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2010年9月12日 (日)

有害サイト「サーチナ」

 まあ他にもこの様なサイトはあるのだろうが、ここ暫く「サーチナ」http://searchina.ne.jp/を見る機会が増えたために、こんなサイトは即刻閉鎖した方が世のため人のためだと思う今日この頃。

 最初に断っておくと、私自身のこのブログも「偏った」立場で世間一般に知られていないことを取り上げることが多い。だがその辺は個人のブログであり影響力は限定されている。立場として元過激派であり、元郵便局員であることを明らかにしているから、読者は「左翼というのはこういう物の見方考え方をするのだなあ」とか、郵便局の内部事情・現場実態として「出所」を確認した上で「割り引いて」読んでくれている。

  問題の「サーチナ」の記事だが、今日mixiをしていて気づいたのは「中国人の花嫁が語る『日本人の姑との間に起きたトラブル』」(米原裕子)なる駄文である。

 冒頭こそ「日本の総合中国語新聞『中文導報』によると、中国であれ日本であれ、昔から、嫁姑関係と言うのは複雑でトラブルが多く、頭を抱える難問」「日本の中国人コミュニティーサイトでは、日本に嫁いだ多くの中国人が姑との間に起きたことについて語っている。それはもちろん、中国人の観点ではあるが、そこから、日本人の嫁姑関係の実態もうかがう事ができるのではないだろうか」と有るのだが、記事本文では「中文導報」に書き込まれた事例が果たして文化摩擦によって生じた物なのかどうかと言う検証が一切為されないまま紹介されている。

「小雪の姑は田舎で1人暮らしをしている。彼女は典型的な、いわゆる『専業主婦』で、生涯自分の手でお金を稼いだ事がない。若いころから、家事と子どもの世話をして、夫に養ってもらう生活を送ってきた。年を取ってからは年金と息子が頼りだ」「姑の金遣いは荒く、贅沢し放題」「小雪が理解できないのは、姑は家の経済状況を分かっているにもかかわらず、後先考えず、いつも高いものを買いたがる事だ。彼女自身、実家が裕福な方ではないので、日本に来てすぐに仕事を探し始めた。それを聞いた姑は『お金を稼いだら、私に四駆の車を買って欲しい』などと言い出したのだ。真に受けることはないと夫は言ったものの、今後が思いやられる」(「小雪」は中国人女性の仮名)

「小柳が言うには、姑は自分の生活に口出しをする事が好きだ。私たちのキッチンに来ては、調味料の置き位置がおかしいだとか、キッチン用品はあとどんなものが必要だとか、とにかく細かく口出しをしてくるのだまた、何か料理のいい匂いが1階に届くと、姑はすかさず飛んでくる。『おいしそう』などと言っては、当たり前のように自分たちの分を取り分けて、持って帰っていくのだ。もちろん、料理を分けるのがもったいないという訳ではない。私自身、餃子を作ったりして、姑に持っていくことだってある。ただ、姑のこの匂いを嗅ぎつけてはやってくるという癖はどうにかならないものか」「反対に、姑が自分たちのところに何かを分けてくれた回数は数えるほどしかない。私はその回数をはっきりと覚えている。たったの3回だ」「1回目は魚、見た目から賞味期限が過ぎた後に冷凍」「2回目は夜の11時」「賞味期限を1日過ぎていた」「3回目、今度は鶏肉だ。やはり賞味期限が切れていた」「『変ね、昨日買ったばかりなのに、賞味期限が過ぎているはずがないわ』」(「小柳」は中国人女性の仮名)

 母は専業主婦であった時期もその前後の働いていた時期も、家事・育児をキチンとこなしていたし、経済観念もしっかりしていたから、子供に頼ったり食品の賞味期限が切れる等と言うことは全く無い。どこの社会・集団にも一定の割合でキチンとした人間とだらしない人間が居ると言うだけのことである。私は父に似てだらしないところがあるが、妹は母に似てしっかりしている。結婚して母の影響が低下した途端私の欠点に拍車がかかったが、それまでだらしないなりに遣り繰りしてきた。現役活動家時代も決まった金額以上は全て上納という、レーニン主義革命党の組織三原則「機関紙活動・財政活動・会議への参加」を守っている間は贅沢などしたくとも出来なかった。お客さんのある老女は、夫の存命中は倹約して慎ましい生活をしていたが、子供も独立して一人暮らしになってから無駄遣いするようになったと教えてくれた。母もこの老女も俗に言う「純粋な日本人」であるので民族性には関係ない。

