ええ加減にせえ! 警察・検察・裁判所 連続シンポジウムⅡ
これで法治国家といえるのか! 分断・差別をあおり、くりかえされてきた弾圧に団結と反撃を!
エル大阪(大阪府立労働センター)南館5階ホールは超満員であった。集会司会者が閉会前に発表した数字では240名を超える参加者がいたという。実際用意されたレジュメは無くなり、会場の通路や後方には座り込んで集会に聞き入る人でビッシリであった。私は反対する会の3・8関西トランスポート分会勝利報告集会のビラを配布するために5時40分頃に会場に到着したのであるが、ビラの綴じ込み作業はあらかた終わっていた。我が反対する会の事務局長の指示では6時までに入ればよいとのことであったが、それは甘かった。6時半開会にも拘わらず続々と参加者がやってきて受付を済ませる横でせっせとビラを綴じ込む。会場にいた人が手伝ってくれたので大分はかどった。
そして開始まで受け付け周辺を徘徊する。先ず受付の横で無料配布していた資料をごっそり頂戴し、去年の7・1反弾圧集会と10・12第1回シンポジウムの報告集を買う。もしかしたら7・1集会の報告集は10月に購入していたかも知れないが、重なっても構わないと思った。更に人民新聞の売り子さんがいて、新聞とイラク戦争の影で大もうけをした米企業の実態を暴いたDVDや9・11反米ゲリラに関するDVDを売っていた。その隣では昨年の10月17日に法政大学でのクラス討論で逮捕された労働者の報告集と、同じく逮捕・起訴された学生の支援のパンフレットも売っていた。新聞とパンフレットを購入したらリュックサックが一杯である。中身を整理しておけば良かったが、退職関係の書類や電車の中で読むための「共産主義者」が入っていたのは重たくなった原因だ。
集会の冒頭に関生支部が現在不当な政治弾圧を受けている斉藤建材闘争の記録と、関東大震災から80年を帰して03年に作成された朝鮮人虐殺の検証映像とが流された。阪神大震災では虐殺事件はなかったが、関東大震災では「不逞鮮人」として6600名もの在日朝鮮人が虐殺された。歴史を再び繰り返さないためにも今一度改めて学ぶ必要を感じた。その後パネリストの報告が始まったのであるが、それぞれ一つ一つが基調報告や特別報告として独立しているような非常に密度の濃い内容であった。
冒頭の報告は朝鮮総連大阪府連の国際部長朴さんである。「『北朝鮮』バッシングに乗じた朝鮮総連への異常な弾圧の実態と問題点について」と題したものであった。特に小泉訪朝によって金正日政権が日本人拉致事件を認めて謝罪したことと関連して差別排外主義が鼓吹されるようになった。例えば在日朝鮮人の女性が約一ヶ月朝鮮に里帰りするために持病の薬を大量に処方して貰い購入したことを持って薬事法違反、化学兵器の材料を密輸しようとしたなどと警視庁公安部がでっち上げを行った。訪朝した老女はがんと肝臓疾患を抱えており、その治療薬として強力モリアミン点滴薬と強力ネオミノファーゲンとを持ち出しただけである。
薬について詳しい人であればこれらの薬が化学兵器の原材料にならないことはお分かりであろう。だが薬事法違反という微罪で朝鮮総連の本部を始め数カ所を家宅捜査し、事件とは何の関係もない総連の資料を押収した。しかもそれをマスコミに事前にリークして混乱する様子をテレビで放映し、朝鮮総連が何かいかがわしい団体であるかのような印象操作を行った。「税理士法違反事件」・車庫とばし事件などでも同様のことが行われ、朝鮮総連は危険な団体であるとデマ宣伝を行った。警察に荷担したマスコミの責任も非常に大きい。
次いで部落解放同盟全国連合会寝屋川支部の木邨事務局長が登壇した。03年5月の寝屋川支部弾圧を始めとする連続弾圧について詳しく報告がなされた。先ず寝屋川弾圧は村の青年が正社員として就職できた先で仕事中に腰を痛め、どうしても痛みが引かないために2日の休暇を取ったところ、課長がやってきて「明日からこなくて良い」と解雇された。青年は労基署に指導を受け、同時に寝屋川支部にも相談して労災認定と解雇予告手当の請求を行い、当初はそれで丸く収まったのであるが、大阪府警公安部が会社に恫喝をかけて「恐喝として被害届を出せ」と迫ったのである。昨年の全国連中央本部中田書記長の逮捕でも高槻市の行政を飛び越えて大阪府警公安部が産廃の問題で逮捕し去ったのである。
