郵政民営化から一年、我々人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会は、民営郵政の荒廃した職場状況と偽装に偽装を重ねてあたかも民営化が「成功」したかのように取り繕う政府・日本郵政グループとを弾劾し、民営化の見直しと非正規職の処遇改善、闘う労働運動の再生を訴えて断固として近畿支社前抗議行動を貫徹した。
午後6時半、夕闇があたりを覆い尽くした頃、我々の抗議行動は高槻の仲間の司会で始まった。近畿支社に対するシュプレヒコールが提起され、大阪中郵の仲間が音頭をとった。参加した29人の怒りの声が叩き付けられる。基調報告は西宮東の仲間が行った。
小泉による「郵政民営化すれば全てが良くなる」と言うようなペテンによって強行された郵政民営化から1年。果たして社会は良くなったのか。郵便のサービスは低下しないと言っていたが本当にそうであろうか。格差社会の進展、郵便料金の値上げと郵便事情の悪化。郵政職場では度重なる労働強化によって交通事故が多発してている。会社は非常事態宣言を常時出して事故防止に躍起となっているが、昼休みもまともにとれない上に残業残業、「郵便物を残すな」と言って走り回らせられる。疲労が蓄積し悪循環に陥っている。同業他社であるヤマト運輸や佐川急便に比べて三倍の交通事故発生率である。
郵政グループの決算を見たとき、07年度は民営化半年で経常収益10兆979億円、経常利益4387億円、純利益2772億円となっている。一年に換算すればその倍である。一年に換算した5544億円は公社時代と比較すると大幅に減少しているのである。公社時代には純利益が1兆円を超えるトヨタ自動車以上の優良企業と言われていた。民営化したとたんに半減である。しかもこの半年の期間は年賀状を取り扱う年末繁忙期が含まれているため単純に通年換算することも出来ないのである。
小泉は郵政民営化によってもサービスを低下させない、地方を切り捨てないと言ったが、民営化以前から集配局(俗に言う本局)の統廃合によって1千もの局が配達をしなくなった。地方では廃止に追い込まれた簡易郵便局も多数に上っている。
サブプライムローン破綻による世界恐慌開始の情勢の中で次々と金融機関が破綻している。一人郵政グループのみが無傷であると言い張ることが出来るだろうか。報道が全くなされていないが、郵政グループの貸借対照表を分析すると「金銭信託」によって保有している株の時価総額は05年度末の12兆4700億円が07年度末で2兆2700億円へと激減している。2年で10兆2千億円、その内民営化以降の半年で4兆2300億円が無くなったのだ。更には含み損の問題がある。郵政グループ総体で3194億円。郵貯銀行では1026億円である。かんぽ生命は2443億円の含み損を抱えている。小泉が主張していたバラ色の未来などは無いのである。むしろいえることは郵政グループがいつ破綻してもおかしくないという状態なのだ。
今郵政の職場では沈みゆく船からネズミが逃げ出すように同業他社に転職する職員が相次いでいる。とりわけかんぽ生命の場合は、民営化後の契約件数・契約額ともに対前年比で五割減少したため、嫌気をさして辞める状況が顕著である。ご用組合であるJP労組が大会要求で保険労働者の流出阻止を郵政当局に求める非常事態である。
郵便事業においては07年度決算で694億円の純利益をあげているのだが、前年の決算では60億程度に過ぎない。このからくりは「毎年600億円程度の費用が計上されていた整理資源の半期分が無くなったこと」が大きかったとJP労組新聞が報じており、利潤増と業務成績がリンクしていないことが明らかであり、業務は低調である。来年4月1日にはゆうパック部門を日通のペリカン便と統合してJPエクスプレスが発足するのであるが「損益見通しは、統合3年目に単年度黒字、5年目に累積損失解消」(JP労組新聞)とあるように今現在は累積赤字を抱えており、単年度でも赤字であると言うことだ。そのため新会社への転籍希望者は殆ど皆無であり、半年後の人事すら決まっていないのだ。
