連帯の挨拶として関生支部より闘えば勝てるとの希望が持てた。大手ゼネコンによって買いたたかれている生コンの安値供給を改善するために、アウトロー業者に対して共同組合に加入して大同団結することを訴えているが、加入の約束を反故にされ大規模な抗議行動を行ったことで威力業務妨害として弾圧を受けている。5次にわたる不当逮捕、弾圧を跳ね返して闘っている。警察と会社が組んで弾圧してくるが、志を同じくする他の労組や市民団体からの激励を受けて頑張っている。弾圧がまだ終わっていないので制約はあるが、今後も前に出る闘いをしていくと決意を語った。
国労闘争団からは鉄建公団を相手に裁判闘争を闘っていることが報告された。今年で分割民営化から21年になるが早期解決はしたいが納得のいかない解決はない。4・28の勝利を聞いて闘い続けることの大切さを確認した。国労内にも白旗を掲げようという動きはあるが抵抗しない方がおかしいと裁判に立ち上がった。1047名闘争といわれるが家族も含めて5000~6000の闘いだ。
国鉄分割民営化は中曽根の改憲攻撃のスタートだ。規制緩和格差社会との闘いである。世の中を変える闘いをしようと強く思っている。判決が近いが大衆闘争を盛り上げて道を拓く。闘ったからこそ2年前の9・15判決もあった。闘ったからこそ成果が上がったことを本部も認めざるを得ない。諦めないで闘うことの重要性、そしてその様な人たちと手を繋いでいく。勝利報告集会を甲子園球場を借り切ってしたい、と意気軒昂と訴えた。
続いて4・28元原告の発言があった。最初に徳差さんが全国の支援の中で職場復帰できたことに感謝を述べた。闘い続けている限りは負けない。職場の状況を変えていくため精一杯闘うと締めくくった。
黒瀬さんは仲間がいたから色々なことを乗り越えることが出来た。家庭の事情で職場復帰せず退職したが闘っている仲間と共に頑張ると述べた。斉藤さんは一番苦しかったのは全逓から切り捨てられて以降であったが、何とか闘い抜いた。これからは闘う仲間を支援する立場として運動すると発言した。続いて神矢さん、池田さんと発言があり。第一部を終了した。
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コメント
私は、全国一般の一員としてこの集会に参加していました。郵政省が、年賀状配達の拒否のストライキに参加した全遞組合員への解雇を強硬したのに対し、解雇された組合員は、長年にわたり闘い続けました。
全遞が、途中で闘いの支援の打ち切ることをしましたが、解雇された組合員は、組合員や支援者のサポートで郵政公社とJPUの嫌がらせに打ち勝ちました。 労働争議は、当事者でないとわからない困難が待ち構えています。組合が労働争議を支援しない時は、なおさらです。労働争議の方針は、当事者と家族、支援者が勝利の展望、悩み、組合員からの要望を考慮して決めていくことです。
この闘いが、郵政会社での権利侵害に抵抗できる郵政労働運動の再建になればと願っています。
投稿: ぶどうちゃん | 2007年9月 1日 (土) 20時21分