政府・行政・マスコミが一体となって部落解放運動を潰そうとしている攻撃についても徹底して糾弾がなされた。大阪の飛鳥会や京都市・奈良市の事例を出して部落民が犯罪者であるかのようなキャンペーンを行い同和対策事業の根絶を打ち出してきている。そしてその中で差別書き込みが4万件を超えた2ちゃんねるの状況なども報告された。かつては部落差別は国の責任であり、行政には部落差別を解消する責任があるとした同対審答申とは180度違い、部落民に対する同和事業の撤廃・現業労働者への採用基準が甘かったなどとして差別を煽るようになっているのである。
その中で解同本部派が屈服する中で奈良の古市支部・横井支部とが85年以来20年以上行ってきた狭山集団登校が06年は襲撃予告などによって中止に追い込まれたが、全国連古市支部を中心に、今年は村ぐるみの決起で集団登校をやり抜いた。更に同和住宅の家賃値上げ問題を巡っては奈良市は15名の労働者に対して給与差し押さえを行ってきたが、これに対してはみんなが資金援助を行って住宅闘争を闘っている。更にこれに連帯して奈良市従が組合決議を上げて連帯を表明している。部落の仲間と労働者とが一体となって闘いが前進していることが力強く報告された。住宅闘争は部落民が力を合わせて生き抜いてきた村を守る闘いである。寝屋川でも芦屋でも神戸の番町でも闘いは進んでいる。
最後の報告者は釜ヶ先地域合同労組執行委員長の稲垣さんから提起があった。民族問題・部落差別などは左翼の間でも理解があってそれなりに関心を示している人も多いことに対して、寄せ場の日雇い労働者については非常に関心が薄く、事実を知らないことによって差別が行われていると提起があった。よく世間では釜ヶ先を危険であるとか、怠け者が住んでいるなどと言うのであるが、危険なのは暴力手配師でありその背景にいる暴力団であること、多くの労働者はセンターと呼ばれる施設が早朝5時に開くのを待つために3時半から起きて暗い中をセンター集糞に待機して仕事を待っている。この事実だけでも釜ヶ先の労働者が怠け者ではないことが明らかである。
釜ヶ先にはあいりん職安が存在するのであるが、38年間一切仕事の斡旋を行ってこなかった。これは他の寄せ場に存在する職安が少ないとは言え仕事の斡旋をしていることに比べて以上である。そしてその為に手配師等によるピンハネが横行し、そもそも提示されていた仕事内容と違う事をさせられている。これは職安を通じての正規の斡旋であれば避けられることである。更に飯場で泊まり込みで働いた労働者に「今は金がないから」として賃金不払いがなされたり、殺されて山中に埋められるなどの悲劇も起きている。今は職安の開く日には毎日仕事を斡旋するよう申しいれをしているという。また此処でも稲垣さんに対する警察の悪辣な弾圧が行われていることが報告された。
三人の報告を受けて弁護士の遠藤さんがまとめの提起を行った。此処に報告されたミン角事例はいずれも公安警察による弾圧を受けているという点で反弾圧の連帯がある。朝鮮人だけど権利が保障されていると言うのではなく、在日朝鮮の文化が文化として尊重されるのが当たり前の世の中が必要だ。朝鮮初級学校への強制捜査では児童生徒の名簿や保護者の名簿を押収して、親の勤務先に対して働きかけ、朝鮮学校からの転校を強制したりしている事例が多々ある。快活であった子供が転校によって暗く沈んだ表情になっていることもある。
部落民であっても権利が守られているというのではなく部落民がありのままに生きられる、村の文化を尊重されるあり方を自然に受け入れられる社会をつくろう。釜ヶ先が、生活保護の充実や正規雇用の進展によって解消するのならそれも良いが、釜ヶ先が好きで、日雇い労働者としての生き方に誇りを持っている人もいる。これはこれで尊重される社会が必要だ。ある時強盗にあった人が西成署に届けを出したところ蹴飛ばされて追い出された。みんなで抗議に言ったところ機動隊が出てきて、労働者も百数十名集まり騒然となった。その時稲垣さんに何をしているんやあんたの闘う場所は此処と違うと言われた。弁護士として裁判所で闘うのが私のすることだ。