「専業主婦」と言う概念自体高度成長期まで庶民の間には広まらなかった。「生涯自分の手でお金を稼いだ事がない」女性というのはレアケースなのだが、それを分からず記事にしている。内職する女性は都会にも田舎にも存在するし、農家の「嫁」が経済活動をしていないとでも言うのだろうか? 「大原女」に見られるように女性の物売りは多かった。生産力の低い時代、或いは安定した収入が無い世帯では夫婦共稼ぎどころか子供だって金を稼ぐのが当たり前だ。

 mixiでこの記事について触れた物は11有るが、殆どが記事の内容に首をかしげ、サーチナに不信感を述べている。mixiで公開されているとは言え個人の日記を勝手に引用することは出来ないのでhttp://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1339045&media_id=97にリンクされている日記をその目で見て頂きたい。中にはこの記者は日本人を貶める売国奴のサヨクだという意見や、中国人は好きではないがこれは酷いぞと言う物もある。無能な記者が駄文を掲載することで民族問題や左右の対立にまで発展してしまっている。

 たった一つの記事を持って「サーチナ」が有害であると主張すると語弊があるので、別の記事についても触れておこう同じく日中間の問題を扱った記事だ。

【中国ブログ】「夏は惨劇!」日本人には分からない中国トイレ事情(編集担当:畠山栄)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1013&f=national_1013_043.shtml

「日本のトイレは確かに清潔だ。日本人から見ればトイレは清潔であることが当たり前であるため特に何とも思わないものだが、中国人から見れば驚きに値することのようだ。日本を観光で訪れた中国人ブロガーの時尚向輝氏(ハンドルネーム)が日本のトイレ事情を引き合いに中国のトイレ事情を批判している。」

 この記者は日本における下水道普及率が先進国中でも低いことをご存じないようだ。現に奈良県大和高田市に住む私の家は、2000年の新築だが「浄化槽」を使い、バキュームカーを頼んで年に一回くみ取ってもらわなければならない。同じ市内であっても下水道が存在する地域もある。お隣の御所市の場合、水洗トイレはあるが下水道が存在しない。東京23区内の父の実家の場合、水洗トイレになったのは70年代のことである。大阪府東大阪市では80年代に浄化槽汚職という問題が起こり、公明党と共産党の市議会議員が関与した人間だけでなく十数人全員辞職するという事件があった。両党とも日本社会の底辺層に支持基盤を持つためである。支持基盤が金持ちである自民党にはかんぽの宿問題・リクルート問題・ロッキード問題等巨額の贈収賄事件が舞い込むのとは桁が違う。

 ついでに言えば中世ヨーロッパでは、道を歩く時に男が建物側を歩くのがマナーであった。外を歩く人の存在を確認しないでオマルの中の糞尿を外に捨てるのが日常茶飯事であったからだ。ヴェルサイユ宮殿にはトイレがなかったためにオマルを使いやすいようドレスの裾が広くなった。入浴の習慣がないため香水が発達したが、近世になって入浴の是非を巡る論争があり、垢をまとうことで人間は病害菌から守られているなどと真剣に主張する人もあったという。伝染病によって人口が3分の1以下に減るという経験などをしたために公衆衛生についての意識や研究が発達したのだ。江戸時代の日本人が銭湯通いした時代のことである。マルコ・ポーロの偽書「東方見聞録」には発達した中国の下水道などに感嘆する記述がある。化学肥料が広がるまでは肥だめの糞尿を田畑に撒く循環型社会であった日本では有料トイレが無い代わりに農民などが野菜を置いていった。肥だめだって私が小中学生の時代まではそこら中にあったし、毎年のように嵌って糞まみれになるドジがいた。妻の実家がある鹿児島郡部の話ではない。私が育った大阪府枚方市のことであり、枚方市は京阪電車沿線の衛星都市の中では最も発達している。

「サーチナ」が決定的にダメだと思うのはマスコミの一員を名乗るなら校閲体制くらい整えるべきだと言うことだ。

 まともなマスコミでも誤報があるのだが、それを減らすために専門要員を抱えているのが普通だ。或いは記者の直接の上司であるデスクやその上の編集長、更に上の人間が記事の内容をチェックしている。この様な駄文を平気で掲載できる水準の低さが問題である。閲覧者には金の要らないポータルサイトとは言え、スポンサーから広告料をもらって運営しているのだから、それに見合った品質くらい最低限確保しろと言いたい。「社会」欄を埋める記事が個人のブログばかりネタ元にしている。それも「地」の文と「引用」の区別すらない。更に言えば義務教育では「」書きする場合は、「変ね、昨日買ったばかりなのに、賞味期限が過ぎているはずがないわ。」(米原裕子)「中国のトイレ事情を批判している。」(畠山栄)のように「。」や「、」で終わらないと文法教育をしている。インターネットの普及によって誰もが情報発信できる社会となったのは、権力者に情報を独占させないという観点からは良いことであるが、基本的素養のない人間がケータイ「小説」のような文章で金を稼ぐな!!

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