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2008年3月20日 (木)

チベット動乱についてのメール続編

 昨日に引き続きチベット問題について頂いたメールを掲載する。チベットの宗教的指導者であるダライ・ラマが独立を主張していないため、独立運動とするのは判断が難しいため、昨日に引き続き「動乱」と表現する。以下はその全文である。

 昨日は掲載ありがとうございました。拙いものですが続編を書いてみます。

 チベット民族の中国政府への抵抗は発端だったラサが鎮圧された後周辺各省へ広がりを見せている。中国政府は「ダライラマ一派」による「国家分裂」を狙った行動と声高な非難を続けているが、それは事実と異なる。過去から今日までダライラマが求めているのは中国憲法に明文化されている「高度な自治」の実現である。つまり「独立」を求めてはいないということである。他方中国内のチベット民族や亡命中のチベット人の中には、ダライラマの主張とは異なり「独立」を志向する人々が多数存在することも事実である。四川省で一人のチベット僧侶を取材した共同通信の記者は僧侶が「目的は独立だ」と述べたと配信している。

 実はここにチベット問題の困難さの一端がある。精神的支柱であるダライラマは仏教徒の指導者として「非暴力」を常に主張してきた。過去の流血惨事の際にも一度たりとも行動を喚起するメッセージを発したことは無い。自身はチベット問題解決のために高齢(72歳)れにもかかわらず積極的に諸国を訪問し常に「非暴力」での問題解決を訴えている。日本、ロシアを除く主要先進国の国家元首と会談を重ね外交努力での問題解決を模索している。実は日本にも亡命政府の大使館的役割を担った「ダライラマ法王日本代表部事務所」がある。

 中国の民族問題は長きにわたり日本国内では皇室問題同様メディアにとっては「扱い禁止(放送禁止)」に近い問題であった。台湾については中国政府が「領土の一部だ」と主張しようとも台湾で完結した統治がなされているため、日本政府も表向きは「一つの中国」として国家として承認していないものの現実的には経済、政治両面で深い関係にある。他方チベット、モンゴル等中国領土内での民族問題については外交レベルであっても「内政干渉」の一言で片づけられてしまい、それを取材しようと試みる大手メディアにはビザが下りないし、報道関係の中国駐在員の中には民族問題を扱ったため国外退去になった人もいる。次第に関心自体が低下する中で時間が経過し、取材できなのだから報道出来るはずもなくしたがって多くの日本人はこの問題についての知識が乏しかったとも言える。しかし少数ではあるがチベット難民を深く掘り下げる仕事をしているフリーのジャーナリストもいる。

 更に言えば「チベット問題」は長きにわたり日本国内では右寄りの人々の占有領域であった。共産主義に反対する立場からチベット問題を支えるという構造が長く続き、市民運動や民主化運動に関心のある人々からはやや距離が置かれてきたことは事実である。ことチベット問題をに関しては現時点でもどちらかといえば護憲政党などよりも、自民党や民主党に関わりを持つ人間が多い。前述の「ダライラマ法王日本代表事務所」初代代表は先の参議院選挙に国民新党から立候補したペマギャルボ氏であった。日本で選挙に出るということは帰化されたのであろうが、氏は「代表事務所」代表在任中に公金を横領し、ダライラマからその職を解かれ(解雇)亡命政府からは追放されている。現在も大学教員であり、先日は安倍前首相などとチベット問題を語っていたらしいが、このような現象に象徴される日本におけるチベット難民問題の過去があったということはあまり知られていない。難民の代表たる亡命政府の中にも様々問題があることは事実である。

 難民にとっては支援者が右翼であれ左翼であれ、「生き残る」ことがまず前提であるから、我々は軽々しく批判は出来ないし、日本の非右派勢力が長きにわたりこの問題を無視していたことも反省を求められるであろう。事は単純ではなく、きれいごとでもないのである。パレスチナと異なり住む土地それ自体を奪われた民族が他国で「亡命政府」を樹立し敢えて「独立」を口にせずに問題の解決を目指すというのは、甚だ困難な道のりであるに違いない。

