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2009年5月 4日 (月)

「銀魂」

Photo  週刊少年ジャンプ連載で毎週火曜日の夕方にはテレビアニメも放送しているのが「銀魂」だ。私は食事時に付き合ってみる程度なのだが、子ども達、特に娘二人は楽しみにしている。次女の歌織(仮名)などはイラストを自分のブログに貼り付けている。言い忘れていたが3月くらいから娘達がそれぞれにブログを開設した。今では私より更新頻度が高い。長女の詩織(仮名)の方が文章的にはキチンとしたものを書くが、歌織も今日日の「携帯小説」のような訳の分からん物は書かない。多少は絵文字や顔文字が入るが、イラストをほぼ毎回掲載していてまあまあ面白い。

Img039  発端は今日の夕方、「沖田ってお姉さんと仲が良かったの」と尋ねられた。確か記憶では姉のみつとは仲が良かったはずなので「そうだよ」と答えた。良く聞くと新撰組の沖田総司ではなくて「銀魂」の沖田総悟と姉のミツバのことであった。このマンガ、主要な登場人物が新撰組を始め幕末に活躍した人々が元ネタになったキャラクターが多数登場している。沖田総悟の愛刀は「菊一文字RX-7」と言い、デジタル音楽プレーヤーを搭載しているらしい。幾つかの小説で読んだエピソードから、みつが貧しい家計をやりくりして総司のために菊一文字を買い与えたことを話した。近藤勇のもじり「近藤勲」の愛刀が二つあって「名刀虎鉄ちゃん」と「虎鉄Z-Ⅱ」 お部屋掃除のコロコロとしても使用できる一品らしい。「今宵の虎鉄は血に飢えている」というセリフがある「長曽根虎鉄」も随分くだけた物だ。それでは土方歳三はどうかと尋ねてみると「土方十四郎」(とうしろう)で、愛刀の名は「妖刀村麻紗」だという。「和泉の守兼定」は登場しない訳だ。

Img023  高杉晋作の話が出て「どんな人」と聞かれる。「お酒と女の人が好きな人だったよ」と、本来の業績から外れたこぼれ話として「三千世界のカラスを殺し、ぬしと朝寝がしてみたい」の都々逸を教えると「イメージ崩れた」とガッカリされた。先ずは業績を教えるべきだった。人切り以蔵こと岡田以蔵を元にした「岡田似蔵」、武知半平太をもじった「武知変平太」、坂本龍馬が元となった「坂本辰馬」もいるという。そこで土佐勤皇党の話をした。攘夷思想の波に乗り、山内容堂の目にとまって一時は土佐藩で権勢を振るった物の、容堂が佐幕に傾くや皆殺しの憂き目にあった。そこから時代を遡って初代藩主山内一豊がお国入りして最初に相撲大会を開き、集まった郷士の中で主だった物を皆殺しにした話も聞かせた。二人とも「名君」と称えられているが、郷士に対しては冷酷だった。土佐藩では山内の家臣は雨の日に下駄を履くことが出来たが、郷士は禁じられており、泥まみれになろうと草鞋履きだった。幕藩体制に対する積もり積もった恨みが、土佐藩をして尊皇攘夷に進ませたのだろう。これは薩摩や長州でも同じ事だ。今庶民の怒りは自民党長期独裁政権に向き始めている。特にここ十年あまりの自公連立体制がそうだ。民主党や共産党が怒りの矛先を逸らして政権を掠め取るか、無念の涙を呑んだ草蒙の志士たちの後継者と言える革命的左翼が勝利を手にするか。

 坂田金時がモデルの「坂田銀時」が主人公なので、金太郎さんの主君源頼光に話が飛び、羅生門の鬼退治の話になる。詩織は、芥川龍之介の「羅生門」は高校の去年の授業で学んだようで知っていた。全集があるから別の作品も読むよう勧める。で、この鬼退治の時に活躍したのが金太郎さんが長じて坂田金時となる頼光四天王の面々だ。大江山の酒呑童子を退治したと記憶しているが、酒呑童子については大和朝廷の悪政に苦しむ人々の叛乱指導者であったという説がある。「鬼」として民衆を遠ざけているのは今日の「過激派」キャンペーンと同じ構図だ。

 調子に乗って蝦夷の悪路王(あてるい)「アテルイ二世」なんて漫画を原哲夫が作画している。東海地方の両面宿難(りょうめんすくな 人偏に「難」)の話もした。両面宿難は二つの顔と四本の腕をもつ妖怪扱いされている。説によると神出鬼没の闘いで大和朝廷の侵略を防いだという。双子であったとも言われる。多分双子の兄弟が入れ替わり立ち替わり指揮を執ったので妖怪扱いとなったのだろう。奈良で言えば土蜘蛛がある。勝者の歴史では野蛮で天皇家にまつろわぬ民としか扱われていないが、郷土史に詳しい人の話を聞くと「神武東征」以前から奈良に住み着く山岳民族・先住民族であったらしい。抵抗するのが当たり前だ。

 漫画・アニメの話が膨らんで色々な話をしたが、子ども達には出来るだけ民衆の立場の歴史を伝えたい。悪路王や両面宿難の話を最初に知ったのは原発推進企業の提灯持ちとして駄文を書き散らしている豊田有恒の昔の小説だ。今の自称「新自由主義史観」、名を変えた皇国史観或いは歴史修整主義の物はダメだが、まともな保守なら自分たちに都合の悪いことも多少は書いている。元々の右翼少年が、戦争映画に夢中になり、戦記物の本や小説や漫画ばかり読みふけって左翼の本など一切読まずに育っても革命運動を志したのだから、保守反動も場合によっては役に立つ。

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コメント

アニマックスの放送を見ながら、私もはまっています@銀魂(^^;;;原作(というか、マンガ?)は読んでません。このごろは、酒を呑みながら、銀魂のものまねなどもしておりまする。

基本的に笑えるんだけど、締めるところ締める展開が、昔々の藤山かんみみたいでいいよね。

投稿: なのなの勢力 | 2009年5月 5日 (火) 03時38分

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