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2008年3月 3日 (月)

戦後革命期の遺産

 今日はまたしても海上自衛隊の護衛艦が接触事故を起こすという事故があり、またしても米軍兵士が不法侵入によって逮捕されるという事件があった。大阪扇町公園では先月沖縄で発生した中学生強姦事件に対する抗議集会とデモが行われた。本当は私も参加したかったのであるが今日も一日寝込んでいたために果たせなかった。病状を落ち着かせることが出来ない現状に焦りすら覚える。8日には反対する会が取り組む関西トランスポート勝利報告集会が開催され、私はそこで司会の任に当たっている。何としても体調を整え、出席を確実にしないといけない。

 先日社会保険事務所に行ったことを書いたのであるが、郵便局から離職票が送られてきたのは先週で、その為に妻の社会保険の扶養家族に入る手続きがまだ終わっていない。今日現在私は無保険状態である。健康保険証が無いと言うことが、医療を遠ざけると言うことを初めて知った。退職してから病院に行っていないのである。普通の人は三割負担であるし、私の場合は精神病者自立支援の補助があるために1回の通院に要する費用は千数百円であった。保険証がない状態で診療を受け、投薬を受けると二~三万かかる。ついつい我慢していたら薬も切れてしまい、鬱状態が抜けてくれないのである。最近問題になっている国保の資格証明書による一時全額負担という措置が如何に酷い物かを良く理解できた。資格証明書というのは国保の保険料を滞納した人から保険証を取り上げ、代わりに渡される証明書である。保険料を滞納するほど困窮している人が医療機関で一時とはいえ医療費を全額負担しなければならない状況で病院へ行くだろうか。多くの人は我慢して病気を悪化させたりしているという。国民皆保険制度がどれだけ多くの命を救ってきたのかと想像する。

 そして先日コメントを戴いた中にあった羽仁五郎の自伝的戦後史を思い出した。戦後日本において行われた数々の民主主義的改革、小泉政権が唱えた「改革」という偽物ではなく本物の改革の有り難みを実感した。45年の敗戦後日本は戦後革命情勢と呼ばれる時期を経験していた。既存の権威が敗戦によってメッキが剥がれ、天皇制ボナパルティズムによるマインドコントロールから脱した日本の人民は雪崩を打って日本共産党の指導の下に集った。米軍を解放軍と規定するなどスターリン主義による重大な誤りの数々がある中でも、広範な大衆が生きるために権利を要求し闘いに立ち上がり労働争議・農民争議が拡大した。日米帝国主義はその闘いが文字通りの敗戦革命に繋がらないようにするために多くの譲歩を行った。憲法の主権在民・平和主義をはじめとする様々な成果が勝ち取られた。本来は公選制が導入されるはずであった公安委員会・教育委員会の設置や労働法制の整備もその一環だった。東西冷戦の始まりとそれによる帝国主義の政策転換までに、今日の社会保障制度の殆どが出来上がった。

 天皇制を廃止できなかったという限界はあったにしても、戦後革命期の獲得物は巨大なものがあった。戦後の様々な労働者人民の闘いはこの時の成果をどの様にして守るかという物としてあったと言っても過言ではないのではないだろうか。よく支配階級やその提灯持ち達は、左翼勢力は反対しかしないとケチ付けを行うが、今より悪くするなと言う当然の要求である。新しい制度が導入される時には大抵の場合現状改悪が盛り込まれている。改悪を阻止するという点で、何でも反対でよいのだと私は思う。今の私たちの状況は戦後革命期の遺産を食い潰しているような物だろう。敗戦直後の竹の子生活のように一つ一つ権利や自由を手放すことで辛うじて命が繋がっている様な気がする。気づけば格差社会となって多くの物を失っていた。今までに失った物を取りもどすためには、戦後革命期に匹敵する膨大なエネルギーを人民の側が発揮する必要があるだろう。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 GOさん、目立つのは仕方ないですね。今のところ反対する会が私の戦場ですので全力を尽くすしかありません。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月 6日 (木) 00時04分

集会の司会をなさるのですか。がんばってください。でも目立ちますね。「リアル」でもモロ分かりですし…

投稿: GO | 2008年3月 5日 (水) 20時16分

 ヒロさん、今こそ労働運動の復権を勝ち取らなければなりませんね。そして真の革命党の建設ですね。

投稿: アッテンボロー | 2008年3月 4日 (火) 21時10分

 戦後多くの人民が立ち上がり人民の権利を闘い取ってきました。ただ、占領軍の政策による面も否定できません。
 しかし、朝鮮戦争から占領政策が逆コースに転換しても人民は権利を手放してはいけないと守り抜いた経験があります。
 現在、先人達が闘い守り抜いてきた権利が蹂躙されています。特に議会内の状況はほぼ翼賛体制といってもいいかと思います。
 それも社会党の解体に起因し、また若手右派政治家がテレビを使い日本全体を右傾化させている現状に危機感を抱いています。
 格差社会が築かれその犠牲を強いられている民衆は沈黙を続けています。
 格差は広がり続きワーキングプアやプレカリアートを生み出しています。
 左派勢力がこれらの層を取り込みきれていない状況が非常にもどかしいです。
 闘う労働者党の役割は以前と比べはるかに大きくなっていると思います。代行主義を捨て出来る事から実践していきたいと思っています。

投稿: ヒロ | 2008年3月 4日 (火) 07時26分

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