カード類を取り扱う「配達記録郵便」は当初から簡易書留のダンピング商品として生まれたのだが、関連する赤字が300億円に上る。そこで配達記録郵便を廃止して簡易書留の現行350円を300円に値下げするというのであるが、これは事実上配達記録郵便の90円値上げであり諸方面の反対が強いために当初11月実施の予定が来年4月まで延期となり、それすら実行できるかどうか分からない状態である。
各社からの手数料収入に依存する郵便局会社の場合は最も不安視されている。07年度決算の純利益が46億円しか無く、目標であった321億円に遠く及ばない。選挙結果によっては特定局長会が民主党を動かし、郵便局会社と郵便事業会社との再統合を目論んでいるようであるが、どんぶり勘定にすることで矛盾を隠蔽しようと言うだけである。一方郵便局会社の意向はかんぽ生命以外の保険会社の人気商品を扱うことで手数料収入を上げようと言うものである。これが実行された場合保険の顧客を巡って郵便局会社とかんぽ生命とが対立する可能性が大である。
以上郵政グループの経営実態を暴露した後、サブプライムローン破綻以降の世界恐慌情勢の中で青年が続々と社会変革の運動に立ち上がってきていること、郵政の現場においても闘う労働運動を復権させる時が来たことを熱烈に訴える基調であった。
職場からの発言として、支部役員に立候補したところ地本の指導で排除された吹田の仲間が発言した。郵政民営化絶対反対・民営郵政打倒の立場から闘いを続ける。支部統合・組織統合が進められている。6名の仲間が地本により支部執行部から排除された。私もその一人です。非常に光栄に思います。組合の主人公は現場の組合員ではないのか。私は支部結成準備委員会で執行委員候補となった。先の支部解散大会でも代議員の前で明らかにされ承認されました。ところが地本からセクト活動を理由に承認できないと言われました。執行委員に推された重責の中で、闘っていこうと決意を固めた矢先のことでした。本当に激しい怒りを覚えました。それでは支部長に立候補すると言いました。締め切った、そもそも選挙は行わないと言われました。現場の組合員からおまえは役員として不適切だと言われたら自分の不徳と致すところで辞めなければなりませんが、なぜ上部機関から言われなければならないのか。本当に激しい怒りです。組合民主主義もへったくれもありません。
6月のJP労組全国大会の会場前で郵政民営化絶対反対・民営郵政打倒・生産性向上運動に突き進むJP労組本部打倒を訴えてきました。そのことが直接の理由だ。組織統合された組合の方針は「左右の全体主義を廃す」とされています。結局のところ本部や地本の意のままにならない者は排除する。民営郵政に反対する者は排除する。そういう物がますます明らかになりました。全郵政との組織統合は新自由主義による攻撃を、組合を産業報告会化することで完成する物だと言える。現場労働者の闘いをとことん叩き潰して、組合員を排除して行われる。生産性向上で人減らし・合理化を進めるものであり、中央打倒民営郵政絶対反対の立場で支部大会でビラまきをした。そのことで分会役員からも排除された。職場の団結を新たに作っていく。民営郵政の破綻が明らかになる中で全国の職場で絶対反対派の青年労働者が解雇されている。広島西ではかもメールなどの自爆営業を拒否した青年が雇い止め解雇。岡山でも雇い止め解雇に反対した青年がなんと懲戒解雇されている。彼らは民営郵政に対して怒りの声を上げた。彼らは局前で連日闘いに立ち上がり団結を拡大している。これらの解雇は郵政職場の青年に闘いが広がることをおそれた分断攻撃である。民営郵政の破綻そのものだ。職場の一人の決起から始まる闘いと団結で勝利できると郵政版1047名闘争として闘う。民営郵政に屈服するのか、闘うのか、ここに分かれ目がある。特に重大なことは国鉄1047名闘争の中から解雇撤回の原則を投げ捨てて闘争を放棄し国労を解体しようとする動きが出てきた。絶対に許すことは出来ない。10・24集会は動労千葉を排除した幕引き集会であり絶対反対。郵政民営化後の労働条件の悪化で職場には怒りが渦巻いている。この現場労働者に依拠して団結を守り抜いていきたい。労働者の団結の中に社会を変革する力がある。ここに結集した仲間とともに闘う。とりわけ民営郵政打倒を掲げて闘われる11月2日の集会にここに集まられた全ての皆さんが集まることを訴え決意とします。と本部批判をする労働者を排除するJP労組は右の「全体主義」であり、打倒のために闘う決意を表明した。
