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2008年1月18日 (金)

「前進」08年政治局アピールの感想

 父の死でゴタゴタしたため、本当は先週くらいに感想を書こうと思っていたのであるが、既に今日は18日である。遅ればせながら大まかな感想を書いてみたい。

 先ず一番印象に残ったのが動労千葉労働運動の賞賛であり、それに倣って職場で民同支配と闘うことが強調されている。階級的労働運動の推進と言う言葉自体は極々当たり前のことなのであるが、果たしてそれを実践するとなるとどんな物であろうか。私自身の経験から言っても地区党指導部が職場闘争を指導できるだけの内容を持っていなかったと思う。勿論指導だけされていればよいと言う下部主義は間違っている。私自身が地区党に対して職場の現状を報告し、その現場の状況に適した方針を共同作業で作り上げる必要があった。

 「階級的労働運動の白熱的実践かちとれ」と見出しでも大きく掲げられているのであるが、どうも政治局アピールを読んだだけでは如何にしてその実践をするのかが分からない。残念なことに革共同はファシストカクマルとの内戦の過程で職場闘争の蓄積らしき物と言えば動労千葉くらいしか存在しない。勿論、分会程度の小さな機関の場合にはささやかな職場権力を打ち立てているところもないではない。だが、殆どの労働者党員は国労・日教組・自治労・全逓の四大産別においても職場で孤立していると言って良い。それを突破して職場の大衆を獲得するために何が必要であるのかが書かれていないように思う。勿論具体的な内容を「前進」に公公然と書く訳には行かないから、会議などで回覧される内部文書で提起があるのだとは思う。

 それから不審に思ったのは7月に北海道の洞爺湖で開催される先進国首脳会議、洞爺湖サミットに対する方針が全く書かれていない。帝国主義列強の指導者たちが一カ所に集い、帝国主義による世界支配について協議する場がサミットである以上、「サミット粉砕」の方針が当然あってしかるべきではないだろうか。私の現役時代の経験で行っても86年の東京サミットに対しては迎賓館に向けてロケット弾が発射されるというゲリラ戦が勝ち取られているし、2000年の沖縄サミットでは広範な統一戦線を組んで大派遣団を送り、サミットに合わせて行われた嘉手納基地包囲闘争にも参加した。それなのに何故洞爺湖サミットに対する方針が無いのだろうか? 世界革命の陣形を作るためには帝国主義の支配によって苦しんでいる被抑圧民族との連帯を賭けてサミット決戦を闘う必要があるのではないだろうか。

 革共同関西地方委員会の過半数を占める人々に対して「革共同破壊に転落した塩川一派打倒」と言う方針が掲げられているが、分裂問題を巡って路線論争をするのは良いとして内容がハッキリ分からない。何を巡って分裂に至ったのかと言うことが抽象的な表現ばかりで外部の人間には理解しがたい。これについては「共産主義者」の151号と154号を購入したは良いがまだ読めていないので、諸事情なども読めば分かるかも知れない。

 一番異様に感じたのはファシストカクマルに対する批判の章が儲けられていないと言うことだ。対カクマル戦争をしろとは言わないが、少なくとも現代のナチス・ファシストカクマルに対する批判を徹底して行うべきではないだろうか。カクマルについては国鉄戦線を取り上げた一節でほんの少し触れているだけだ。一体カクマルに対する批判がない新年号など有って良いのだろうか。確かに当面する最大の組織問題は関西地方委員会との分裂であるだろうが、カクマル批判を全くしないというのはおかしい。

 数年ぶりに政治局アピールを読んだので、現役当時とはかなり内容が変わっていると思う。言えることは私が除名されるまでの革共同とはかなり路線や思想が変わっていると言うことだろう。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 わんわんさん、笑えないジョークですね。でもそう言われてしまう土壌があることが悲しい。