 ダライラマは数年前から口にしていた政治的引退を更に進める形で「この事態が収束しないならば私は政治の表舞台から引退する」と先日語った。「非暴力」により問題を解決しようとする仏教指導者の方向性が現実の強力な中国政府に実効力をもちうるのかどうか。目が離せないと同時に我々も他人事としてではなく、隣国での惨事にどう自分が関われるのかを考察する必要があのではないだろうか。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>左翼的文化人の多くは右翼・保守反動勢力を利することを恐れて批判するのを我慢していましたが、逆にそれを支配階級に利用されました。

 今の民主党の汚沢とかルーピーさんと同じにしか見えませんね。
 その時批判しないで後から「あれはああだった」など言っても、ただの言い訳でしかありません。

>墨で書かれた戯言では血で書かれた真実を隠すことは出来ない。
 流れてもいない血を捏造してきた貴方方がまぁ良くも言えたものです。
 いまだに半島併合は日本による武力侵略で、在日の大半は強制連行で連れてきて、南京では20万人も殺されたと信じているんでしょうかw
 何人分の量か、そもそも誰のものかすらも分からない血よりも、確実に数えられた統計と公文書の方がよっぽど信頼性があります。
 血を使うなら、誰の血か、いつの血か、どうして流れた血かを論理的に説明しないと。
 そうでなければただの感情論でしかないですね。


 それはそうと、今の民主党はどうですか?
 せっかく住民の合意がとれた辺野古移設は崩壊。
子供手当の財源確保のための大増税。
アラブにおける人材パイプの崩壊。
口蹄疫による畜産産業の壊滅。
事業仕訳による科学技術産業における強力な締め付け。
新規公務員採用半減による雇用悪化。

さらに公務員の配置を政治家が決めれるナチ法が通りそうですが。

自民がダメなんじゃない、民主に政権をとらせちゃだめだ。
自エンドなんて馬鹿なことやってると日本が滅ぶ。
理想ばかりで現実を見ず、自民が落ちれば民主が政権を取ってしまうのに、延々と自民バッシングをやってたのは何処の誰でしたっけ。

こんなことやってるから、若い人間から「老害」なんて言われるんですよw

投稿: ROM人 | 2010年5月14日 (金) 13時34分

  tjanさんは中国スターリン主義か日共スターリン主義の支持者のようですね。ソ連スターリン主義がカチンの森の大虐殺を行ったのも革命的左翼の間では60年代には公然の秘密でした。左翼的文化人の多くは右翼・保守反動勢力を利することを恐れて批判するのを我慢していましたが、逆にそれを支配階級に利用されました。

 墨で書かれた戯言では血で書かれた真実を隠すことは出来ない。

 魯迅による帝国主義批判ですが、これはスターリン主義批判においても当てはまるでしょう。

投稿: アッテンボロー | 2010年5月14日 (金) 10時44分

>事実として中国共産党はチベット民族に対して断種政策を行っています。チベット人女性を強姦し、中国漢族との混血児を産ませたり、チベット人男性を抹殺したりしています。これはマルクス主義でしょうか? 共産主義でしょうか? 私は断じて否であると思います。

本気でそんなことを信じているのですか?本気でそんなことを信じているとするなら、あなたネット右翼と変わりませんね。

投稿: tjan | 2010年5月 2日 (日) 23時59分

 とむさん、またしても偽物が出現したようで、混乱が生じてしまったようです。
 私はレーニンが「帝国主義と民族・植民地問題」やレーニン最後の闘いと言われるスターリンとの対決の時期を参考にして自分の論をまとめてみました。レーニン最後の闘いに関しては「レーニン遺書物語」「レーニン最後の闘争」などを参照して下さい。スターリンがレーニン晩年の到達地平にほど遠い事がお分かり頂けるのではないかと思います。スターリンは「民族問題に関する批判的覚書」などの時期にユダヤ人ブントの問題を扱った事を下敷きにして民族問題を考えているのではないでしょうか。単一の党を形成するという問題意識の元にレーニンが組織論と民族論の融合を計っていることに対して、スターリンは兎に角民族的差異を認めないという乱暴なやり方をしているように思うのです。
 民族の壁を乗り越えて団結と統一行動を取ることは非常に重要です。それが民族自決権を尊重し、分離独立の権利を保障している限りにおいて国家合同があり得るというのがレーニンの立場だと思います。そして民族の発展段階が資本主義的に見ても遅れているからと言って援助をしなくて良いという物ではないと思います。チベットに対してはあくまでも粘り強く封建遺制の克服を啓蒙していくべきではないでしょうか。それは決してマルクス主義から逸脱して民族主義や宗教に屈服した物とは言えないと思うのです。
 事実として中国共産党はチベット民族に対して断種政策を行っています。チベット人女性を強姦し、中国漢族との混血児を産ませたり、チベット人男性を抹殺したりしています。これはマルクス主義でしょうか? 共産主義でしょうか? 私は断じて否であると思います。チベットに対する助力はあくまでも暴力的・強権的押しつけを排除して行うのが共産主義の立場であると思います。

