九時過ぎに帰宅したところ、たまたま家族がテレビを付けていたテレビ大阪のバラエティー番組を他所の局のニュースに切り替えた。何でもアメリカ合州国の大統領バラク=オバマにノーベル平和賞が与えられるという。「ジミー=カーター元大統領の場合は退任後であったが現職の米大統領にノーベル平和賞は初めて」と言う趣旨の内容であった。読売オンラインによると「オバマ氏が核兵器の全廃に向け外交交渉を開始したことを評価した。現職の米国大統領が受賞するのは、1919年のウッドロー・ウィルソン以来、90年ぶり。 就任して1年にも満たない大統領が選ばれるのは異例で、同委のオバマ大統領への期待値の高さを示した。」とあり、ウィルソン以前にはセオドア・ルーズベルト(1906年)にも平和賞を授与されているとある。
とまあ、前振りはこの辺に置いておいて、オバマが何をしたかというと「オバマ大統領は今年4月、プラハでの外交演説で『核兵器のない世界』に向け、交渉を開始することを宣言し、9月には国連安保理で、議長として『核兵器の全廃に向けた』決議案の採択を主導した。2大核兵器保有国であるロシアとの間でも戦略核兵器の大幅削減を目指す交渉を開始、年内の大筋合意を目指している。」(読売オンライン)とある。 つまり言い出しただけで具体的な成果はまだ無いのである。まるで自民党の政治屋が公約を乱発したのに似ている。勿論民主党のマニフェストも同様であるが。何もしなくても1000万スウェーデン・クローナ(約1億3000万円)もの大金が賞金として手に入る。いやはや全く政治やというのはボロい商売だ。
久々にmixiのニュース関連日記を覗いてみたところ殆どの人が先ずはアメリカ合州国が保有する膨大な核兵器を削減してからにしろと書いていた。全く当然の話である。現実に国連安保理常任理事国である五大国が保有する核弾頭は米(1万800)、ロ(8600)、英(200)、仏(350)、中(400)であり、これに インド(30-35発)、パキスタン(24-48発)、イスラエル(200発)が加わり、朝鮮が一発か二発持っているかも知れないという疑惑が加わり、更に潜在的核兵器保有国として我が日本他が加わる。
イギリスと日本は合州国の同盟国であり、イスラエルは基本的にアメリカの財界中枢に食い込んでいるのでフリーパスである。と言うことは潜在的あるいは仮想敵国であるフランス始め明確に利害が対立しているロシア・中国・インド・パキスタン・朝鮮・イランの核が問題だ。(中国などは昨今の経済関係の仲で除外されるのかも知れないが) 少なくとも今だ保有が確認されていない朝鮮とイランに対しては核兵器開発を放棄せよと言う恫喝にはなる。現時点での保有国に対しては牽制の意味がある。
だがしかし、肝心の米帝が放棄しない核兵器をいったいどこの国家が放棄するというのであろうか。画餅に過ぎない。「隗より始めよ」とは「戦国策」から生まれた故事成語であるが、元々は「手近なところから始めなさい」という意味であり転じて「言い出しっぺから始めろ」という意味である。何よりも米帝オバマは合州国が保有する大量の核兵器を無条件で廃棄することから始めるべきである。
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