つらつら思うこと
コメント欄で私の現状について色々と厳しい批判が書かれている。除名から三年の間にすっかり自堕落な生活を送るようになっていることに対しての批判である。実際問題として私生活のあり方は現役時代の党の三原則を守った規律正しいものから享楽的な物事の誘惑に負けてそちらに引きずられることも多い。勿論革命家と言っても人間であるから色々と迷いや悩みがあるのは当然のことであるが、果たして今のあり方でよいのかどうか真剣に考える必要があるだろう。取りわけ厳しい言葉で叱咤激励してくれている人々に対しては何らかの方向性を示す必要があると思う。
今の私は自分の体調などがよい時だけ集会や闘争に参加している。ある意味「共産趣味者」と言われても当然のようにお気楽な状況である。誰に対して責任を負っている訳でもない。勿論人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会に関してはそれなりに責任のある行動が要求されているのではあるが。一人の労働運をと活動家として現状を肯定するのか、それとも再度革命運動に身を投じるのか。正直言って今の私は安楽な生活に慣れすぎている。共産主義者としての鉄の規律を厳守できるような状態ではない。職場においても度重なる病気休暇・休職によって影響力は非常に心許ない状況にある。
鬱病の中にあっても、或いは様々な障害を抱えながらも革命家としての生き方を貫いている人々を知るだけに何故私にはそれが出来ないのかと言うことについて真剣に考える必要があるだろう。一つには私自身の中にある甘えであろう。体調が悪いために商業新聞すら読むことが出来ない日が殆どである。しんどいために集会や会議についても今日は欠席という日がある。その事によって人に迷惑を掛けている。私が書けた穴を埋めるために負担を引き受ける人がいるからだ。職場に関しては実はあまり罪悪感はない。何故なら私の病気はリストラ鬱病であり発病させたのは郵政当局であると思っているからである。だが労働運動の面に関してはそうはいかない。
ではその様な病気の現状を克服するために必要なものは何であるのかと考えた時に、私には地区党指導部との間で本当の意味での同志的信頼関係を築くことが出来なかったことが大きい。病気によって心が挫けている時に指導部は情勢を提起し、一方的に話をすることが多かった。私の抱える悩みなどについては踏み込んで検討してくれたとは思えない点も多い。勿論自分の抱える問題について全てをさらけ出すことが出来なかった私にも大きな問題がある。だが20年間の活動経験の中で私の主張の殆どは指導によって圧殺されてきたと思っている。指導部を信頼できなかったことが非常に大きいので正直に話をずく器になれなかった面もあるのだ。
だがここである人は私の中に根深く存在する「下部主義」について問題があると指摘している。指導部が方針を出さないからと言ってその事に甘んじていて良いのかと言うことである。或いは指導部が間違っていると思った時に正しいと思えることを何処まで主張してきたかが問われるのである。私は今までの党生活の中で指導部に表立って異論を言うことはなかった。おかしいと思いつつも唯々諾々とそれに従ってきたことが殆どである。それは党の上層部の指導が正しいとして疑問を示さない自らの批判精神の欠如として現れていたと思う。
だが指導と自分自身との思いの乖離が、現実から逃避する様々な行動を倦んだことは確かである。党指導部との間で方針を巡る真剣で白熱的な討論が必要ではなかったのか。私にはそれが欠けていたように思う。指導部を指導部として鍛え上げるのは被指導部の重大な責任であると言っても良いかも知れない。
元々このブログは身辺雑記のブログとして始まった。郵政民営化問題に対して一人の郵便局員として意見を表明したことから次第に政治的課題を扱うようになり、自らの活動歴を公表するようになった。今では時事問題などを扱う記事の方が多いこともあるのだが、基本的には身辺雑記や自分自身の思うところをつらつら書き連ねるという点には変わりない。今後どの様に身を処するのか、色々と悩むことは尽きないであろう。
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コメント
生駒山さん、私の場合は組織の方からサジを投げられてしまったので逆ですね。色々軋轢があるでしょうかお体に気をつけながら頑張って下さい。
処で鬱病が神経の病気であると言うことですが、言われてみれば私も鬱病による自律神経失調症が有りますから色々と感覚がおかしいこともありますね。周囲の人が驚くほど汗をかいたりしますし、神経が昂ぶって夜に眠れないことも屡々です。
今のところ心療内科の薬を欠かさず飲んでいますが針が良いのなら試してみても良いかも知れませんね。
投稿: アッテンボロー | 2007年11月15日 (木) 17時28分