 やまのんさん、ご指摘どうも有り難うございます。どうも2チャンネルで大きく紹介されてからマナーの悪い人が沢山やってきてしまったようです。2チャンネルにも僅かですが評価すべき点はありますが、名無しや騙りが横行している無法地帯状況はどうも好みではありません。お気づきの点がありましたら今後も何なりと仰って下さい。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月24日 (月) 21時44分

とむさん、
一つ上の「2008年3月24日 (月) 20時01分」の「アッテンボロー」は、偽者だと思いますよ。

以前に「私のハンドルを騙った書き込みは削除する」という記事があります。ここには他人のハンドルを騙って議論を混乱させる卑劣な輩がいるようですね。内容で判断しましょう。

投稿: やまのん | 2008年3月24日 (月) 20時57分

アッテンボローさん。無職なんだねと言われても、どう返せばいいか困ります。どのような回答がお好みでしょうか? いずれにせよ、なにか気に触った書き込みになっていたとすれば、その点、お詫びします。ただ、どうやら私の文章のなにかがアッテンボローさんの気分を害してしまったようなので、これで私の書き込みは最後にします。コメント欄を汚し、申し訳ありませんでした。

投稿: とむ | 2008年3月24日 (月) 20時15分

皆さん。コメントありがとうございます。

TAMO2さん。コメントありがとうございます。しかし、すみません。私には、なぜあえて1918年のレーニンの演説を持ち出されてきたのか理解に苦しむところがあります。TAMO2さんが引用されている演説はマルクスからの逸脱としてトロツキーに批判されているものではありませんか? それともTAMO2さんは、マルクスや初期レーニンではなく、後期レーニン、すなわちスターリン主義に道を開いたレーニンの思想が共産主義的に正しいと主張されたいのでしょうか?

アッテンボローさん。コメントありがとうございます。しかし残念ながら私の疑問は依然として残ったままです。マルクス主義を拒否し、宗教を優先するという考えをアッテンボローさんは、どのような理由で許容されるのでしょうか? 民族が違うからという理由なのでしょうか? 民族が違えば、共産主義革命(世界革命)から遅れてもかまわない(内在的力が強まるまで)とおっしゃっているという理解で良いのでしょうか? 本当にそれでよいのでしょうか? 実際、労働者としては民族の壁を越え、同じ状況で困っているかもしれないのに、チベット人だから後でいい(自分たちが気がつくまでは放っておけ)ということなのでしょうか? 暴動を起こしているのは一部の少数者なのに、それを放置して大多数の物言わぬ労働者を救済しないということなのでしょうか。

くどくて申し訳ありません。もう一度だけお伺いします。チベットにおけるマルクス主義からの分離活動(中国共産党がニセかどうかは別にして、本質的には非共産主義的な活動)に対して、アッテンボローさんが支持される理由が知りたいのです。

投稿: とむ | 2008年3月24日 (月) 19時22分

 とむさん、中国共産党がニセ共産主義のスターリン主義であると言うことを述べて事で躱したつもりはないんです。現時点ではチベットの歴史や宗教について殆ど知らない状態ですから、無責任なことは言えない訳です。ただ、この間チベットの民主化運動・独立運動の支援を続けてこられた方に教えてもらったところでは、ダライ・ラマの主張する非暴力での「自治権確保」の主張に対して不満を持ち、先鋭化している若者層が膨大にいるようです。宗教者という寄生者が以前のような形で復権するとは思えないというのが今の時点で言えることでしょうか。
 マルクスの場合はアイルランド問題についてカトリックが大勢を占めるにも拘わらずイギリスに尤も打撃を与えて革命に近づくためにはアイルランドの独立を支持する必要があると言っています。レーニンはロシア国内の少数民族、その殆どはイスラム系の民族でした、に対して民族自決の原則から独立或いは民族の自治を最大限保証しようとしました。私が思うのには、少数民族(この場合資本主義化していない民族など)の発展は内在的な力を尊重する必要があるのではないかと言うことです。外部から武力によって押し付けた「シンポ」や「民主化」などと言う物は結局の処民族抑圧の一形態でしかないと思うのです。一番良い例が米帝による「イラク民主化」ではないでしょうか。