今日問題となっているのは、部落民であれば日本に国籍がある、在日朝鮮人の場合は朝鮮の後ろ盾があるのだが、不法滞在の人々の問題が重要になっている。オーバーステイの問題である。既に日本で何年も生活し、子供も成長している場合、日本で暮らす権利がある。処が警察や入官によって捉えられ特別在留件を与えられる稀なケースはあるが殆どは強制送還である。これらの人々の問題についても一生懸命に取り組んでいきたい。と結んだ。
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2007年10月13日 (土)
ええかげんにせえ! 警察・検察・裁判所 連続シンポジウム Ⅰ2007年7月 2日 (月)
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コメント
なのなの勢力さん、補助金などで利権漬けにしている日本の政府のやり口が問題を複雑にしていると思います。
キーポイントは本当に難しいですね。
投稿: アッテンボロー | 2008年2月 4日 (月) 10時20分
ご無沙汰様です。
いいレポートだと思います。メシを食うために原子力を受け入れる青森県(主に行政サイド+関連建設業者ですが)と、同和事業に頼って生きざるを得ない(というか、積極的に寄生する?)人の姿がだぶって見えます。私は、そうした姿に、来たくて日本に来てるんじゃない(来るしかなかった?)「不法滞在」の外国人の姿や寄せ場の労働者の姿がさらに重なります。
> 部落民であっても権利が守られているというのではなく部落民がありのままに生きられる、村の文化を尊重されるあり方を自然に受け入れられる社会をつくろう。釜ヶ先が、生活保護の充実や正規雇用の進展によって解消するのならそれも良いが、釜ヶ先が好きで、日雇い労働者としての生き方に誇りを持っている人もいる。これはこれで尊重される社会が必要だ。
ここがキーポイントなんでしょうなぁ・・・。わかってはいても、なかなかいい解答が出せないところであります。
投稿: なのなの勢力 | 2008年2月 4日 (月) 01時57分
TAMO2さん、ヤクザその物は大嫌いですが、そうならざるを得なかった成長環境を考えた時に、如何にして更正させるかと言うことは重要な課題ですね。組坂委員長だけではありませんで、全国連のある中執も解放運動を始めるまでは暴走族に入っていてぐれていたそうです。誰もがありのまま生きることの出来る社会を何としても実現したいですね。
tatu99さん、不法滞在の外国人の問題を取り上げると少々長くなるかも知れませんがお付き合い下さい。
日本にオーバーステイなどの形で「不法滞在」している人々は母国では生活が苦しいから仕事を求めてやってくる訳です。ではそれらの人々の母国は多国籍企業によって経済的に支配されています。例えば日本ではパーム椰子を原材料にした洗剤などが「自然に優しい」と言って売られていますね。ですがその栽培地は山一面がパーム椰子を植えるという形で自然が破壊されている訳です。日本でも杉ばかりを大量に植えた植林政策の弊害を聞くことがありますよね。花粉症の問題など。
フィリピンの場合バナナ栽培のために現地の人々が食べるような農産物を栽培する事が出来ず、農民はドールなどの国際農業資本の下で働いています。元々自作農であった人々が様々な形で農地を取り上げられ、今までは自給自足できた経済が破壊されています。当然の話ですがバナナ農園で働ける人の数は自作農時代の数分の1で、残った人々は失業してスラムなどで生活しています。仕事を求めて海外に移住するしか生活の道がない訳です。中南米などでもこれはまったく同じです。
帝国主義が、新植民地支配体制という物によってアジア・アフリカ・中南米などの貧困を作り出している訳です。そして日本の大資本は例えば「研修」などの形で低賃金の外国人労働者を「合法的」に雇うことが出来るのですが、中小零細資本に対しても仕入れ価格の削減を求めています。結果として中小零細資本も日本人労働者よりも安い賃金で働かせることの出来る外国人労働者を雇用します。仕事のあるところに人が集まるのは自然な現象です。日本に外国人が流入してくるのは止めることの出来ない現実なのです。
