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2008年6月26日 (木)

剣道で何を学ばせるべきか

 今月から息子が剣道教室に通い始めた事は、ブログ再開の記事にも書いたのであるが、実は通わせるかどうかを巡って色々と迷うことになった。と言うのは以前の記事にも「やっぱり親子だなあ」とか「バレなければ何をしても良いと思っているんだろうな」と書いたことがあるのだが、剣道をしていながら人間的には非常に下劣な輩を見ているのである。この親子、父親は奈良県十津川村という剣道が非常に盛んな村の出身で、大阪府警の交通総務課に勤めていて剣道六段である。今はもしかしたら昇段しているかも知れないが。長男は中学時代に全国大会に出場していて、高校進学は剣道での推薦入学である。中学卒業を控えていた時期には「剣道日本」か「剣道時代」のどちらかから進路の取材を受けたくらいの有望選手なのである。次男は次男で近隣では一番強い中学に越境通学している。だが、公徳心に欠けること甚だしい。先日もゴミを捨てているのを注意したのである。

 一方、同じ並びの三軒隣にも高校生の男の子がいるのだが、この子は小学生の時分極真空手を習っていて、やはり全国大会に出場したことがある。中学に入ってからは空手を止めてしまったようであるが、この男の子が非常に良い子なのである。礼儀正しいし弱い者虐めはしない。強さと優しさを兼ね備えているので息子は非常に憧れている。私自身もこの子を見習うように息子に言い聞かせているのである。親御さんも非常に熱心で小学生の頃は毎日のようにミット打ちの相手をしたりしていた。熱心という点では隣の警官もそうであり、毎日のように息子達の相手をしていたのであるが・・・

 実際に剣道をしている子供と空手をしている子供とを比較して、空手を習っていた子供の方がどう見ても良い子なのである。茶髪にしてピアスをしてバイクを乗り回していても、空手を習っていた子はキチンと挨拶をしてくれるし不良という印象は受けない。剣道をしている方の兄弟は丸刈りで、見た目はキチンとしているのであるが時折息子を虐めることがある。息子自体に生意気なところがあってカチンと来ることはあるのだろうが、それでも六歳も九歳も年下の子供に対して本気で怒るのは問題である。この違いはどこから来ているのであろうか。当然のこととして親の資質が一番大きいとは思うのであるが、通っていた道場の指導内容にも依るのではないだろうかと思う。

 そんな折、息子の指導のために剣道の学び方について解説したムックを購入して読み始めた。内容は中学生とその指導者を対象にした者であるのだが、そこには近年の剣道の危機的状況を憂える内容が書かれていた。「剣道は『技さえできればよい』『そんなこと(礼儀作法など)はできなくても、勝負で勝てばよい』『礼儀作法はできなくても剣道はできる』という現代剣道の最も忌むべき考え方の影響や、剣道にとって礼儀作法がどれだけ大切なものであるか分かっていないことの証拠を、昨今の子ども達の姿に見る思いがします」とあった。試合に勝つことが全てであり、人間形成はどうでも良いという実例を隣の親子に見た気がするのである。隣家の息子達が小学生時代に通っていた道場は、近隣の殆どの道場が週二回程度の稽古であるのに対して四日も稽古している。指導内容はかなり充実しているとのことであるのだが、技だけにとどまっているのではないだろうかと思った。

 武道を人民のために、人民解放のために活用するという点で、薩摩の支配下で武器を取り上げられた琉球の人々が、素手での格闘術として磨き上げた空手に対して私は非常に好感を抱いている。小学生から中学生にかけては梶原一騎原作の様々な漫画の影響もあって大山倍達の著書を貪り読んだことがある。中学に空手部があれば、剣道部に入らずに空手を選んでいたであろう。そこで息子に剣道を学ばせるべきか空手を習得させるべきかで色々と迷ったのである。結果として息子の関心が剣道にあるために剣道教室に入門させることにしたのであるが、精神的な面や武道を革命のために活用するのであって、警察などのように道を踏み外して人民抑圧の手段に使う人間にならないように指導することを私自身の責務として考えている。当然のことであるが隣家の兄弟が通った道場ではないところから入門先を選んだのである。息子が「弱きを助け強きをくじく」為に剣道を身に着けてくれるよう、親としての責任は重大であると自覚する今日この頃である。

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コメント

  憂楽嘲(ごまめの翁)さん、コメントどうも有り難うございます。ブログが停滞している間も沢山のトラックバックをくださって、いつも気にしていただいていたのだなあと感謝しています。

 私自身の体調に関しては時折鬱状態が酷くなるので、そんな時は更新が滞ることが屡々あります。できるだけ落ち込まないように注意して、こまめな更新を心がけたいと思います。

投稿: アッテンボロー | 2008年6月27日 (金) 22時22分

アッテンボローさん

 コメント拝見いたしました。ブログに変化のないことは,お家族か、ご自身の中に何か大変なことが有ったのではと案じていましたが、やっぱり。
 でも復帰されて一安心しました。
 お身体は何と言ってもご自分だけのものです。ご無理なさらずにマイペースでやっていきましょう。

 私も自分のブログづくりに振り回され、返信遅れて申し訳ありませんでした。

投稿: 憂楽嘲(ごまめの翁) | 2008年6月27日 (金) 05時39分

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