チョット変換ミス。「正二」って政治のことです。なかなか精神科医もいろいろ学説があって唯物論的医者が少ないのが現実なんですよね。最近針に行ったのですが、針はいいですよ。
投稿: 生駒山 | 2007年11月15日 (木) 07時53分
アッテンボローさん。
別に革命家って言ったってどっかの組織にいまだにさじを投げずに所属しているだけです。
病気を理解してくれる仲間がいるからやっていけているのです。たぶんその辺がアッテンボローさんとの違いかな。
ところで、最近鬱病って心の病気じゃなくて神経の病気なんだなあって自覚した今日この頃です。
みんなから「真面目すぎ」「切り替えが下手」「潔癖症」とか言われているんですけど、「ちゃらんぽらんな僕が何で」とか思っていたんですが、医者に会うのもしんどくて新薬なしで一ヶ月ぐらい過ごしてみると、ちゃんときっちり時間に寝てもお風呂に入っても心は元気なのに神経がぴりぴり、心臓がばくばくしてやすまらなくて、「なるほど鬱病って気持ちの落ち込みの病気なんじゃなくて、神経が故障しているんだ!」って大発見したんですよ。風邪を引いて休むのも、普通の人以上にいっぱいの人がいるところとか、警察とぶつかるとか正二が流れているところとかに疲れるんだと思いますね。
投稿: 生駒山 | 2007年11月15日 (木) 07時20分
生駒山ですさん、鬱病を抱えつつ現役革命家なのですね。中々厳しいことでしょうね。尊敬に値すると思います。小島よしおですか、息子が大ファンで毎日のようにパンツ一丁で物まねしています。あっけらかんと出来ればそれが一番良いのでしょうね。
かなぶんさん、自分なりに色々考えることが出来るようになったのは一歩前進なのだと思います。少なくとも現役時代には分からなかったこと・知らなかったことに触れることが出来て幅だけは広がったと思います。このブログは革命運動の敷居を低くできればいいなと思いつつ色々書き綴っています。最近では左翼的な物・革命的な物を見聞きする機会が殆どの人にはありませんから。そう言った人に少しでも革命運動を身近に感じて貰えたら良いと思います。病気についてはじっくり治療する以外無いですから、気長に行くしかないですね。
TAMO2 さん、不真面目さを身に着けつつ、真面目にするところはキチンとすると言うようになれたらいいですね。肩肘張っていると自分も疲れますが周りとも溝が出来てしまいますから。
ミッターマイヤーさん、反戦ブログの開設がなったら真っ先に教えて下さいね。若者には若者の感覚という物がありますから、やはり同じ年代の人が語る方が身近に感じて貰えるでしょう。私も出来るだけ人の立場・人の気持ちになって語れる器の大きい人間になるよう努力します。
投稿: アッテンボロー | 2007年11月 9日 (金) 22時57分
アッテンボロー様今晩は☆
ああ温かいお言葉に感涙しています・・・
まずはコメントしなくちゃ!!
そう相手を想いやる気持ち
何を言えば相手が傷つくか
言葉を選ぶ繊細さがなければ
ひとの気持ちは決して動かない
豊臣秀吉
坂本竜馬
他の革命戦士は皆
言葉を選べる繊細さがあった
僕はそう信じています。
そして人は彼らについて行ったと
そう信じています。
僕らは労働者の前に
生身の弱い人間だから。
意見の違いを超え
皆が他者の違いを認め合い
もう一度あの場所で
全車線を埋め尽くしたいな
ブログには連帯する力があります。
僕はフツウの若いコが読んで
ドキドキするような熱い熱い
反戦ブログ作りたいです!!
投稿: ミッターマイヤー | 2007年11月 8日 (木) 23時18分
真面目な人が欝になりやすいと言います。
自堕落が足りないのかも知れませんね。
Ocean Pacific Peace!
投稿: TAMO2 | 2007年11月 8日 (木) 21時12分
無批判で盲従する事を当時は思わなかった件は仕方ない事でしょう。けれど今は批判も含めて考える事が出来たのは「病気」になって冷静に自分の立場を見つめる事が出来たからではないでしょうか?
「趣味者」のどこが悪いのですか?活動家気取りで数人だけで一室に閉じこもってする議論よりこのブログはもっと価値ありますよ。
病気は人それぞれですから、生駒山ですさんが書かれている通り気負わない事と思います。
活動=運動という構図の中にはネット啓蒙もあり周知宣伝も含まれます。少なくとも私は現場至上主義ではありません。
投稿: かなぶん | 2007年11月 8日 (木) 09時52分
アッテンボローさん。
私も鬱病を発病して今年で10年になります。現役の革命家としては、自堕落なものとみんなから揶揄されながら生きています。
「でも、そんなの関係ねえ!」オッパピーが最近のスローガンです。テレビでやっているあの小島よしおさんです。早稲田大学出身で確か石垣島(とにかく宮古)の人なのですが、大好きです。あっけらかんと気負いせず頑張りましょう。
投稿: 生駒山です | 2007年11月 8日 (木) 07時55分