さて、労働基準法は国籍関係なく労働者の権利を保障する法律なのですが、「不法滞在」の外国人労働者の殆どはその法律の枠外で働かざるを得ません。「不法滞在」がばれると強制送還が待っている訳ですから権利を主張することも出来ません。これを利用して列悦で低賃金の条件でこき使っている資本にこそ責任があると考えます。
母国で生活でき無くさせたのも帝国主義であるし、日本に行けば仕事があるからと言って連れてきたのも帝国主義です。勿論それぞれの国の形態は違いますが、基本はそう言うことです。それら好むと好まざると日本にやってきた人々は帰国しても生活基盤のない人が殆どです。それならば生活できる日本で暮らせるようにすべきではないでしょうか。日本が「単一民族国家」であるという神話をいつまでも信じて、それにそぐわない人々を排除するという考え方こそ改める必要があると思います。
移民問題の本質的解決は、帝国主義の世界支配体制を転覆しない限りあり得ないと思います。
ヒロさん、いつもご覧頂き有り難うございます。集会の内容はICレコーダーに録音していますので、本当なら全て起こして掲載したいほどです。事務局が報告集をつくっていますので、取り寄せることが出来ましたら是非ご一読下さい。事務局は関生支部にあります。
公安を始めとする警察権力の横暴を監視し、食い止めるべき左翼勢力の衰退は本当に残念なことです。左翼の側に力があればこのような違法弾圧を阻止する陣形も出来るのですが、今は少数派からでも始めていかなければなりません。いつか形勢逆転に持って行きたいと思います。
投稿: アッテンボロー | 2008年2月 3日 (日) 17時50分
更新ごとに拝見させて頂いております。
かなり中身の濃い集会でしたね。文章を拝見して、やはり社会的弱者に対する警察権力の膨張の実態が暴かれていたと思います。
背景の一つには左派勢力の後退が挙げられると思います。
権力を監視し、チェックする側が弱くなり、権力の濫用を引き起こしているのだと思います。
広汎な労働者が結集し団結して闘う体制作りが急務だと思いました。
投稿: ヒロ | 2008年2月 3日 (日) 14時31分
>不法滞在の人々の問題が重要になっている。オーバーステイの問題である。既に日本で何年も生活し、子供も成長している場合、日本で暮らす権利がある。
時効というのでしょうか?ネット右翼的立場からは納得できません。
『特亜三国は永遠に日本に追いつけない』これはネット右翼的思考ですが、左翼を自認される方々も某国は生活レベルが日本に追いつかないゆえに日本滞在を認めよとするのでしょうか、果ては地方参政権を寄越せと。
人民の戦い努力により必ずや近い将来に日本より裕福な住み易い国になる、早期の帰国こそが国の発展と本人の幸福であるとされないのであれば左翼といえどネットウヨと通底する部分があるのでしょうか。
投稿: tatu99 | 2008年2月 3日 (日) 14時07分
部落の話や、朝鮮人当該にゲンナリするほど悪評を聞いた総連の話は離れて。この言葉、いいですねえ。これこそを「解放」と言うんでしょうね。
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部落民であっても権利が守られているというのではなく部落民がありのままに生きられる、(略)これはこれで尊重される社会が必要だ。
投稿: TAMO2 | 2008年2月 3日 (日) 11時31分
憂楽嘲(ごまめの翁)さん、結局退職してしまいました。当面は病気療養に努める予定です。ブログは気が向いた時に更新という感じでしょうか。色々ありますが今後ともどうぞよろしくお願いします。
まつきさん、JR総連の関係、詳しい事情は分かりませんが、色々とあるようですね。ですが私は奴等のとった分割民営化時点の行為は何があっても許せません。情報が錯綜していますがこれからも徹底的に弾劾していきたいと思います。
投稿: アッテンボロー | 2008年2月 2日 (土) 23時26分
雑誌『創』が中心になってやっていた、この名前の集会の関東版、なぜかいつもJR総連の浦和事件の被告も来ていたんですよね。それをどう評価するかは非常に難しい問題ですが...