 naokoさん、初めまして。宗教問題についてのご意見興味深く拝読しました。私自身まだまだ未熟ですので今後も宗教と革命との問題について学び、考えていく必要がありますが、貴重な示唆を頂けたと思います。宗教も創生期は革命的であり、時の権力者と闘って社会を進歩的要因となっていた時代があります。その様な点で言えば宗教の中にある、共産主義が確立されていない民族や社会の間における宗教の持つ革命的側面という物も見落としてはいけないように思います。

 戦闘的無神論者さん、確かに宗教は殆どの場合現実の社会問題を根本的に解決する力を持たない存在であると思います。ですが、貴方は一向一揆をどの様に評価されるのでしょうか。百姓持ちの国を100年にわたって維持した物は一向宗の信仰の力でした。またキリスト教の中でも危機神学・解放の神学などのように自ら武装して反動的国家権力、大抵の場合米帝の傀儡政権ですが、と闘いに立ち上がっているキリスト者達もいます。三里塚闘争などでは個人となった戸村一作委員長はキリスト教の牧師でしたし、官実の中心を占めている人々もキリスト者が多いのです。すべてが反動であり、宗教は抹殺されなければならないというのは極論ではないかと思います。

 とむさん、マルクス・レーニンの宗教に対する立場はあくまでも宗教は私事であると言う物だったように思います。個々人が信仰する自由は認める物の政教分離を徹底して行う考えであったと思うのです。私自身全集を読破するほどの勉強家ではありません。その時々の問題意識に従って古典の一部を読んでいるに過ぎません。ですからマルクス・レーニンの思想の全体を体得している訳ではないのです。現時点で言うならば、中国スターリン主義によるチベット民族抹殺を目指している今の民族政策は間違っていると思うのです。私の場合共産主義の民族論に照らして、正しいのか間違っているのかを判断するよう努力しています。レーニンは粘り強い教化で民族問題を乗り越える事を主張していたと思います。

 TAMO2さん、いつも古典の紹介をしていただきどうも有り難うございます。力量があれば全集も読破したい物ですが、今はつまみ食いで我慢するしかないかと思っています。今後もご教示の程お願いします。

 ROM人さん、チベット問題については署名など出来る範囲でのことは協力していくつもりです。ただチベット国旗をブログに貼り付けるというのは私のパソコンのスキルではちょっと出来そうにありません。以前にも少し書いたのですが、反共主義に陥らない形でちゅうごくを批判するのは非常に難しいようです。まだ今週の「前進」は読んでいませんが、何らかの見解が出ていると期待しています。

 naokoさんご本人の希望ですから二つの書き込みを削除させていただきますが、迷いつつ書いた物を含めてブレインストーミングくらいのつもりで気楽に書いて下さいね。

 まこと@アムネスティ日本会員さん、チベットにおいてダライ・ラマ14世が何故広範な支持を得ているのかについて知ること無しに、宗教であると言うことで切り捨てるのは間違っていますね。様々な問題を過去に含んではいても、社会の進歩に対して真剣に取り組もうとしている姿勢は学ぶべき点が沢山あるように思います。
 ただ、今の時代においても合理的・科学的な思考を抑え付けるような宗教は沢山存在しています。例えば典型的であるのが統一協会・創価学会・モルモン教・などではないでしょうか。勿論アメリカにおけるキリスト教原理主義者の存在もあります。宗教の危険性は未だ無くなっていないと思います。

 とむさんの最後の書き込みは、宗教の持つ危険な側面、後進的で腐敗的で寄生的な側面を常に注視する必要があると言うことだと受け止めさせてもらいます。今私が知る限りにおいてダライ・ラマ14世は非常に立派な人であるようです。ですが、後継者がどの様な人物になるかは分かりません。その時チベット仏教が反動として登場することがないとは言えないでしょう。ダライ・ラマ14世ご本人は政治から手を引く形での「宗教改革」のようなことを考えておられるようですので、それが実現することを期待したいと思います。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月24日 (月) 11時02分