次いで78~9年反マル生越年闘争への報復処分で解雇された四・二八闘争の当該二人が東京から駆けつけ、28年ぶりに勝利して復帰した職場の報告がなされた。神矢努さんは強制配転に反対する会の皆さんが今日も闘い続けていることに敬意を表します。ここに結集している皆さんに私たちの闘いは支えられてきた。今から30年前78年の12月から1月末まで二ヶ月間反マル生闘争を闘い、東京の55名の仲間とともに懲戒免職という首切りを受けた。28年後に元の職場、大崎郵便局に戻った。配達先も同じだった。東京高裁で勝利し、最高裁で確定し職場に戻った訳ですが裁判で勝って戻ったのではない。戻れたのは郵政で全逓本部が労働条件を切り捨てる中でも、全逓本部が守らなくても職場の力で守るんだという闘い、職場に戻さないなら何でもするという闘い。局前行動、局長自宅闘争、東京郵政局行動、郵政大臣・総務大臣・郵政公社総裁が出席する各種イベントに対する抗議行動など肉薄する闘いを貫いた。職制が40人50人、多いときは70人も弾圧してきて、旗竿を折ったりゼッケンを引きちぎったりの暴行をした。警察権力も歌舞伎座での逓信記念日抗議に対して機動隊の装甲車を出してきて警視庁本庁の公安二課の刑事が手錠をちらつかせて弾圧をかけてきた。
そうした弾圧にも屈しないで闘い抜き、民営化直前には日本郵政株式会社に対しても闘争を行った。郵政民営化後も肉薄する抗議、争議まみれにしていくのか、それとも要求を受け止めて争議を解決するのかという突きつけの中で最高裁の政治判断を引き出し職場に戻ったし、戻ってからも不利益扱いがあれば大崎局・向島局と闘うという陣形を守っていたので不利益扱いもさせなかった。全逓本部が、闘いから11年目にして連合発足にあわせてその中で連合全逓として運動する郵政事業の発展こそが労働運動の使命だという立場に変わりありとあらゆる合理化を受け入れ、争議弾圧にまでのめり込む。四・二八逃走を圧殺しようとする中でも屈服しなかった。民営化の中でJP労組として第二組合と合併し、生産性向上・生産性第一主義を掲げている。悔しいが私たちは全逓・全郵政という統合前の状態で復帰した職場では誰もがこんな職場で良いのかと怒る状況におかれていた。欠員も退職補充もされない。ただ働き強要される職場。こんな状況は覆さないといけないと誰もが口にする。私たちの闘いが全逓本部の下でさえみんなが私たちを支えてくれたように、強制配転された場合、非常勤が解雇された場合にも支え合っていく陣形が出来ている。仲間を信じてこれ以降も全国の仲間とともに闘っていく。正規の労働者だけでなく非正規・パート・バイト・下請けの仲間がいる。同じ労働をしながら賃金は三分の一。こういった状況に目を向けない労働組合はあり得ない。当たり前の労働運動を貫く。民間でも港合同は刑事民事を貫くあらゆる弾圧がかけられている。全日建関生支部に対してもそうだ。職場から地域から闘いを作ろうとしている関単労に対してもそうだ。そうした仲間とともに闘ってきたしこれからもそうだ。近畿郵政労働者の会や仲間に受けた恩はきちんと返していく。今後ともよろしく、と結んだ。
徳差清さんは基調で民営化の現状については話されたと思うと前置きしてから話し始めた。近畿郵政局に来るのは初めてであるが、皆さんとともに闘っていきたい。去年の2月に決定が降りて職場復帰となったが、事情があって6月から本格的に復帰した。東京東部の向島郵便局と言うところ。職場に28年ぶりに足を踏み入れたところ、当時43名、1人は休職中だったので42名の仲間とともに闘ったが、当時の仲閒で現役で残っているのは3名しかいなかった。退職してバイトで来ている人が3人、顔見知りが数人、貯金とか保険は殆ど知らない。1集一班(第一集配課一班所属)と言うところですが全く知り合いはいなかった。