投稿: まつき | 2008年2月 2日 (土) 22時36分
アッテンボローさま
コメント遅れてごめんなさい。
長年勤めた郵便局退職されたそうですね。
民間に移行し戸惑いもあったかとおもいます。以前から気になっていましたが、貴兄の書き込みの中で、病弱な感じがしていました。
これから時間は有りますから、十分に充電して、次へのステップ期待しております
投稿: 憂楽嘲(ごまめの翁) | 2008年2月 2日 (土) 20時14分
身近にヤクザがいる生活をしていないので分からない部分というのも沢山ありますが、解同本部派の組坂委員長がヤクザなどのアウトローを更正させてきたのも解放運動の功績であると話していたのを雑誌で読んだことがあります。ですからTAMO2さんが言われる部分も分かる面があります。
難しいのは内部からの腐敗ですね。中核派の場合与田問題という物が起きていますから。外部の目が行き届かないために腐敗しているかどうかが分かりづらいのは困ったことです。かといってガラス張りの組織では革命運動は成り立ちませんからね。痛し痒しです。
投稿: アッテンボロー | 2008年2月 2日 (土) 17時15分
いやあ、大枠でお話には同意できるのですが、ヤクザねた にはちょっと引っ掛かりを覚えます。ある程度、ヤクザが身の回りにいる環境で育っているもので。(肉親ではなく、ご近所に。)
水平社やその後継の解同は、ヤクザとは不即不離で、個人的にはそれで仕方ないと思っています。問題はそんなところにあるとは思っていません。ちなみに、「解同は信頼しないが、組坂氏は応援したい」です。なぜなら、組坂氏はヤクザと付き合うことによってしか、ヤクザ問題は解決できないと言っているからです。
かの運動団体の問題は、「外部性」のなさにあります。支持できないのはそういうところです。それはヤクザ云々などに代表される「外部からの腐敗」ではなく、内部からの腐敗に対して非常に脆弱な、左翼組織に典型的な問題でもあります。
投稿: TAMO2 | 2008年2月 2日 (土) 13時49分
TAMO2さん、どんな組織や団体にも腐敗した分子というのは混じっています。大衆団体であればあるほどそうですし、差別によってぐれてしまった層も包含する解放同盟のような運動体の場合、ヤクザと関係している物も入り込んでくるでしょうね。ですがその意味で言えば運動体を体制内化するために資本や権力が飴と鞭とで取り込んだ結果だと思うのです。労働運動でも連合や全労連の幹部は文字通りの「労働貴族」です。
問題なのはそれらの裏切り者との闘いを常に繰り広げることが出来るかどうかだと思います。
その上で、従来の解同本部派の様な物取り主義では運動が行き詰まるのも当然だと思います。資本家階級の余裕が無くなっている訳ですから。その現状をどの様にして突破するかと言うことが今現在の重要な問題ではないでしょうか。
投稿: アッテンボロー | 2008年2月 2日 (土) 13時02分
大阪人として、部落解放同盟(全国連はいわずもがな)が「信頼できない」と前置きして、以下のコメント。
いわゆる同和事業が銭金に繋がる問題から大きく転換すべきと主張されている人は、運動内部にもおられます。小生も同意します。完全に転換期に入っていることは、小生は信頼できないとはいえ、解同なども本当は認識しているんじゃないですかね。
http://www.yamashitatsutomu.jp/
http://www.nponara.or.jp/kenren/index.htm
関連する自前ブログの読書メモ
http://red.ap.teacup.com/tamo2/621.html
http://red.ap.teacup.com/tamo2/605.html
http://red.ap.teacup.com/tamo2/436.html
投稿: TAMO2 | 2008年2月 2日 (土) 10時49分