皆さん、様々なご意見ありがとうございました。返事遅くなりました。

naokoさん。いえいえ。私の書き方が回りくどいので誤解を生じさせてしまったようですね。申し訳ありませんでした。

まこと@アムネスティ日本会員さん。私自身は現在のダライ・ラマ14世個人をどうこう言っているつもりはありません(そのような誤解を与えるような書き方になっていたとすれば、私の文章力のなさですから、その点はお詫びします)。そうではなく、制度的な意味でのダライ・ラマを頂点とする宗教的指導者層(特権階級)の存在を前提とするチベット宗教という宗教集団を問題提起しているつもりです。そして、この点はまこと@アムネスティ日本会員さんと意見を異にするのですが、どのような宗教であっても、組織化されることにより、信者を不労所得者を支えるための労働力と見なし、搾取の対象とすること、そして搾取を巧妙に隠すために信仰心を使うこと、この点は今現在でも(チベット仏教だけでなくどのような宗教であれ)程度の差こそあれ必ず発生するのではないかと問題提起しています。

投稿: とむ | 2008年3月24日 (月) 08時58分

「宗教は民衆のアヘンである」というマルクスが指摘した時代における「宗教」の内実を歴史的に把握する必要があるでしょうね。

マルクスが生きた時代と21世紀の昨今では「宗教」の実態も変遷していれば、民衆にとっての「アヘン」的位置付けの存在も変遷している。今の時代、宗教あるいは宗教組織そのものが人々の合理的・批判的精神を滅失させる存在ではありません。

そして、ダライ・ラマ法王を筆頭とするチベット仏教の社会的位置付けも状況の変化に応じて変わっています。ダライ・ラマ法王は嘗てのチベットには支配層の腐敗や堕落があったこと、なおかつチベット国内の改革も遅々として進まなかったことを認めた上で、チベットの「高度自治」が実現した暁には、政治は民選の議会に政治を委ね、自らは政治からは身を引くと明らかにしています。

社会のありようは時代によって変化するという認識を前提に社会を把握するのが、唯物論的・弁証法的思考というものなのではないでしょうか。嘗てのチベット支配層が腐敗していた歴史的事実をもって、ダライ・ラマ法王を全否定するが如き議論はいかがなものでしょうか。

投稿: まこと@アムネスティ日本会員 | 2008年3月24日 (月) 06時36分

>チベットで言えば、ダライラマを頂点とする僧侶団体が、まさに搾取者です。民衆は信仰によって、自らが搾取されていることに気がついていない。

これは誤解。
例えば、チベットの民話には、特権階層に虐げられている現状に対して憤りを露わにするものがあります。

それでも、なぜ圧倒的大多数の民衆がダライ・ラマに敬意を抱くのか。この民衆の思いが理解できなければ、チベットを理解することはできないでしょう。

投稿: まこと@アムネスティ日本会員 | 2008年3月24日 (月) 06時14分

とむさん、上の二つのコメント支離滅裂で、見当違いですね。申し訳ありません。
アッテンさん、よろしければこの連投を消去していただけないでしょうか。
コメント欄汚してすみません!

投稿: naoko | 2008年3月24日 (月) 01時29分

チベット問題について調べて、ここに舞い戻ってきました。左翼でチベット問題について言及してるところが余りにも少なすぎる。所詮は“自称”平和団体で実態は反米反日組織が殆どのようで。9条の会とか、無防備都市宣言ネットワークとか、マガジン9条とか、殆どの自称平和団体がスルー。勿論日本のマスゴミもスルー。あろうことか福田までスルーしやがった。

左翼の連中は信用ならないけど、アッテンボローさんならいけるかもと思い、宣伝にやってきました。

大規模OFF板【胡錦濤来日時に東京をチベット旗だらけにするOFF 】@ wiki
http://www8.atwiki.jp/tibet_wiki/

地方在住の私は残念ながら参加できませんが、アッテンボローさんも時間があれば支援おねがいします。ブログにチベット国旗を貼っていただくだけでも立派な支援になりますのでよろしくおねがいします。

