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2007年10月13日 (土)

ええかげんにせえ! 警察・検察・裁判所 連続シンポジウム Ⅰ

ええかげんにせえ! 警察・検察・裁判所 連続シンポジウム Ⅰ
これで法治国家と言えるのか! 今、公安警察の弾圧で何が起こっているのか!
狙われている労働組合

 10月12日金曜日L大阪南館五階ホールにおいて、上記表題のシンポジウムが開催された。主催は反弾圧ネットワーク実行委員会で事務局は連帯ユニオン関西生コン支部に置かれている。開会時間の午後6時半には会場は満員の状態となり、それでも後から後から参加者が入場してくるため隔壁の一部を開閉して会場を広げ、補助椅子を並べたが、それでも立ち見が出る盛況さであった。ざっと目算したところ会場内には二百数十名から三百近い人が溢れていた。

 最初に基調講演として弁護士の永嶋靖久さんより「敵味方刑法と人質司法の実態」と題して報告があった。この十数年の間に従来であれば逮捕すらされなかったような微罪による逮捕と長期間にわたる身柄勾留とが常態化している。特に甚だしいのが被疑者が容疑を否認している場合である。警察の見込み操作によって逮捕されるだけでも問題であるのに無実を無実として主張すると拘留を継続し起訴後も保釈を認めないという状況が常態化している。90年には捜査段階における拘留総数は72479名であったのが05年には141779名と倍増し拘留率は18.9%から29.4%とこれまた倍近くに増加している。更に弁護士以外の面会を認めない接見禁止が2割に上る。長期間「人質」として身柄を拘束する事で検察が書いたシナリオに沿った自白を強要している事が明白である。中には、自供した物の検察のシナリオと違うために保釈が認められず証拠隠滅の恐れ有りとして釈放されない事例も多数存在する。

 続いて裁判員制度の問題に触れ、この制度が予め被疑者は有罪であるとの予断と偏見を持って裁判に臨むよう宣伝が為されている問題を指摘した。何故司法に素人の裁判員が参加するのか。本来であれば世間の常識から警察・検察の異常な取り調べによる冤罪を防止するためでなければ意味がないのであるが、その様な観点は全くないと批判した。更に共謀罪などによる治安弾圧立法が続々導入され、権力によって恣意的な運用が為されるようになっている。よく言われる共謀罪の問題点として居酒屋で気に入らない人間を「やってしまおう」と言うだけで罪に問われるのであるが、このような会話は毎日数万件行われているのである。当然警察も全てを逮捕立件する事が出来る訳ではなく極一部の対象に対して恣意的に運用される事が明白である。ここで「敵味方刑法」の問題が出てくる。政府・国家権力にとって「敵」と見なされた人物・団体に対してのみ適用される、基準が曖昧でどうとでも運用できるのである。

 以上のような司法および行政の問題点を指摘した後にパネルディスカッションに移った。パネラーの紹介をコーディネーターとして門真市議の戸田ひさよし氏が行った。戸田氏自身政治資金規正法によって逮捕・長期拘留されているのであるが仮に戸田氏の基準で政治資金の取り締まりを行った場合、国会議員の半数以上が実刑判決を食らって刑務所に収容されるであろうデタラメな内容である。パネラーは武建一関生支部委員長。劣悪な労働条件の生コン業界において40年以上にわたって労働条件改善のための取り組みを続け、大手ゼネコンやセメントメーカーからは蛇蝎の如く忌み嫌われているが、中小企業である生コン業者やそこで働く労働者には信望が厚く、その事によって05年に始まった関夏弾圧においては長期拘留を受けた。関生の運動は第二組合による切り崩しや、共産党による闘争圧殺のはねのけて発展している。北本修二弁護士は大阪労働者弁護団の代表幹事として総評時代から労働事案についての弁護活動を続けてきている。つい最近の事例では関西合同労組日本管検分会破産争議弾圧で争議を闘う労働者が社会保険の失業給付の仮給付を受けている事を「詐取」として逮捕しさる不当弾圧の弁護や部落解放同盟全国連合会寝屋川支部の青年が不当解雇に対して解雇予告手当の支給と未払い賃金の支払いを求めた事をもって「恐喝」として逮捕された事案などで無罪判決を勝ち取っている。同志社大学きょうじゅの浅野建一氏は、共同通信での20年余の経験と同志社における10数年の経験から司法・行政・立法の反動化に対しては労働組合・マスコミ・文化人がブレーキの役目を果たす必要性を訴えた上で昨今のマスコミの保守反動化を批判した。

 このシンポジウムは名称にもあるように今年7月1日に中之島公園で開催された「ええかげんにせえ! 警察・検察・裁判所 7・1前関西集会」で形成された反弾圧の前関西共闘の中から生じてきた。今後も連続シンポジウムを行う事で労働運動が発展する事を通じて司法の反動化に歯止めをかけ、企業別組合として組織されている連合の弱点を産別および地域合同労組の運動で克服していく事を提起して終了した。 

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