特撮天使
「特撮天使」 このマンガの存在を知ったのは去年の暮れであったか今年の初めであったか、隣町のブックオフに長女と一緒に出かけた時であった。作者の倉上敦士は「ぎゃるかん」が面白いのでそこから色々と買うようになっていたのであるが、「こぎゃるかん」くらいしか本屋には置いていなかった。そこで古本屋で探したり取り寄せをしたりして色々と揃えて「しようよ」「C.V.」(キャラクターボイス)「イブの林檎」など色々買いそろえたのであるが、たまたまこの「特撮天使」を見つけた時は手持ちがなかった。数日後お金を用意して買いに行くと店頭から無くなっていたのである。売れたのであればよいがブックオフは少しでも売れ残ると、直ぐ廃棄処分するので嫌いである。(でも本の値打ちが分からないバイトがマニュアルに従って買い取りをしているので、時々値打ちのある本が非常に安く手に入る)
倉上淳士は色々とマイナーな設定で読者を引き込んでくれる。本人がオタクなのかどうかは分からないが、「ぎゃるかん」では女性ばかりのアダルトゲームソフトメーカーを舞台に唯一の男性社員が振り回される話だし、「イブの林檎」は女子高生のレディースコミック作家が主人公である。「C.V.」はアニメの声優さんとディレクターとの恋愛がアニメ本編とからんで色々とややこしい話である。機会が有れば是非一読を勧める漫画家である。
「特撮天使」はヤングマガジンアッパーズ02年16号から03年17号にかけて連載された、特撮ヒーロー物を巡る、舞台裏と本編とを交わらせた作品である。劇中劇というか劇中の特撮番組は「古四神マホロバン」というのだが、新番組放映初回が、強力な裏番組の影響で低視聴率に終わり、裏番組が美青年戦隊物であることに対抗して美少女戦隊物に路線転換して以降のハチャメチャなストーリーである。主人公はお色気担当の折坂つぐみなのか、特撮スタッフから運動神経と脚線美を買われて役者を押し付けられた薩摩徳子なのか良く分からないが、兎も角二人を中心にストーリーが展開する。打ち切りの危機を何度も乗り越え何とかかんとか2クール26週間を終えたところで物語は終わりである。最後に薩摩徳子が特撮スタッフとして登場しているから、やはり主人公は徳子なのかも知れない。
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