投稿: ROM人 | 2008年3月23日 (日) 18時22分

まずはレーニンに耳を傾けましょうか。

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 宗教的偏見との闘いは、きわめて慎重にしなければならない。宗教的感情を傷つけるようなやりかたでこの闘争をすすめる人たちによって、たくさんの弊害がひきおこされている。闘争は、宣伝《プロパガンダ》によって、啓発によって、すすめられなければならない。闘争のなかに容赦なさをもちこむときは、われわれは大衆と敵対するようになるであろう。この種の闘争は宗教の教理による大衆の分裂を促進するが、われわれの力は統一のなかにこそあるのである。宗教的偏見のもっとも深い根源は、貧乏と無知である。この害悪とこそ、われわれはたたかわなければならないのだ。

(『第一回全ロシア婦人労働者・農村婦人会議における演説』、一九一八年十一月十九日)

投稿: TAMO2 | 2008年3月23日 (日) 17時18分

naokoさん。はじめまして。私の書き込みに対するコメントありがとうございます。
さて、個人の信仰に基づく良心は誰にも否定できないと思います。しかし、間違った教えに対する信仰は誰かが、正さなければならない。チベット仏教を他のカルト教団と同列に論じるのは失礼だとは思いますが、あえて言えば、カルト教団の信者達も信仰心という点では非難されるようなものではないはずです。問題は、誤った思想を信じているということでしょう。先のコメントにも書いたとおり、チベット仏教もたとえ教えがどのように平和的であっても、ダライラマという特権的な存在を前提とした宗教であり、自らは生産活動に間接的にも関与していないわけです。そのようなチベット仏教を捨て、生産活動を肯定し、実践的な考えを持つマルクス主義を信奉すべきだと考え、それに反対する勢力を一時的な暴力を用いたとしても教化すべきと主張するのがマルクスやレーニンの考え方のベースにあります。むしろ反対する勢力は抵抗勢力でしかない。そのように主張された場合、naokoさんはどう思われますでしょうか? それでもなお、間違った宗教を信じる自由を尊重すべきと思われますでしょうか?
いずれにせよ、アッテンボローさん自身の考え方をお伺いしたいと考えています。

投稿: とむ | 2008年3月23日 (日) 13時40分

いいですか、すべての宗教は抹殺されて当然の存在です。その信者も子供も含めて容赦してはいけません、宗教などというくだらないものを捨てるか、死ぬかのいずれかです。

アッテンボロー氏は宗教などという何の価値もない、非科学的で有害な教えに支えられた暴動を支持なさっている。これはマルクス主義者だというあなたの自己認識に矛盾している。

投稿: 戦闘的無神論者 | 2008年3月23日 (日) 12時07分

はじめてコメントさせていただきます。
今回のアッテンポローさんの三つの記事に感銘をうけました。
ところでとむさんのコメントに関してですが、およそあらゆる宗教が、社会的組織を形成したときから信仰の堕落が始まると言うのは自明の真理ではあります。
現世の利益・権力に対する欲望や、身内意識から起こる排斥などが結果的に弱者からの搾取を生みます。
しかし、こうした弊害を正していく力は、個人の良識や信条、思想・信仰から生まれることも、また確かです。
仏教の平等観や平和主義的世界観が、武装闘争による独立達成への道を、新たな殺戮と終わりのない悲しみ、そして新たな恥辱への道であることを悟らせている面も確かにあると思うのです。
理性や誠実さを伴わない宗教は麻薬です。
しかし、深い人間愛と誠実さに裏打ちされた信仰は人を生かす良薬でもあるのです。

そうした‘良心の声’が、今回アッテンさんにこの記事を書かせたように、世界の人々を動かす大きな力となるのだと信じます。

投稿: naoko | 2008年3月23日 (日) 07時49分

中国共産党は偽物。とうまくかわされてしました。少し残念です。ここまで言わなければいけないというのは、心苦しいのですが、あえて言います。
マルクスやレーニンにとって、キリスト教(カソリック、プロテスタント、ギリシア正教問わず)の教義が問題なのではなく、キリスト教を組織化している宗教的指導者層が問題だったはずです。つまり直接的にも間接的にもなんら生産に関与していない教会関係者が存在していて、その存在が搾取を行っていることに、民衆が疑問を持っていないことが問題だと主張していたはずです。
チベットで言えば、ダライラマを頂点とする僧侶団体が、まさに搾取者です。民衆は信仰によって、自らが搾取されていることに気がついていない。そのような民衆に対して一時的に暴力を行使するにせよ、搾取されていることを気づかせ、蒙を啓くことはマルクスの考えに則って正しいことだと主張された場合、それでもアッテンボローさんはチベット人の自治権の方を尊重すべきと主張されるのでしょうか?

