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2019年5月

2019年5月31日 (金)

獄中43年非転向の革命家星野文昭さんの死を悼む

 知人からのメールで、渋谷暴動闘争の冤罪で獄中に囚われていた星野文昭さんが昨夜他界されたことを知った。

 反戦青年委員会からマルクス主義青年労働者同盟に加盟した者として、マルクス主義学生同盟中核派が生んだ非転向の革命家に心から哀悼の意を表したい。星野さんへの冤罪については私などが書くよりも星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会議http://fhoshino.u.cnet-ta.ne.jp/
を読んでもらう方が良いだろう。

 星野さんが無実であると確信する理由は単純に私自身が労働者として運動に参加していたからだ。71年の第2の11月の最大の特徴は労働者が全面に躍り出た事であ、学生以上に労働者が街頭武装闘争の主力となっていたことからだ。前進のバックナンバーなどで逮捕投獄を覚悟して立ち上がった労働者部隊、つまり反戦青年委員会の獅子奮迅の闘いが記されている。しかしこの渋谷暴動闘争で指名手配され被告となったのは全て学生であった。

 また機動隊員中村が完全殲滅されたのは当然である。中村はガス銃の射手だった。本来警察の規定ではガス銃の水平撃ちは死に繋がるからと禁止されていたが、機動隊は日常的に水平射撃を行い学生や労働者に多数の重軽傷者を出していた。典型的なのは東山薫さん虐殺だろう。東山さんは三里塚野戦病院の一員として負傷者の救護に当たっていた所を背後から射殺された。私の知人も85年10・20三里塚交差点での戦闘で顔面にガス弾の直撃を食らい、ゴーグルをしていなければ良くて失明、最悪即死していたかも知れない。

 ついでに述べて置くと「催涙ガス」と呼ばれるが実際には催涙性毒ガスであり、三一書房新書「催涙ガス」によると死亡する危険を持つ。

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