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2008年2月20日 (水)

中国スターリン主義をどの様に批判するべきか

 先日来思案に暮れている問題がある。中国スターリン主義をどの様にして批判するかと言うことである。反帝国主義・反スターリン主義世界革命の立場から、革命的共産主義の立場から中国共産党を適切に捉えることが私に出来るだろうかと言うことである。実は、最近メールのやり取りをするようになった方との間で中国の問題を論じているのだ。この方も中国は「共産主義」でもなければ「社会主義」でもないという点で一致できているのであるが、「帝国主義」ではないかという問題意識を持っておられる。中国は確かにおかしい。だが安易に中国の問題を取り上げた場合反共主義に陥る可能性がある。ネット右翼共と同じような批判をしていては、私自身が社会排外主義に転落することになる。反スターリン主義を何処まで理解できているのかと言うことだ。この事は同時に反帝国主義も絡んでくる。今までに私が書いた文章の中から、帝国主義とスターリン主義に関する物を検索して読み直してみたのだが、いまいち反スタが理解できていないのではないかと思う。

 スターリン主義の本質は世界革命の放棄と一国社会主義の絶対化にある。そして帝国主義を打倒する立場に立っていないことから、帝の侵略策動に対して世界革命を対置するのではなく軍拡をもって対抗しようとする反階級的・反労働者的対応を取る。帝国主義本国の労働者に対する階級的信頼の上に立って、帝本国の労働者が必ず革命的祖国敗北主義の立場から決起し、侵略戦争を革命に転化することに期待するのであれば、つまり世界革命の立場から日本やアメリカの労働者を仲間として捉えているのであれば核軍拡をはじめとする軍拡は必要がない。中国共産党はその様な立場に立っていない。だからこそ「本質的に受動的で、対抗的に積極的である」というスターリン主義批判は今日でも成り立つと思う。「本質的に受動的で、対抗的に積極的である」と言うのは80年代のソ連スターリン主義を批判する際に用いられていた中核派の表現である。本来の共産主義の立場であれば、日米の労働者に対して自国帝国主義を打倒することを呼びかけるべきなのである。

 中国スターリン主義は現在のスターリン主義体制の下での「資本主義化政策」を取っている。その方針の中での経済成長と巨大な市場形成は、日米欧帝国主義による帝国主義間争闘戦の獲物として蹂躙されている。各国帝国主義が中国に資本進出し再分割の対象としている中で再び「半植民地」の様な状況に陥りつつあると言えるのではないだろうか。1月末から問題となっている天洋食品製冷凍食品に農薬のメタミドホスが混入していた件も、そう言った経済侵略下において引き起こされた問題として捉える必要がある。天洋食品は日本に輸出する大規模工場と言うことで、様々な点で中国政府の優遇措置を受けていたと言う。日帝の食品資本による植民地的収奪の対象としてあったということだ。「前進」2330号の「焦点」によると「最も重要な問題は、日本の企業がスターリン主義政権下の中国企業と結託して、中国の労働者や農民を徹底的に搾取・収奪すると同時に、日本の労働者人民の消費生活からも収奪を行っているという現実である。事態の真の原因は、末期帝国主義の新自由主義政策の展開のもとでの、日本資本と中国企業によるすさまじい大量消費と収奪構造、金もうけ主義にあるのだ。」「今回問題になった天洋食品も、農民工を雇い、連日、朝7時から夜10時までの長時間労働で、しかも賃金は月に100元(約1万5千円)であるという。40度の高熱があっても休むと賃金を引かれたとの証言もある。こうした過酷さに対して、労働者は争議を繰り返してきた。天洋食品は昨年12月にはかなりの数の労働者を解雇しており、今年1月から施行の『労働契約法』逃れをもやっている。」とある。

 「現代帝国主義論」(島崎光晴著・前進社刊)によると日帝が資本進出した中国の工場における劣悪な労働条件が紹介されている。かつての日本における女工哀史の様に無権利状態で働かされている中国人労働者。そしてその日系企業に対して労働条件改善を求めて労働争議に立ち上がった労働者に対しては中国公安当局が様々な弾圧を行い、逮捕投獄どころか文字通りの抹殺まで行われているという。帝国主義を肥え太らせるためであっても中国人民に対して過酷な収奪を行う、中国共産党は打倒の対象である。中国は今度こそ本物の共産主義による第二革命を必要としている。日本革命と中国革命の結合こそが獲得目標でなければならない。帝国主義打倒の世界革命の立場から中国スターリン主義を批判し尽くす必要がある。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 erkinさん、確かに荒らしは放置するのがよいのでしょうが、ついついムキになって相手をしてしまいますね。
 朝鮮スターリン主義も中国スターリン主義も打倒の対象ですが、その下で呻吟している労働者や農民は連帯の対象だと思います。何があっても差別排外主義に転落することの無いよう注意していきたいと思います。