投稿: アッテンボロー | 2008年1月27日 (日) 21時46分

以下はネットで流れてきたものです。もちろん悪い冗談です。だけど「前進」を読んで忠実な春闘方針をつくると、こういう悪い冗談にしかならない。困ったもんだ。
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08春闘方針
1「うちの組合で春の革命をやります」と執行委員会でまず決めること。
2春闘要求の一項目は、「労働者に権力をよこせ」とすること。
3自分の職場の春闘と動労千葉の春闘ストを支援する集会が日程的にかち合ってしまった場合は、動労千葉支援集会への動員の方を優先すること。
4動労千葉派全学連の学生を春闘に参加させること
5もし賃上げを勝ち取った場合は、「物取り主義に陥った」と自己批判すること。
6四大産別以外の組合では、四大産別よりも目立つ春闘レポートを書かないこと。

投稿: わんわん | 2008年1月27日 (日) 01時25分

 蓑田植さん、本当ですよね。サミットのような格好の機会に帝国主義の本質を暴露して闘うことを欠いてはいけませんよね。立ち後れているとしても早急に闘争方針を立てて欲しいと思います。

 kkoさん、動労千葉に対する贔屓の引き倒しにならないよう自戒しつつ、その運動の内実を語る方がよいと思います。

投稿: アッテンボロー | 2008年1月22日 (火) 17時35分

「前進」にいつも書いてある「動労千葉のようにたたかおう」この言葉が嫌いだし不思議でなりません。
たしかに動労千葉はすごく努力してそれなりによい活動をしてがんばっている組合であることはまちがいないと思います。
しかし、組合員は減少がとまらず若い人をなかなか獲得できていないのですよね。
構成員が減る一方の組織というのはどんな組織でもそうだけどどこか魅力にかけて何かがまちがっている証拠だと普通は考えるものじゃないのですかね?
それなのに動労千葉はすばらしいだけを繰り返す「前進」の考え方は全然理解できないと思ってしまいます。

投稿: kko | 2008年1月22日 (火) 08時01分

 やはり、かくある派との違いや、サミットというイベントをねたすえた、暴露を常にしてゆくのが党派であると考えると、そういうチャンスを座視しているのはおかしいと考えます。80年代でも、レーガン来日阻止、全斗かん来日阻止、サミット粉砕という、見えやすいイベントを通じて、ことの本質を、体をはって戦って、示してゆくのが党派の任務です。
 欧米では、反グローバリズムでそういう動きは、依然継続しています。
 大衆運動は、所詮、まKぇるものです。しかし、それを通じて、シンパ層が風呂狩り、そして、最後の1回、勝てばいいのですよ。
 そうすると、政治だけでなく、文化、演劇、生活、地域、近所付き合い、教育、すべての価値観が変わり、脱構築されるのです。

 そういういみで、洞爺湖サミットへの言及がすくないのは、怠慢です。

投稿: 蓑田植 | 2008年1月22日 (火) 00時48分

 ROM人さん、妥協なのか変節なのかが気になるところです。単に妥協であるのなら良いのですが、被抑圧民族人民との連帯は「妥協」で捨て去れる物ではないと思います。
 それから去年のドイツハイリゲンダムでしたか、サミット開催地では万余の人々がグローバリズム批判のために結集して列車を止めるなどの騒動もありました。ですから開催地が何処であるかは関係ないんです。サミットその物が粉砕の対象であると思います。

 共産党が外国人参政権についてどう思っているのかは知りませんね。共産党の人に聞く方が確かですよ。

投稿: アッテンボロー | 2008年1月19日 (土) 21時58分

運動家であるか、政治家であるかの違いでしょう。運動家には妥協は許されないが、政治家は妥協の連続ですから。
第一、サミットを囲んだ所で周囲の国に不快感を与えるだけでしょう。沖縄では基地問題と結び付けられて、その他の国の賛成も得られましたが、今回はその様に非難されるべき事象がないですし。

ところで共産党って、やはり外国人参政権には賛成なんですかね?

投稿: ROM人 | 2008年1月19日 (土) 21時10分

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