投稿: とむ | 2008年3月23日 (日) 02時34分

 ゲバラさん初めまして。少し誤解なさっているようですが、私が「日帝」と言っているのは過去の大日本帝国のことだけではありません。日本帝国主義、つまり今現在の体制も含めて経済学用語としての「帝国主義」として批判しているのです。そして韓国や朝鮮・中国に対しては日本の過去の侵略・侵略戦争を心から反省し謝罪する事無くして未来はないと考えています。ですからゲバラさんに認められることはあり得ないと思います。それから、日本の過去と今現在の侵略を手批判すると直ぐに「在日朝鮮人」という人がいますが、革共同系の思想を持つ在日朝鮮人というのは殆どいませんよ。何故なら在日朝鮮人は革共同に加盟しただけで強制送還・国外退去処分になる可能性があるからです。

 とむさんようこそ、マルクスは確かに「宗教はアヘンである」と言っています。そしてチベット民族の場合チベット仏教が密接に生活の中に関わっているようです。祭政一致であるようですね。私の場合チベット問題について関心を持ち始めたのが一月ほど前のことで、ミクシーのフリーチベットというコミュニティーに加入して勉強を始めたばかりです。ですから細かい点については知らない点が殆どです。とむさんの設問のように問われた場合、中国共産党はマルクスやレーニンが提起した共産主義者にとっての民族問題の捉え方から完全に逸脱していると答えるしかないと思います。私は共産主義者であろうとしていますので、中国共産党が共産主義の原則をねじ曲げている事を批判しています。革共同の理論では、中国共産党や旧ソ連共産党、日本共産党など総じて「正当派」の共産主義というのは本来の共産主義ではなく、偽物であると捉えています。スターリン主義と言って共産主義の疎外体であると言うことです。本来の共産主義を復権させ、世界革命によって現代資本主義の矛盾を解決しようという立場です。「中国スターリン主義によるチベット人民虐殺を弾劾する」という記事がありますのでそちらも御覧ください。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月22日 (土) 21時12分

すごく、素朴な疑問です。

マルクスやレーニンは「宗教は麻薬」として、基本的にはそのような神がかったものからは距離を置くべきだとしていましたよね。宗教(信仰)のような形而上のものではなく、まさに形而下の現実を重視すべきだと主張されていたかと思います。

その上で、アッテンボローさんに質問です。チベットのダライラマ(及びチベット宗教を基本的には信仰しているチベット民族)と中国人(共産党員)どちらの主張が、アッテンボローさんは正しいと思われているのでしょうか?

投稿: とむ | 2008年3月22日 (土) 12時08分

これで中韓の嘘八百の歴史修正行為を弾劾したら俺はアッテンボローさんを認めてもいいよ。
俺は世界に誇る日本の伝統を守りたいし破壊したくないから、天皇陛下に対するスタンスは絶対に譲れないだろうけど。

投稿: ゲバラ | 2008年3月22日 (土) 01時09分

アッテンボローさんは真の左翼ですな。
ただ、過去の日本を日帝と称し韓国や中国の嘘の歴史を全く疑わずに鵜呑みにしている点でマイナス。まぁ自称左翼よりはマシですけどね。
ただこれでは嘘大好きな在日朝鮮人と思われてしまいますよ。

投稿: ゲバラ | 2008年3月22日 (土) 01時06分

 貧乏な勤め人さん、総じて右派のブログでは諸外国の欠点をあげつらうことが主流です。それに対して左派のブログの場合自らが所属する国、この場合日本帝国主義の行った犯罪に対して厳しいという傾向があると思います。この辺はどちらもダブルスタンダードというのとは違うと思うのです。
 右派は自らの欠点を覆い隠し、他国の欠点をあげつらうことで「愛国心」を煽ります。左派は自国の行った侵略や虐殺に重きを置くために他国のことについては鈍感な傾向があります。
 本当に必要なのは自国の犯罪に対しても厳しい態度を取り、他国の人権抑圧に対しても徹底して批判する立場であると思います。私はまだまだその境地に至っていませんが、今後とも人権抑圧に対しては可能な限り声を上げていきたいと思います。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月22日 (土) 00時39分