 結論よ、スターリン主義体制を打倒するのはそれぞれの国の労働者がになう義務と権利を持っている。無責任に介入すべきだとは思わない。先ず何よりも日本革命のための闘いを全力で推進して始めて階級的連帯のエールを送ることが出来るだろう。自国帝国主義の侵略と十分に闘えていない現状では、残念ながら発言権は制限されるだろう。マルクスを本当に読んでいるのなら、その理解を聞いてみたいものだ。お前は何をしている。自国帝国主義と闘ってすらいないだろう。権力に媚びへつらって生きている人間がマルクスの名を出してくるな。

 tatu99さん、スターリン主義は官僚主義もその要素に含みますが官僚主義だけでスターリン主義が成立する訳ではありません。繰り返し述べていますが世界革命の放棄と一国社会主義の絶対化と結びついた時に問題となるのです。
 確かに中国社会自体が「格差社会」を選んでいる部分があります。それは共産主義の本来の理想とは全く違う物です。そして帝国主義との「平和共存」のために自国の労働者農民を犠牲にして取引を行っている訳です。
 経済侵略は実際に行われています。日本との商取引に留まらず、資本投下が行われそこから日帝は超過利潤を得ています。中国の人件費が安いことを利用して日本で生産するよりも安価な工業製品・農産物を得ています。そしてそれを日本の人民に売りつけたり工業製品を米欧に輸出したりしています。経済的に支配する階級が支配階級であるというのが共産主義の捉え方です。中国スターリン主義が、もし仮に「共産主義者」であったら工場における強搾取を認めはしないでしょう。共産主義とは労働者開放のための思想です。
 階級の死滅をもたらすのが共産主義社会です。ですから、tatu99さんが言うように「階級」支配が強化されているのであればそれは共産主義ではないのです。「国家と革命」を是非一読して下さい。 

投稿: アッテンボロー | 2008年2月22日 (金) 19時41分

中国スターリン主義を中国官僚主義と解説していただければ中国3000年の官僚腐敗主義であり、これだけは日本も及ばないと理解できます。

>日帝が資本進出した中国の工場における劣悪な労働条件・・・?
 
中国自身が格差拡大社会をさらに進行中でよろしいのでは、
中国がおかしいのは遠い過去は別としても(個人的な知識不足)戦後一貫しておかしい、民度が低いと考えます。むしろ国民が官僚に従順なことが民度が高い?
日本が経済侵略との視点は現実的でないし日本の力を過大視する必要もなく日本がどうあろうと中国の国内矛盾の問題です。
中国共産党支配自体が階級社会の強化でしかないし階級社会世襲制度のレベルは島国日本では及びも付かずその打破には過去の完全否定と新たな階級制度の確立でしか成し得ず、革命が起ころうと新たな圧制が繰り返されます。
見かけは巨大な統一文化国家、その実態は多民族複合、権力的異文化合体そして永遠の矛盾国家でしょう。
戦後日本の経済復興を考えると人口は一億以下が適正、人口十億以上の国家は内部矛盾で成立困難と思います。

投稿: tatu99 | 2008年2月22日 (金) 17時34分

「俺は日本人として日米が共犯として行っている侵略戦争をはじめとする悪政を批判しているのだ。」

で? 中国や北朝鮮の悪政は? 目を塞いで見てみぬ振りですか? 同じ共産主義だから?

反帝反スタ? 反スタの記事がどこにあるの?

共産党宣言を読んだときは、その理想の気高さに感動したもんだが、どう間違えば、共産主義国は何をしても批判しませんなどという卑屈な思想に成り果てるのか不思議だよ。
君はまさにスターリンの後継者だよ。頼むから二度とマルクスの名を口にしないでくれ。

共産主義国は何をしても目を塞いで見ない振りをする君のブログは、マルクス主義のひとかけらも存在しないから。
スターリン同士はきっと君を大歓迎してくれるよ。

投稿: 結論 | 2008年2月22日 (金) 17時24分

アッテンボロー様、あまり荒らし目的の方は相手になさらない方が・・・・生真面目な性格だと難しいと思いますが、時にはスルーというのもありだと思うのですが。

記事にあったこの部分
<<中国は確かにおかしい。だが安易に中国の問題を取り上げた場合反共主義に陥る可能性がある。ネット右翼共と同じような批判をしていては、私自身が社会排外主義に転落することになる。>>
正に激しく同意というやつです。感情論で言えば私だって中国も北朝鮮も大嫌いですが、(無論、一人一人の人間をみればいい人もいれば最低のやつもいます)批判する時は常に上記の危険性を考えたうえで批判していきたいと愚考するしだいです。
どれだけレッテルをはられても、”レイシスト”とだけは呼ばれたくないです。(他にもいくつかあるような気もしますが・・)
長文、失礼しました。