そういう中でスタートについた。東京でも強制配転、人事交流はやられていた。深夜勤の関係では自ら命を絶った人や現職死亡など悪辣な攻撃がされていた。そうしたな陰強行された民営化であるが、基調の中でもありましたが、郵政のネットワークを守ると良いながら1048局集配の業務が中止になるし、配達に行った先でも何人かの人に「民営化になってどうなるの? 私たちの利益になるの?」と聞かれた。良く変わる物ではないし田舎の方では「非常に困っている」と言われた。結局小泉は議員を辞めることになったが次男に世襲させる。小泉竹中が行った攻撃の中で多くの人員削減があり、労働強化がなされた。1万以上の欠員のまま民営化に突っ込んでいくという中で民営化の去年10月直後に2万4千名の人員削減が発表された。エリアが変わったり物量(郵便物の量)が半端じゃないし、珍しいことに免許がないので自転車配達。一人で一区行くことが出来ずいつも補助が付いている。同業他社との競争もあるが経営状態が悪くなればリストラもある。色々な事情の中で労働条件の低下や悪化を是正していくのが郵政支社や支店長の役目だが、そういったことを一切しないで労働条件の低下とか悪化とかばかり押しつけてくる。30年前に首を切られて29年ぶりに職場に帰って仕事して40代や50くらいで戻ったわけではないので非常に覚えが悪いので仕事がきつい。29年前にはぶっ飛ばした年賀もやったので大変だ。JP労組が御用組合として突っ走っている中で自分たちの労働条件を守っていく闘いのネットワークを全国的に作り上げる中でこうした攻撃を打ち破っていく。私自身もこれからも皆さんとともに闘っていく。
共闘として港合同と関西合同労組が参加していることが紹介され、連帯の挨拶として関西合同労組が発言した。反対する会の皆さん、郵政の仲閒の皆さん、私たちは供に雨声民営化と闘ってきました。アメリカの株価大暴落、120億ドルの消滅、日本の国家予算の1・5倍の金額が一日にして消えるという大恐慌の事態。私たちは小泉の新自由主義が労働者に貧困をもたらすものである事からこれと対決してきた。3年前、民営化に入る前に加古川局で小包を配達する(委託の)労働者が人間らしく行きたいと言うことで組合を結成し、郵便局に偽装請負・偽装雇用があると言うことを糾弾して闘いに立ち上がった。職場の仲間に正規非正規の壁を乗り越え偽装請負・偽装雇用と闘おうと訴え自らがストライキで闘い抜いた。解雇攻撃を受けたが多くの仲間の支援の下で闘って断固として解雇撤回を勝ち取った。郵政民営化と闘う非正規雇用の労働者の闘いは、改めて非正規労働者の労働条件を突きつけて知らしめる闘いであったと思う。この闘いの中でとりわけ東播支部や兵庫連協(兵庫県支部連絡協議会)の仲閒に支援されて非正規労働者の闘いが解雇撤回まで戦いぬけたこと感謝したい。しかし本体の郵政職場の仲間の皆さんがJP労組の右翼的再編、企業主義組合への変質が起こり、私たちを支援してくれた兵庫連協の多くの仲閒の皆さんが近畿地本によって排除されるという事態に驚いているし怒りを覚えている。私たちは本務の労働者がこの攻撃と断固として闘い、非正規(ゆうメイト)の労働者の闘いを支援し闘い事を訴えます。さる3月阪神東支部の元支部長酒井さんの強制配転に対する裁判の不当判決が出された。その報告集会の際に当時のJPU書記長による、酒井さんの配転は非正規労働者の処遇改善を求め、地域の仲閒とも共闘していたことから引き起こされたのだろうと言う酷い暴言を耳にした。酒井強制配転裁判を断固として支援共闘して闘い抜きたい。そして何よりもJP労組の再編の中で組み合い破壊・団結破壊・不当労働行為と闘う本務の闘いが開始されると聞いて心躍っている。加古川郵便局の江渡JPU元分会長が組合敵視の不当労働行為に対して労働委員会闘争に立ち上がることを聞いている。関西合同労組としては連帯し支援していきたい。郵政職場の皆さん、関西合同労組は共に闘い抜きたい。集会の締めくくりにシュプレヒコールと団結ガンバロー三唱が行われた。
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