基本的に私はアッテンボローさんと逆の考えを持つ人間ですが人権問題に対してダブルスタンダードの独善に染まらずにきちんとチベット問題を書かれる姿勢は素晴らしいと思います。

私のようにランキングをクリックする方々が増えてきたようで順位が上がってきていますね。

投稿: 貧乏な勤め人 | 2008年3月21日 (金) 21時07分

 ふゆさん、情報提供どうも有り難うございます。後ほど拝見させてもらいます。今のところミクシーのフリー・チベットコミュなどで歴史的経緯を勉強中です。色々と学ばないといけないことがあって手がいっぱいになってしまいますね。本当に勉強不足・力不足を痛感します。

 まことさん、またぞろ陰謀論を言い多々ている人間が居るのでしょうか? かつてのチベットが農奴制のような社会であったことは確かに問題があるでしょうが、今現実に起こっている虐殺を肯定する論とするのは間違っていますね。ダライラマにしてもまさに翻弄されているとしか言い様がないでしょうし、「市民派」の中にその様なことを言う輩がいるのは許せませんね。あと、ご紹介いただいた本についても時間があれば勉強してみます。

 結論さん、反帝反スタは第一の課題が帝国主義打倒です。帝国主義こそが現代社会の諸問題の根源であると考えていますので、どうしても先ず日本が関わっている民族抑圧などについて取り上げることが多くなります。ですが、決してスターリン主義の問題を放置して良いという物ではありません。今後ともその辺をしっかり踏まえながらブログを書いていきたいと思います。ランキングの投票どうも有り難うございます。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月21日 (金) 16時08分

今のアッテンボローさんなら、反帝反スタの看板掲げてもいいよ。だれも文句いわんわ。

しかし、毎日投票して、このブログが順位上げていくと、愛着がわいてくるな(笑)

投稿: 結論 | 2008年3月21日 (金) 12時34分

投稿: まこと@アムネスティ日本会員 | 2008年3月21日 (金) 09時35分

AMLなど「市民派」系ネットコミュニティでは、ここに来て「ダライ・ラマ政権下のチベットでは著しい民衆搾取があった」だとか「ダライ・ラマはCIAと組んで怪しげな策動をしていた」だとか書き出している人がいますね。

中国共産党政権が「解放」と称して侵出する前のチベットの支配層が腐敗・堕落し、なおかつ差別と貧困に苦しんでいた民衆が多かったことは事実です。が、そうした状況に対する改革の動きがチベット内部にあったことも事実なんですね。

また、嘗て米国当局がチベットで工作活動をしていたことも、またダライ・ラマ法王の周辺がそうした活動に期待を寄せていたことも事実です。が、それはチベットが米国・旧ソ連・英国等の大国やインド等の周辺諸国の「パワーポリティックス」に翻弄されていた現実国際情勢の中でダライ・ラマ法王も行動せざるを得ないがための苦悩の選択だったのだと思います。

AMLなどには事実の一断片だけを取り出してチベットの解放を求める運動を恰も胡散臭いものであるかのような印象操作を行う向きもあるようですが、私には「ためにする議論」としか思えません。

投稿: まこと@アムネスティ日本会員 | 2008年3月21日 (金) 09時26分

チベット式
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/

チベット専門Blogです。
最近のチベット事情についてかなり踏み込んだ事情が書かれているので
読んだ方がよろしいでしょう。


他にも中国辺境のいいのがあったら紹介します。

投稿: ふゆ | 2008年3月21日 (金) 07時58分

 keichanさん、日中首脳会談の議題が領土問題になるかどうか、報道をみていないのでちょっと分かりませんが、あり得る話でしょうね。同時にチベット問題についても支持を取り付けようと働きかけるでしょうね。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月21日 (金) 01時17分

いつもお世話に成り、ありがとう。

胡錦涛が福田総理に会う目的を推察。
北京オリンピックへの協力依頼は、恐らく、表向きですね。
目的は、東シナ界の領土問題ですワ。

投稿: keichan | 2008年3月21日 (金) 00時49分

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