投稿: erkin | 2008年2月22日 (金) 16時53分

 トコトン愚か者だな。反省心と言うものがないようだ。俺は日本人として日米が共犯として行っている侵略戦争をはじめとする悪政を批判しているのだ。他所の悪口しか言えない能なしとは違う。自分の無能を反省することなく人を貶めて悦に入る惨めな生活を続ける事が恥ずかしくないか?

投稿: アッテンボロー | 2008年2月22日 (金) 15時45分

では、このブログで中国を批判している記事をあげてみてくれ。
一体何本あるのか楽しみだよ。
ついでに日本批判・アメリカ批判の記事と数を比較してみてほしい。

投稿: 結論 | 2008年2月22日 (金) 15時32分

 結論とやら、お前相当頭が悪いな。中国スターリン主義が打倒の対象であるとハッキリ言っているのに、なんで「批判できない」なんて結論になるんだ? 反帝・反スターリン主義というのは帝国主義もスターリン主義も打倒して本物の共産主義社会を作るという思想だ。

投稿: アッテンボロー | 2008年2月22日 (金) 13時18分

結局共産主義国へは批判できないんでしょ?
だったらこんなみっともない言い逃れしてないで、「自分は左翼だから、共産主義国批判はできません」とはっきり言ったらどうです?
中国がスーダンで虐殺に手を貸そうと、日本の領海を原潜で侵犯しようと、台湾の選挙にミサイル打ち込もうと、天安門で民主主義を求める学生を何人殺そうと、共産主義国には何も批判しないんでしょ?

投稿: 結論 | 2008年2月22日 (金) 11時47分

 中国が企業買収を手広く行うようになっていたとは知りませんでした。勉強不足です。かといって「帝国主義」だと言ってしまうと「赤色帝国主義論」になりそうですので、簡単な結論は出せないと思います。

投稿: アッテンボロー | 2008年2月22日 (金) 10時08分

いえいえいえ、中国の資本は日本の企業群を買収できるくらいの資本蓄積をしていますよ。

帝国主義側になったと考えてもいいかも知れません。(そもそも、レーニン主義的帝国主義論的枠組みがどの程度有効かは問われるべき課題でしょう。)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1215&f=column_1215_006.shtml

投稿: TAMO2 | 2008年2月22日 (金) 08時33分

 薩摩長州さん、中国スターリン主義は文字通り歪曲的創成・創成的歪曲の典型なのですね。
 歴史は繰り返すと言いますが、今の中国は中国革命以前の半植民地国家へと変貌しつつあるのではないかと思います。そしてその条件の中での取引のために「政治大国」「軍事大国」「経済大国」の虚勢を張っている様に思えます。
 最近の「前進」などではスターリン主義批判が弱いように思いますので、昔の文献を引っ張り出して再度学習しないといけないかなあと思っています。

投稿: アッテンボロー | 2008年2月21日 (木) 01時47分

修正です
帝国主義と一体となった人民の搾取収奪は、帝国主義の平和共存ここに極まれり

帝国主義と一体となった人民の搾取収奪は、帝国主義との平和共存政策ここに極まれり

投稿: 薩摩長州 | 2008年2月21日 (木) 00時23分

中国スターリン主義は、そもそも毛沢東が世界革命への展望をはなっからもっていなかったというところからスタートしているとのこと。もちろんスターリンのコミュンテルンの裏切り的指導に責任があるわけですけど。ソビエトロシアと比較するとロシアがまがりなりとも帝国主義の端くれであったのに対して、中国は植民地であったことから一国社会主義建設は困難を極めた。その困難を毛沢東の大衆運動の組織力と、農民への比較的緩やかな収奪によって乗り切ってきたと。常に左右にブレながら絶妙な舵取りが特徴であったと25年くらい前にistで読んだことがあります。

現在の中国は、金融資本と市場原理主義を導入し資本家が成長をはじめていますが、政治権力はいぜんスターリニスト官僚が握っている。そのかぎりにおいて、スターリン主義はいまだ健在。むしろ、帝国主義と一体となった人民の搾取収奪は、帝国主義の平和共存ここに極まれりということではないでしょうか。

投稿: 薩摩長州 | 2008年2月21日 (木) 00時19分

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